戦争は人の心の中で生まれるものであるから、
人の心の中に平和のとりでを築かなければならない(UNESCO憲章前文より)
秋田ユネスコ協会
昨年度の主な活動
New Year 2017 ユネスコ・世界のお料理フェスタ
 
1月14日(土)13:30から、ジョイナス大研修室で、新年を祝って世界のお料理フェスタを開催した。各国の料理を食べながら、異文化理解、国際交流を深めることを目的とした事業である。当日は雪模様の寒いお天気で、出足が鈍いのではないかと心配したが、なんと幕を開けたら凄い人出で会場いっぱい、約150人が参加してくれた。
会長の開会あいさつに続いて、秋田大学国際交流センター助教の平田未季氏が「シリアの食文化について
」と題する講演をした。本来シリアは農産物、酪農製品に恵まれており、豊かな食文化を持っていたと述べられ、色とりどりの料理やフルーツ、スイーツなどを映像で見せてくれた。現在のシリアはこのような文化も失われたのか、友達の安否もどうなっているかと憂えているということだった。紛争だけのニュースからは知りえなかったシリアの真の姿に触れることができる講話であった。
会場には中国、コロンビア、インドネシア、マレーシア、シリア、ドイツ、日本のブースを設け、留学生たちや県内で暮らす外国人、会員が作った料理を並べた。インドネシアのお菓子”オンデオンデ”やシリアのナツメヤシのお菓子など、初めてお目にかかる珍しい料理が目を引いた。インタビュアーが各ブースを回って、料理の名前や特徴、どんな時に作るかなどを尋ねた。その後参加者は自由にブースを巡って料理を味わい、会話を楽しんだ。最後に全員で各国にまつわるクイズに挑戦し、さらにオカリナに合わせて歌をうたって閉会とした。

         

         


第28回 外国人による 日本語スピーチ・コンテスト &
     
話そう!築こう!平和のためにできること

 11月13日(日)13:30から、ジョイナス大研修室で28回目となるスピーチ・コンテストを開催した。例年通り、秋田ユネスコ協会、青年海外協力隊秋田県OB会、特定非営利活動法人バニヤンツリーとの共催で実施した。参加者110名。
 1部はスピーチ・コンテストで、秋田に住む外国出身者9カ国14人が出場。日本滞在期間、日本語習得期間ともかなりバラツキが大きく、日本に来て僅か2カ月というスピーカーもいて、審査員を驚かせた。各人スピーチの時間5分をいっぱい使って、熱く思いを述べた。
 審査員は、カビール ムハムドゥル氏(バニヤンツリー副代表)、佐藤潔氏
(秋田県生涯学習課班長)、高野正巳氏(秋田魁新報社編集委員 論説委員)、福井茂氏(NHK秋田放送局シニアアナウンサー)、堀内仁氏(国際教養大学准教授)の5人、審査委員長は福井氏に努めていただくことになった。スピーチ終了後別室で委員長の司会で協議、以下のような結果となった。

    賞 (授与団体)    受 賞 者    所属  出身    演   題
 最優秀賞
 (秋田県知事)
ショベン サタ シヴァン
    秋田工業高等専門学校学生 マレーシア
あいさつは世界をつなぐ
 優秀賞
 (秋田市長)
岳 春梅(ユエ チュンメイ)
   主婦  中国
第二の古里 秋田
 優秀賞
 (秋田県教育長)
カライ ルベン
   秋田工業高等専門学校学生 マレーシア
どうして、日本?!
 奨励賞
 (鰹H田銀行)
李 岳峯(リー ユエフォン)
   国際教養大学学生 台湾   
私の夢
 奨励賞
 (鰹H田魁新報社)
エルデネバヤル ハリオン
   秋田大学学生 モンゴル
世界に向かうハナ
 奨励賞
 (鰹H田国際カード)
ウラジミール・ズラーマル
   国際教養大学学生 チェコ
チェコについて
 奨励賞
 (秋田ゾンタクラブ)
マリア ラウラ ボバディジャ
秋田県国際交流協会海外技術研修員 アルゼンチン 
わたしのストーリー
 奨励賞
 (国際ソロプチミスト秋田)
陳 琳(チェン ユリン)
   国際教養大学学生 台湾
私のギャップイヤー
 奨励賞
 (秋田県日中友好協会女性委員会)
楊 暉(ヤン フイ)
 秋田県国際交流協会海外技術研修員 中国
美しい秋田
 奨励賞
 (秋田日米協会)
リシェル・ウェスリー
   際教養大学学生 アメリカ
ケーポップのみりょく
 奨励賞
 (秋田モンゴル友好協会)
ムンフザヤー ホラン
   秋田大学学生 モンゴル
家族
 奨励賞
 (青年海外協力隊秋田県OB会)
ジブシソ・ニクベ
   国際教養大学学生 カナダ
大切な物は目に見えない
 奨励賞
 (バニヤンツリー)
ラウラ イネス リゴニ コバヤシ
秋田県国際交流協会海外技術研修員 アルゼンチン
わたしのヒーロー
 奨励賞
 (秋田ユネスコ協会)
ルカス エイジ サイトウ
 秋田県国際交流協会海外技術研修員 ブラジル
日本でのわたしの
 さいしょのけいけん

   
              会場の様子            スピーチをするショベン サタ シヴァンさん

 
  優秀賞(県教育長)のカライ ルベンさん   優秀賞(秋田市長)の岳 春梅さん

   最優秀賞(秋田県知事)のショベンさん

    
            賞状を手に記念写真

 
スピーチの終了後はちょっとひと息、お茶とお菓子を頂きながらの交流タイム。スピーカーを囲んで談笑する光景があちこちで見られた。続いて2部のワークショップ「話そう!築こう!平和のためにできること」は、バニヤンツリーの担当で進められた。全員が参加してグループに分かれて平和について話し合い、グループ毎に「平和を築くためにできること」を発表した。

 
 
グループに分かれて”平和”について話し合い   平和を築くためにできることを発表


●ユネスコ国際理解セミナー
 
アフガニスタンは今 〜現地教育関係者の報告〜
 
10月22日(土)10時から、ジョイナスで国際理解セミナーを実施した。秋田ユネスコ協会は、日本ユネスコ協会が行うアジアの途上国の教育支援活動 ”世界寺子屋運動” でアフガニスタンを支援している。今回現地の寺子屋スタッフが来日した機会に、秋田へ来て寺子屋の意義や実情について話してくれることになったのである。アフガニスタンといえば、紛争のニュースばかり。長引く紛争で国情が悪化している中で、人びとの暮らしはどうなっているのだろうか、私たちの支援活動は役立っているのだろうか。
来秋されたのは、カブール事務所長ヤマ・フェロジ氏、バーミヤン事務所職員アリ・レザ・ラヒミ氏日ユ協の担当職員鴨志田氏の3人。現在アフガニスタンの寺子屋は15軒、子どもから年配者まで識字教育や初等教育、職業訓練を行っていることを映像を交えて話してくれた。アフガニスタンでは、従来女性に教育は必要ないという考えが根強く女性の識字率が極めて低かった。しかし寺子屋が出来て村のリ−ダーたちも識字の大切さを認識するようになり、女性たちも寺子屋に通うようになったという。多くの女性たちが”寺子屋は楽しい、ぜひ継続して支援して欲しい”と訴える映像に、国の事情はともかく、アフガニスタンの人たちの教育支援の大切さを実感させられた。
参加者は約30人。明桜高校生8人が参加したが、自分たちが学んでいることの意義を再認識したという感想を述べていた。
              



中学・高校生のためのユネスコ・ユースセミナー
 皆で平和の鐘をつき、心に平和の砦を築こう
 
戦争体験者の語りから平和の大切さを学ぶ〜
8月15日(月)10時から、秋田市にぎわい交流館AUで、ユースセミナーを実施した。今年のセミナーでは、高校生のほかに中学生にもよびかけたが、残念ながら参加がなく、会員と一般の方合わせて15名の参加であった。
最初に秋田市戦没者遺児「語り部の会」代表伊藤薫氏から「戦中・戦後における私の生活」と題してご講演頂いた。伊藤氏は、太平洋戦争開戦の年に小学校に入学し、5年生の時に終戦を迎えたことから、軍国主義の下でどんな教育をうけたか、どんな日常生活を送ったか、それが終戦から昭和27年までの占領期にどう変わったかについて、画像を見せながら体験を話してくれた。戦中や占領期の生活について体系的に知る機会がなかったので、戦争の悲惨さ、平和の大切さについて改めて学ぶ機会となった。
お話しのあとに参加者は千秋公園の「時鐘」に移動、正午の時報に合わせて鐘をつき、戦没者のご冥福を祈り、平和への誓いを新たにした。

         
      
講師 伊藤薫氏         鐘楼の下で記念写真

民間ユネスコ運動の日  東日本大震災子ども教育支援 募金キャンペーン   
  〜ご協力ありがとうございました〜
7月16日(土)11時〜16時、秋田駅東西自由通路ぽぽろ〜どで、東日本大震災子ども教育支援の募金活動を行った。全国のユネスコ協会では、世界で初めて民間ユネスコ協会が創設された7月19日を「民間ユネスコ運動の日」として、その前後に各協会で活動をして、民間ユネスコ運動を展開している。秋田ユ協では、民間ユネスコ運動として、毎年募金活動を実施している。
大震災からから5年が経過し徐々に復興してきているが、教育支援を必要としている子どもたちは大勢いる。日本ユネスコ協会連盟では、全国のユネスコ協会の協力のもと、被災地の子どもたちに教育資金(特に高校に進学する子どもを対象に、月額1人20,000円の無償給付の奨学金を3年間支給)を提供している。これまで2594名(2016年2月現在)の子どもたちを支援してきた。秋田ユ協の募金活動は、この教育支援のためである。当日、会員10名とユネスコスクール明桜高校生12名が、通る人たちに募金を呼びかけた。高校生の張りのある声に多くの人が足を止めて協力してくれた。募金額は8万4千円余に上った。


ユネスコ・熊本地震子ども支援募金キャンペーン ”ご協力ありがとうございました”
5月7日〜8日 13時〜15時、秋田駅東西自由通路ポポロ〜ドで
街頭募金を行った。会員15人のほか、ユネスコスクール明桜高校の学生7人も参加、「被災した子どもたちへの支援をお願いします」と大きな声で通行者に呼びかけた。連日熊本の惨状、被災者の様子が放映され、何か支援したいという思いを持つ人が多く、募金額は2日間で16万円余に上った。集まった募金は日本ユネスコ協会連盟を通じて被災地の子どもたちの教育分野の支援に活用される。
2016年度通常総会
4月10日(日) ジョイナスに於いて、2016年度通常総会を開催した。
ご来賓として、秋田県教育庁生涯学習課から班長佐藤潔氏と社会教育主事森川勝栄氏が出席された。佐藤班長は、世界の情勢を見るとグローバル化の進展に伴って、文化の多様化、価値観の変化が見られる。ユネスコの活動はこのような状況に対応した活動であり、また秋田県が目指すグローバル人材の育成に合致する活動である。他団体とも連携して、実績を次世代に繋いでいって頂きたいと、ユネスコ活動への期待のお言葉を述べられた。
議事に入り、大井光弘氏を議長に、2015年度事業、決算報告並びに会計監査報告、東北大会決算報告ならびに会計監査報告、2016年度事業、予算について審議し、原案通り可決された。


●ユネスコ・文化講座
  「ユネスコ世界記憶遺産『山本作兵衛の炭坑画』と筑豊の炭坑史」
総会に先立って、秋田大学大学院国際資源学研究科教授今井忠男氏を講師に文化講座を開催した。
筑豊炭坑で明治後期から昭和まで労働者として働いていた山本作兵衛は、炭坑の様子や人々の生活を労働者の目線で精密に書き残し、その炭坑記録画が貴重な歴史民俗資料として評価され、2011年日本初のユネスコ世界記憶遺産として登録された。秋田大学鉱業博物館には同氏の記録画が2点保管されて、そのレプリカが展示されている。今井教授は「山本作兵衛は炭坑夫としては珍しく絵を描く能力、教養を持ち、かつ長生きで記憶力に優れていたことから、炭坑内の様子を書き残した。諸外国でも当時の炭鉱の様子は残されておらず、それがユネスコ世界記憶遺産に認定された所以であろう。」と話された。記録画の画像を示しながら炭鉱の近代化過程が精密に描かれているという教授の説明に、記録画の歴史的価値を再認識することができた。秋田大学の前身の秋田鉱山専門学校は鉱山学研究の拠点として、歴史的に多くの炭鉱の発展に関わっており、それを今に伝える鉱業博物館にも改めて関心が沸いた。参加者40名。
      


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