夕空にカリヨンの鐘が鳴り響いた。コンサートは平和の祈りの鐘を打つ音と黙祷で始まった。
この事業は、これまで日本ユネスコ協会連盟が国内各地で取り組んできた「平和の鐘を鳴らそう!」事業を、戦後60年を迎えた本年、当協会としても、伊丹市で取り組めないかと考え、伊丹市国際交流協会と伊丹市平和都市推進協議会との合同事業として企画されたものです。ベルギーフランドル政府及び大阪のベルギーフランドル交流センターからも後援していただき、カリヨン奏者を迎えることができました。
戦没者への鎮魂と平和への誓い、そしてJR事故への追悼、鳴り響く祈りの調べは、遠く夕焼けの西の空に上っていくようでした。 広場には250名ほどの聴衆が次々と集まり、鐘の音に聴き入った。参会者には風鈴と短冊が配られ、日本ユネスコ連盟からは、うちわとユネスコパンフレットなどが配られました。曲目は「荒城の月」「この道」の他、世界各国の曲目が演奏され、終了時にはカリヨン搭はライトアップされていました。
このカリヨン搭は、伊丹市とベルギー王国ハッセルト市との姉妹都市提携5周年を記念し、1990年にハッセルト市から当市に寄贈されたもので「フランドルの鐘」として伊丹市民に親しまれています。いつもの自動演奏から、今回は2001年(カリヨン奏者 パトリック・ヘブリュースさん)に続き、3回目の生演奏のコンサートとなりました。
◎当日の記事は神戸新聞・朝日新聞・産経新聞の三紙に写真入りで掲載されました。
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