伊丹ユネスコ会報No.45 2006年1月発行

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〜世界遺産シリーズ12

霊山「高野山」を訪ねて

伊丹ロータリークラブ 会員    加藤  拓

壇上伽藍

 恒例の「秋の宮前まつり」の賑わいで、伊丹在住の関西大学OBにおまつりをより楽しんでいただくために、関大OBの有志がお店を出し、振る舞い酒をしてご奉仕していました。
 その折、同じくバザールに参加されていた伊丹ユネスコ協会会員のSさんとYさんから、協会の研修会「高野山を訪ねて」へのお誘いを受け、居合わせた親友・並河氏と共に参加させて頂くことになりました。昨年10月25日午前8時アイフォニックホール前から48名の皆様と一緒にバスで出発しました。
 縁尋機妙(えんじんきみょう)、多峰勝因(たほうしょういん)と言われる不思議な万物の出逢い、行こうとして行けず、行こうとせずともその場に居る。千古の杉に包まれた霊場のたたずまいは、1200年の時空を越えて、一切衆生(いっさいしゅじょう)の救済を静かに語りかけてくれます。
 その様な良縁を得ることになりました。

金剛三昧院多宝塔
金剛三昧院多宝塔

  岡部兼海導師様のご案内で、道すがら「お大師さま」の真言密教の一子相伝(いっしそうでん)による修行の厳しさをお教え頂きました。總寺院(そうじいん)、金剛三昧院(こんごうさんまいいん)、弘法大師御廟(ごびょう)、御影堂(みえどう)、三鈷の松(さんこのまつ)、金剛峰寺(こんごうぶじ)へと進み、その行幸啓(ぎょうこうけい)の間(ま)から眺めた白砂(はくさ)の石庭に色付き始めた紅葉が時の移り変わりを淡く学ばせてくれます。
 その後、大塔(だいとう)など盛りだくさんの遺産をお導きくださいました。
 南無大師遍照金剛(なむだいしへんじょうこんごう)・・・お陰様で世俗を離れた明るい一日を過ごさせて頂きました。お世話をして下さいました皆様に感謝とお礼を申し上げます。

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