伊丹ユネスコ協会 日本語教室20周年記念日本語教室 
伊丹ユネスコ 日本語教室20周年記念 李 広宏ソロコンサート
李 広宏ソロコンサート①
 2006年3月12日に、日本語教室開設20周年を迎えて記念事業を開催しました。
 中国蘇州から来日して18年、今では日本語を流暢に話され、日本の叙情歌を自ら中国語に訳詞して、美しい中国語で歌う、『李 広宏さんのソロコンサート』です。
 伊丹アイフォニックホール500席の半分は日本語教室の学習者と家族、及び20年間にわたり教室を支えてきた講師・ボランティアなど支援する関係者であった。あとの半分は、他府県、他市町からの熱烈な李 広宏さんのファンと一般聴衆でした。
 李 広宏さんも来日当時は、日本語に大変苦労されたことを日本語と中国語で話し、日本語教室の学習者を励ましました。懐かしい中国の歌も演奏されて、アンコールは全員で中国の「大きな海は故郷」という意味の「大海啊故郷」を中国語バージョンで歌い、来場者は日中両国の異なる文化に理解を深めていました。
 ある残留孤児の妻が、「日々の暮らしの中では、辛いこと、嫌なことも多いけれど、今日は全部忘れて楽しかったわ。」と。
 こんな一言が私たちに支援の大切さを思わせた1日でもありました。
李 広宏ソロコンサート② プロフィール
 1961年中国蘇州市に生まれる。16歳で中国伝統劇滬劇俳優となる。
 1987年来日。
 1999年に第1弾CD「中国語で歌う日本の心の歌」発表、中国語に訳詞した「蘇州夜曲」がウーロン茶のテレビCMに使われ、話題となる。
 今まで7枚のCDを発表。音楽を通じての日本と中国の文化交流のため、精力的に日本と中国でコンサート活動を続けている。
プログラム
第1部 大地・在那遥遠的地方・早春賦・夏の思い出・蘇州河辺・蘇州夜曲・花・上海Dream
第2部 夜来香・在水一方・月亮代表我的心・牧歌・昴・今日の日はさようなら・何日君再来・ふるさと
李 広宏ソロコンサート③李 広宏ソロコンサート④
 李 広宏さんの、日本語と中国語の2カ国語での語りは、中国語の分からない聴衆をも大いに魅了しました。
 話されるのを聞き、こんなに美しい日本語を正しい発音で話されたその技量に、ほんとうにびっくりさせられた人も多かったと思います。
 選曲も素晴らしく、私たちの知っている歌ばかりで、なつかしい想いで癒されました。日本の唱歌も美しいですが、中国語の歌も大陸の、広い大地からの響きを感じさせました。
 音楽を通じて日本と中国の架け橋として、ますますご活躍をされることでしょう。 

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