新年懇親会

1月9日鎌倉パークホテルにて行われました

会長佐藤美智子さんによる「平和の鐘」を撞いたのち、新年のご挨拶が始まった。「皆さまおめでとうございます。本日は天気にも恵まれ、日本ユネスコ協会連盟の松田会長、平山郁夫会長夫人美知子様を迎え、鎌倉市長が欠席ですので代わりに小林副市長さん、横浜ユネスコの久保田会長様もおいでになり、にぎにぎしくしていただき、ありがとうございます。この1年はあっという間に過ぎましたが、新年会でも1年の短さは逆によいことととらえたいです。戦火に追われている難民の人達は地獄にいる思いでしょう。

戦後70年、太平洋戦争を思い出すと、当時静岡の清水市に住んでおり、空爆に会うと母は「いつも死ぬときはみんな一緒よ」といっておりました。1年生の時、戦争がはじまり、4年生の時終戦でした。ユネスコ運動は平和運動ですが、いまだに時には無力感に襲われます。しかし何もしないよりも、たとえ小さなことでも継続した運動こそが大切であるとおもいます」と。続いてご来賓の紹介があり、平山郁夫シルクロード美術館長平山美知子名誉会員、安良岡教育長、国際ソロプチ二スト元会長で壇上の生け花を活けられた栗村理事、日本ユネスコ協会連盟からの3名の方、横浜ユネスコの2名の方、最後に鎌倉ユネスコの広瀬晴子モロッコ元大使、伊藤玄二郎鎌倉ペンクラブ会長、奥山幸猛大日本弓馬会副会長が紹介されました。そのうち2名の方からご祝辞を。市長の祝辞を代読された小林副市長と5年連続ご出席の日ユ会長の松田昌士氏がご挨拶された。会長はマケドニアの親善大使を務められており、今年もご持参のワインで乾杯のご発声をしていただきますという司会者の声で登壇。

「1年の最初に鎌倉の新年パーティに出席すると楽しいので、5年も続きましたが、実は、新年会本日1月9日は私の誕生日です」と告白。乾杯は「新年と誕生日を祝って乾杯」の発声となりました。 「いま、全国に257余のユネスコ協会が活動しているが、どこも世代交代が叫ばれている。

学生を含め若い人たちが入会してもらうように努めたい。戦争のない世界はいつまでも実現しない。そんな世界が生まれたら我々の存在価値はなくなりますが、それを目標に忍耐づよく努力しましょう。また国際社会の中で日本がしっかりした外交をすることが肝心である」、と。最後に「ワインをゆっくり楽しんでください」と話を結んだ。

壇上には栗村理事が活けられた「生け花」が飾られていたが、今年の花のテーマは「立春」。お花の中に「南天」があり、「難を転ずる」ことを意味しており、縁起の良い活け花ですと説明された。

ゲスト演奏とトーク

本日のゲストは コロンえりかさん、ベネズエラの生まれで、聖心女子大学院を卒業後英国王立音楽院を優秀な成績で卒業、国際的にロンドン、フィレンツェ、ブリュツセル等で活躍されている。個人的には駐日ベネズエラ・ボリバル共和国大使夫人の顔も持っている。

演奏はまず、ヘブライ語でうれしいこと、神に賛美することを表す言葉「アレルヤ」を題とする、モーツアルトのアレルヤを紹介して演奏が始まった。 2曲目は、平和な鎌倉にいては想像もできない、いまなお戦乱が続く中で、子供を育てているすべての母親の為に、カッチーニの「アベマリア」をささげますと。 次は私の大事にしている曲です。カッチーニのアベマリアと同じ歌詞ですが、21世紀に作られたアベマリアです。このアベマリアは特定のマリアに捧げられています。長崎の浦上天主堂で奇跡的に発見されたマリアの頭部です。被爆した顔は焼けただれ眼は空洞になっています。発見されてから、このマリアは世界のあちこちを旅してきました。ローマ、チェリノブイリの被爆地、国連など。いまは平和を訴えるマリアとして浦上天主堂に安置されております。エリック・コロン作曲「被爆マリアに捧げる賛歌」これは戦争や人間の悲しみを超え人生の未来を謳歌するものである、と思います。

生まれ故郷ベネズエラ

ベネズエラは戦争の経験はありません。また石油の埋蔵量は世界一。新年会最近では、クラシック音楽はベネズエラと言われるほどで、国民は音楽が大好きな国です。 そしてホセ・アントニオ・アブラウの話をしてくれました。40年前、貧富の差が大きくて楽器もない11名の子供を前に「楽器で人生を戦いなさい。そして世界を変えなさい」と。その後、50万の子供たちが楽器を演奏するようになったのです。ベネズエラでは無料のオーケストラが無数にあり、それぞれ練習をしハーモニーを学び、規律を学んでいます。それは教育機関というよりも社会福祉施設なっていると解説されました。最後の演奏は、陽気な民謡を2曲演奏でトークは終了。 13時から会食が始まった。 食事が終わる頃、沢山の有志の方々から献品として頂いた豪華な景品を、食卓ごとのジャンケン・ポンで各人に配られ、まこと真剣かつ微笑ましい風景であった。(光永)

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