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・・・学校法人鎌倉女子大学 理事長・学長・学園長

福井一光先生

今回は鎌倉女子大学を訪問。理事長の福井一光先生にインタビューしました。肩書きは理事長・学長・学園長とあり、学校法人鎌倉女子大学の最高責任者であります。
長身のすらりとした体型、穏やかな目元と口調、教育者らしい雰囲気が漂っている先生でした。鎌倉唯一の大学として幼稚部、初等部、中等部、高等部、短期大学部、大学の一貫教育をおこなっており、来春には大学院がスタートするといいます。昨今の発展振りはすばらしい。鎌倉ユネスコとの関わりは、身近なところで12月に来日したJICAプログラムの中でミャンマーの先生方の大学見学に、ご協力いただいたことであります。


一貫教育の動向

 「輪切りにするのではなく、人間の成長過程に合わせてゆったりと教育することが大切と考えています。最近の動向を見ますと、随分一貫教育的視点が取り入れられてきているように思います。例えば、高大連携授業がありますが、これは高校時代に大学の授業を受講し、自分の将来をイメージする一方、目下の学習のモチベーションを高める試みです。また、最近は小学校でも高学年では専科が重視され、小学校の先生も中学校免許状が要求されるようになってきました。幼稚園教育で特に重視されているのが5歳児の教育で、小学校と幼稚園の連携が必要となってきています。家庭生活から学校生活への助走となる未就園児の教育もとても大切ですね。こうした傾向に総合的に応えることが出来るのは、一貫教育体制をもつ総合学園なのではないでしょうか」。

教育者として
 「学生諸君と授業を通して触れ合うことは大変大切なことと考えておりますので、『建学の精神』という授業をもっております。現代の学生気質や、彼女たちが何を思って生きているのかも実感出来ますし。この授業は講義だけでなく、キャンパスの草抜きをするなど、一緒に汗も流しています。若い人が、始めは暑くて何でやらなくてはと思ったけれど、終わったあと爽快だったといってくれるのがとても嬉しいです」。

福井先生の夢
 「何といっても、この学園を更に発展させ、社会の皆さまから喜ばれる卒業生を世に送り出していくことです。個人的なことをいえば、あと数冊本を書くこと。欲を言えばヨーロッパに家族と一緒に2〜3年住んで好きな音楽鑑賞や美術館めぐりに明け暮れたいですが、でもそれは叶わぬ夢でしょう」と青年のような明るい声で答えてくださいました。(鴇澤)


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