鎌倉ユネスコ会員のひろば

第4次ペルースタディーツアー報告

鎌倉ユネスコ協会は２００５年１２月１日より１０日までペルーへのスタディツアーを実施した。
　今回のスタディツアーは１９９８年９月、１９９９年１１月、２００２年５月に続く４回目のツアーで日本ユネスコ協会連盟がワスカラン国立公園内のケロコチャ・ケチュアに１５年前に建設した山の学校が老朽化したため、鎌倉ユネスコがその修復と衛生環境整備に１万ドルを支援した。その完成式に出席し現地の人たちと喜びをともにし、また子供たちに文房具などのプレゼントを届けました。このツアーの大きな目的は現地事情を肌で理解し本当の支援のあり方を考え、国際親善に貢献することにあると思います。参加者は総勢２０名（鎌ユ会員１０人）。ユネスコ活動に携わった事のない人もいましたが、このツアーを通し応援団が確実に増えました。（森井）

修復完成式典の様子
（大崎康博会員の報告書より）2005年12月6日午前8時30分、ワラスAndino Club Hotelをケチュア山の学校へ向けバスで出発しました。海抜4，000mのアンデス高原の空気は澄み渡り、広々とした高原では牧場に牛等が草を食み、あちこちに農地を見るのどかな風景の中を、午前10時30分に到着しました。
現地では、山の学校の子供たちが、全員で日の丸の小旗を振りながら歓迎してくれました。校庭には、校長・教員（2名）・子供たち27名とその父母、ワスカラン国立公園園長が整列して出迎え、校庭で修復完成式典となりました。

最初に校長挨拶
工藤さん（今回のスタディーツアー団長）鎌倉ユネスコ協会の皆様、ようこそいらっしやいました。私たちは世界に幸福・平和が訪れますよう願っております。素晴らしいケロコチャの旅を楽しんでください。これから国歌斉唱と子供たちのショウを披露いたします。　次いで現地の人全員の国歌斉唱のもと、今回のツアー参加者中一番若年の緒方佐依子さんにより国旗が掲揚され、生徒代表から歓迎の挨拶。

父兄代表挨拶皆様が来られたことは大変うれしく思います。日本人の皆様を兄弟のように思っております。楽しい半日を過ごしてください。私たちは大変うれしいです。と。
子ども達のショー私の部屋には、ベッドと本があります。私の部屋には、色んな本の中の登場人物が訪れます。私の部屋には、毎日太陽が入って、私の部屋、私の手を暖めてくれます。私には、明日があります。私は明日に希望を持っています。

男女ペアーによる表情豊かなダンス。女子生徒の歌、詩の朗読などが披露されました。
建物の引渡し式　建築士カルロス・カルカース氏から、鎌倉ユネスコ代表森井曠雄さんに対し、「私を信用して建築を依頼されたことに感謝します。今回の工事は生徒のお父さんたちが大変力を貸してくれ、感謝いたします。この建物で子供たちが勉強できることを喜んでおります。この建物を鎌倉ユネスコにお渡しします。」との挨拶がありました。これを受け、鎌倉ユネスコ森井代表が次の挨拶をして山の学校校長に建物を引き渡しました。森井鎌倉ユネスコ代表の挨拶「鎌倉から飛行機・バスを乗り継いで、2日掛かりでここに来ました。詩を読んだり、歌、踊りありがとう。これからも勉強を一生懸命やってください。会員手作りの布袋に沢山のお土産が入っています。　又、鎌倉の中学校の生徒からのメッセージもあります。皆様からのメッセージもお願いします。」
スタディツアー参加者の挨拶・お土産贈呈
緒方さん、奥野さん、杉山さんがそれぞれ挨拶しお土産を贈呈しました。続いて坂さん（元サッカー選手）が、鎌倉ユネスコ持参のサッカーボールで、リフティング等パフォーマンス後、サッカーボールとバレーボールを贈呈。
鎌倉ユネスコ持参の袋入りお土産は、鎌倉ユネスコ会員から子供たち全員に一人づつ手渡され、子供たちも本当に嬉しそうに受取っておりました
ワインビン割り儀式　贈呈式終了後、建物の新築時、それが今後とも継続するようにとの縁起を担ぎ、ワインビン割り。
学校案内建物全体の各部屋を見て廻りました。土間には床が張られました。本箱、本、机、イスが入り教室らしくなりました。

マチュ・ピチュに行って来ました。一番行って見たかった世界遺産です。箱庭のように美しく、何処から写真を撮っても絵になりました。
世界遺産ワスカラン国立公園の雄大さ、神秘的な色をした水面の氷河湖「ヤンガヌーコ」をとりまく６千米の「ワスカラン峰」の景観に目は釘付けになりました。
このたびのペルー・スタディーツアーに際しては、たくさんの方からご寄付やご献品をいただきました。ありがとうございました。鎌倉大仏殿大沼観光協会大船中学校手広中学校山脇学園中学校大森歯科医院三菱UFJ信託銀行藤沢支店三菱鉛筆東京販売株式会社佐藤美代子渡辺宏子関口滋子大沢育子武田なか熊谷八重子木村かの子水野雅章橋立淑子野田の湯本岡俊郎松井和夫　(敬称略）