角谷神奈さんに鎌ユ助成金贈呈

 日ユ協連主催のユースベトナムスタディツアーに応募、論文審査・面接で選ばれて8月2日からのベトナムスタディツアーに参加する鎌ユの高校生会員、慶応高校藤沢2年角谷神奈さんが選ばれた。

 

規定により自己負担金の半額の2万5千円が7月20日の理事会の前に理事長から贈呈された。角谷さんからしっかり学んできて、皆さんに報告しその成果を生かしたいとの挨拶があった。
爽やかで頼もしい高校生です。

以下は、帰国後の報告です。

異文化交流と平和    角谷神奈

 私は8月2日から17日のベトナムスタディーツアーに参加した。
 今回のツアーではハノイにてハノイの大学生10名と合流し、約2週間の旅程を彼らと共に過ごすという機会に恵まれた。私達は彼らと共にベトナム北部の街ラオカイやライチャウ省を訪れ、少数民族の村々を訪ね、村の人々と楽しいひとときを過ごした。


 彼らは私達と村人との架け橋になり、私達が村の人々と交流することを手助けしてくれた。ベトナム人の彼らがいてくれなければ日本人の私達だけでは村の人々とこれほど濃密なかかわりを持つ事はできなかっただろうと思う。
 今回のスタディーツアーで最も印象に残っている出来事をひとつ挙げるとすれば、ライチャウ市青年団、ハノイの学生、そして日本の学生合同での「平和ディスカッション」であろう。私達はまず一人ひとりが自分の考える「平和」の定義を小さなグループで話し合い、その後、国ごとのグループになって世界平和にむけて自分達ができることをまとめ、そして決意表明をおこなった。
 最初、それぞれの考える「平和」の定義は異なっていた。しかしディスカッションを重ねるうちに、最終的には平和構築の為に私達のできることは『戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない』というユネスコ憲章の前文のことばに集約されていった。
 実はこれまで私はあらためてきちんと『平和』について考えたことがなかったように思う。しかし今回このディスカッションを通じて、「異文化交流が平和につながってゆく」ということを私は身体でわかったような気がしている。
 ハノイの学生やライチャウの青年たちと語り合うことは、お互いの違いに驚くことでもあったが、それは同時にお互いを深く理解するきっかけでもあった。たとえ異なる文化や歴史的背景を持っていたとしても、温かな関わりあいを通じて友情を育むことができる、ということを知ったことは本当に何よりの宝物だと思う。
 これからは私がこのツアーで体験したことをより多くの人達に知ってもらうために、積極的に活動を行ってゆきたい。

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