ユネスコサロン

 

ビーチコーミング

 11月25日エマ・ロングホーンさんを講師にお迎えし、午前中はビーチコーミングの楽しみ方の話,午後は材木座海岸で体験を積むという趣向のサロンでした。ビーチコーミング
 ビーチコーミングとは“浜辺を櫛(Comb)ですくようにして漂流物を探し自分のお宝を見つける”という英国から広まった楽しみ方です。エマさんは英国の大学で勉強し過ぎで疲れ、気分転換の為に、15年前に来日。日本で異文化を体験、日本語にひかれ、治安が良く暮らし易いと感じて鎌倉に居を構え、ビーチコーミングを楽しんでいる。
 そして、鎌倉の浜辺は“たからものの宝庫”であると語り、写真集を配り、大きなバッグの中にある“今迄拾い集めた自分のお宝”を見せてくれた。それらは、貝類(ミスガイ、ベニガイ)、魚類(タツノオトシゴ、ハリセンボン、カツオノエボシ)、青海亀の死骸、東南アジアからの木片、韓国・台湾からのガラス玉や陶器、中国青磁(多分、宋時代)のかけら、大正昭和時代の目薬ビン、化石類(鮫や馬の歯)、シギの群れ、ヤシの実や宮崎交通のバス亭看板もありました。午後からは暖かい日差しが輝く材木座海岸で参加者が拾い集めた宝物を披露し、交換し合い、更にエマさんのコメントが加わり、楽しいひと時でした。
 鎌倉はビーチコーミングにも最適な都市で、地形、海流、歴史遺産(鎌倉時代の物や和賀江嶋に流れ着いた物)に恵まれ、珍しいお宝が見つけ易く、山や緑に囲まれた自然の中で人間らしさを取り戻せる潤いのある街と再発見しました。
 今回のサロンは、面白い宝物を探し、見つけた後の喜び、そして想像力をそそる爽やかな刺激があり、子供も大人も一緒になっての“遊び心”を取り戻す良い一日でした。(田村)

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