温暖化を知る自然観察会

私たちは鎌倉の身近な自然環境の中から"温暖化"をテーマにした自然観察会を10月18日(日)におこなった。参加者13名。10時に生涯学習センターを出発して、大仏次郎の邸宅、八幡宮、海蔵寺、源氏山、中央公園のコースで12時に解散した。ツリフネソウを見る参加者たち
私たち60代は温暖化として実感していることは鎌倉でも冬の寒さが緩んできて大雪やツララや霜を見る機会が少なくなった。

近くに測候所があるのは隣の横浜市でデータがある。平均最低気温(横浜)は40年前に11.4℃から13.3℃と1.9℃上昇している。また平均最高気温は40年前に19.6℃から20.5℃と9℃上昇している。

これによりソメイヨシノは20年間で10日開花が早まっている(横浜こども植物園)。生き物も同様で最近では見慣れないチョウなどが北上して鎌倉でも観察されている。ツマグロヒョウモン、ナガサキアゲハ、ウラナミシジミ、などがある。

チョウだけではないキリギリスの仲間やヨコヅナサシガメもいる。この日も梶原のサクラにカメムシの仲間のヨコヅナサシガメを参加者の皆さんに見ていただいた。グロテスクな姿と虫の体液を吸い取る肉食の昆虫に気持わるいの声も出た。植物でも鎌倉で目立つのは南方系のシュロだ。冬の平均気温が2℃以下にならなければシュロの幼木は生き残れる。温暖化で鎌倉の山の中にシュロが増えているのだ。こうして身近な自然から温暖化を知るのは大切なことである。 (山田海人)

 
 

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