ESDに関する夏休み勉強会

最近のユネスコ活動のキーワードであるESD (Education for Sustainable Development:持続発展教育)は、包括的な概念であるため理解しづらい。

そこで、ESDを研究されている東海大学教養学部の岩本泰・専任講師を囲んで、8月22日午後にNPOセンター大船で会員有志14人によるESD勉強会を実施した。
岩本講師は大学での演習のスタイルを取られ、出席者は3組の島に分かれて、島の単位で討議・発表し合うという形で進行。

これは、豊かさの本質を考える人間教育としてのESDは、「つながり」「かかわり」「ひろがり」を重視した意見交換をベースとする教育活動の営みであるべし、とのお考えによるもので、今後の実践で参考にしたい。

講師は、2000年に「ミレニアム開発目標」(「環境の持続可能性確保」は全体8目標の中の一つ)を採択した国際的な議論に基づき、自然環境のみに注目するこれまでの環境教育から、人権・多文化共生等の社会的イシューまでを含めて総合的に解決を目指すESDに早く移行するべきであると主張された。

出席者からは、「持続可能」自体、2元主義に基づく西欧概念が無理に日本語に翻訳されたものなので我々日本人には違和感を否めない等の発言もあった。(石田)

 
 

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