2010年度「鎌倉ユネスコユース賞」

ユース賞も8回目の表彰式を迎えました。今年は10校から12件の応募があり、その中から9校が選ばれました。今年の応募の中に一般の方からの推薦が2件、鎌倉市に隣接する横浜市の公文国際学園を理事会推薦として地域外ではあるけれど特別賞として表彰する事になったのが特徴。募集時に、斎藤百合子会員製作の大きなポスターユース賞表彰式が効果を発揮したと思います。

表彰式は1月30日午後、鎌倉芸術館集会室にて絵画展の表彰と併せて行いました。講評は審査員を代表して教育委員会の杉並伸也先生からいただきました。

以下は要約です
『最優秀賞の山崎小学校は一番早いエントリーで内容も小学生とは思えないほどの行動力に審査員一堂感動をしました。NGOパレスチナ子どものキャンペーン事務局の田中好子先生の話を聞いた6年1組の子どもたちは、何かしなければとの思いから2学期には劇を創作し、「ガザ」の話を取り入れました。また直接事務局と連絡を取り「募金活動」に取り組みました。書きそんじはがきを集め、総合学習として手作りの味噌・ジャム・カレンダーを作り、家族に買ってもらって募金を集め、事務局に届けました。「自分たちのできること」から始まった取り組みが保護者も学校をも巻き込む活動になった事を評価したいと思いました。

ユース賞の鎌倉高校の1年生は「鎌倉学」の中で世界遺産登録への取り組みを勉強していますが、市内のいろいろなNGOと共催で活動をすることで参加者も参加意識も従来に比べ10倍に膨らんでいった点を評価したいと思います。

同じくユース賞の深沢高校は地域の川の清掃を有志が続けているところ、特に川は深くて掃除が難しい、しかも地味な作業であるのに若い人が地域の人とともに協働で作業をしている点に感心しました。常盤のお囃子連は、法人会員・高野建築の社長さんからの推薦でエントリーされた事は素晴らしい事です。

特別賞の公文国際学園は、日ユが国際識字年のために呼びかけたポスターの募集に応募した作品が、見事全国版に採用されたという快挙に拍手を送りたいと思いました』と述べられました。
最優秀賞の山崎小学校からは中学生になっている元6年1組の仲間たちが大勢表彰式に駆けつけてくれました。林紋子校長先生、当時の担任の額賀敬美先生を囲んでにこにこ顔で記念写真に収まりました。(内田)

学校名 タイトル 所属
最優秀賞 山崎小学校 私たちがガザの子どもたちにできること 6年1組
優秀賞 七里ガ浜高等学校 留学生との交流による相互理解・「平和の鐘を鳴らそう」への参加 インターアクトクラブ
優秀賞 岩瀬中学校 赤い羽根・緑の羽根・エコキャップ・書き損じはがき 生徒会
ユース賞 鎌倉高等学校 かまくら学・地域との協働メニュー 高校1年生
ユース賞 大船高等学校 大船警察と連携の「安全安心まちつくりかわらばん」 新聞委員会
ユース賞 大船中学校 学校から地域へ ボランティア部
ユース賞 常盤八雲子供はやし連 お囃子の保存のための伝承  
ユース賞 県立深沢高等学校 地域の環境美化への取り組み・新川清掃活動  
特別賞 公文国際学園 国際識字年のポスター・全国版  


 
 

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