日本ユネスコ運動全国大会in富山へ参加

第67回全国大会が、「持続可能社会の実現に向けて」をテーマとして、5月28日〜29日に富山で開催され、全国のユ協から約550名、当ユ協からは7名が出席した。全国大会in富山に出席
稲本正・オークヴィレッジ代表による基調講演は、日本は森が全面積の67%もあるお陰で、おいしい空気とおいしい水という、他国に比べて人間が生きていく上の最も基本的なところで最高に恵まれた、その意味から真に豊かな国であることを再認識し、それを失わないようみんなで森を大切に守る心がけ一つで持続可能な社会が維持される、というのが要旨。

続けてのシンポジウムでも、張・富山大学教授が富山の水が格別おいしいかの地理学的分析を踏まえてこの自然を守る必要を、森・富山市長がLRT(Light Rail Transit)公共交通網を整備したことで市内のマイカー利用を激減させたことをそれぞれ例として、持続可能な社会は日々の身近な取組みから実現されるものであると語られた。

2日目のユネスコスクールシンポジウムでは、コーディネーターの米田・日ユ協連理事より「未来をひらくユネスコスクール」のテーマは、子供たちが「させられる」から自信を持って元気に「したい」と課題に取り組むようになるのが、ESD(持続発展教育)が学校文化に根付くポイントであるとの導入ガイダンスがあり、続けてこのテーマによるユネスコスクールの実践発表があった。

富山市立中央小学校の発表では指導の先生のスライドに併せて、10人近い児童の順次交替で原稿を見ないでのプレゼンテーションは印象的で、発表内容も全学年の児童が主体的に取組んだESD・ユネスコスクールの成果とみえた。
富山大学付属中学校の生徒会の組織する委員会によるボランティア活動が、「させられる」から「しよう」、「したい」へと意欲が高まっていく様子が生徒会長・副会長により事例により発表された。また、児童・生徒の発表以外にも富山経済同友会の大橋氏、富山大学人間発達科学部の松本教授、金沢大学環境保全センターの鈴木教授の事例発表からは、学校と地域と家庭がユネスコ活動に連動し児童・生徒がいきいきと活動していることがうかがえた。(丸山、石田)

 
 

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