Youth Eye
「鎌倉の登録への思い、震災後に感じること」

私は鎌倉の世界遺産登録に関心を持っております。世界遺産に向けて、鎌倉の登録もいよいよ現実味を帯びたものとなってまいりました。

さまざまな論議もあるかと思いますが、ユネスコ憲章前文に記されているような世界の平和への一助と鎌倉がなるなら、その理念を発信できる場所となるなら、私は登録に大いに賛同します。ユネスコ憲章前文「人の心の中に平和の砦を築かなければならない」という言葉が本当に鎌倉で現実のものとして実践されたら、どんなに世の中が変わっていくだろう…!と思い、鎌倉世界遺産登録推進協議会と義経と静の会に所属し、そして昨年、鎌倉ユネスコにも入会させて頂きました。

介護の仕事を経て、私は今、再び学生の身として勉強の日々を過ごしています。(まだまだ未熟ですが)以前より世の役に立てるような人になりたいと思っていましたが、3月11日の震災後、その気持ちはさらに強くなりました。

宮沢賢治が好きということもあり、震災前にも東北の地には何度か訪れたことはありますが、震災後にボランティアとして岩手へ行き、改めて現状を肌で感じた時は言葉も出ませんでした。目の前の現状を受け止め、そこでのボランティアとしての出来る限りの仕事をするだけで精一杯という感じでした。

鎌倉に帰ってからも、「これから私は生活の中で何ができるだろうか」という気持ちは今もって消えることはありません。そして、日々の生活の中で他者を思いやる、思いや言葉、生き方の大切さを改めて感じています。

目の前にある、学業・仕事・生活の中での小さなところから、何が本当に世のため、人のためになるかをこれからも考え行動し、感謝を持って生きていきたいと思います。
(萩野なおみ)

 
 

もくじ