絵で伝えよう!わたしの町のたからもの絵画展

絵で伝えよう!わたしの町のたからもの」絵画展は、日本ユネスコ協会連盟が全国のユネスコ協会に呼びかけて1998年から実施しております。鎌倉ユネスコ協会では2000年からこの活動に参加していますが、今年度は通算10回目の開催となります。

鎌倉にある「たからもの」を見つける目、わたしにとって何が「たからもの」なのかを感じとる心、こうした感性を育てることが、ひいては人類共通のかけがえのない自然や文化を大切にするユネスコの世界遺産保全活動につながるものと考えております。

昨年も例年通り実施し、応募作品は中学校125点、小学校65点、合計190点、作品が集まりました。ご協力いただきました学校の先生方には心より感謝申し上げます。

受賞作品はこちら

講評

審査委員長 丸山 まさ子

今年も「わたしの町のたからもの」という題名にふさわしい力作がたくさん集まりました。昨年は3月11日に東日本大震災という大災害が起き、自然のこと、ふるさとのことを、あらためて考えた人も多かったと思います。また、鎌倉がユネスコの世界遺産登録へ向けて正式推薦が決定した年でもありました。
自分の住んでいる鎌倉を大切に思いずっと後世まで伝えたいという思いを強く持って絵を描いてくれた人も多かったと思います。史跡をはじめ、何気ない風景や行事などにも作者の温かい愛情が感じられる作品に多く出会うことができました。

鎌倉市長賞
「亀ヶ谷切通し 山ノ内側入り口」

遠近法である一点透視図法を用いた作品は見るものを坂の上の奥に誘うような効果があります。静かな夏の坂道でしょうか、誰もいませんが、きれいに刈り込まれた生垣やノウゼンカズラの茂みなど鎌倉らしい生活感が感じられる道を作者は温かい目で描いています。丁寧でこまやかな筆使いや緑色の美しさも審査員一同感動いたしました。
鎌倉市教育委員会賞
「れきしを感じる神社」

鎌倉のシンボル鶴岡八幡宮を描いています。緑と赤がとても美しい。裏山の緑はたっぷり水を含ませた筆で緑豊かに描き、大イチョウは倒れてしまいましたが、そこから出たヒコバエの緑の茂みでしょうか、元気に育っているあたりも描いています。屋根は堂々と緑は豊かにまさに歴史を感じる鶴岡八幡宮です。

鎌倉ユネスコ協会会長賞
「なごみじぞう」

お地蔵様の表情やポーズがとてもいい。見るもの誰もが微笑んでしまうようなやさしさあふれる絵です。赤や青、赤紫、など様々なお花に取り囲まれお地蔵さまも嬉しそう。一年生らしいほほえましい作品です。

日本ユネスコ協会連盟会長賞
「森の奥の守り」

建長寺半蔵坊入り口のカラス天狗を描いています。
斜め上から見下ろした表情や立ち姿をしっかりととらえています。逆光の中の光と陰影を巧みに表現して門番的役目を果たすカラス天狗のにらみが一層際立って見えます。

2012年1月18日(水)〜22日(日)
鎌倉生涯学習センターギャラリーD
主催 鎌倉ユネスコ協会
後援 社団法人日本ユネスコ協会連盟
鎌倉市鎌倉市教育委員会

審査委員長  丸山まさ子先生(御成中学校)
委員  岸本愛子先生(富士塚小学校)
委員  磯田妃芳先生(鎌倉ユネスコ協会)

もくじ