ペルー便り
富士山より高い場所で はじける情熱

標高3,825mに位置するペルー南部アンデスの町プーノは、船が航行できる世界最高聖母カンデラリアのお祭り所の湖、チチカカ湖のほとりにあり、毎年2月になると、「聖母カンデラリアのお祭り」が開催されます。
17年前の2月、私はプーノに行き、初めてそのお祭りを見ました。

お祭りは元々ヨーロッパの行事で、キリスト教の伝統的なお祭りとして南米ペルーにまで伝わりました。しかしプーノのお祭りは、長い年月をかけ、アンデスの精神世界・文化とふれあい、変化して、ヨーロッパのものとは一味違うものになっています。

このお祭りの目的は、プーノの守護聖人である「聖母カンデラリア=マリア様」を称えること。2週間ぐらい続き、この時期には各地からダンサーや楽団が集まりダンスコンテストに参加し、その後、路上パレードがずっと続きます。

何がすごいかと言うと、陽気な雰囲気、あざやかで華やかな衣装、ピーッ!という笛の合図で大人数が揃って楽しく激しく踊り、見ている客も盛り上げてしまう圧倒的なパワーがあることです。そして、夜は満天の星空の下で、ダンサーも音楽隊もビールを飲み続け、踊り続けるのです。

今も、17年前と変わらないエッセンスを持ってお祭りは続いています。
このお祭りに連続3年行き、路上でダンサーと一緒に踊れば願いが叶うという、素敵な言い伝えもあります。年々、お祭りを見学する観光客が増えています(中には衣装を借りて一緒に踊ってしまう人も!)。

「聖母カンデラリアのお祭り」をユネスコの無形文化遺産として登録しようという動きもあるようです。昔ながらの伝統と情熱が、これからも代々続いてもらいたいと強く願っています。

(太田清可)

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