「追悼の鐘」に想う

◆平山郁夫追悼展に寄せて
4月20日から5月7日、鎌倉芸術館で市主催「平山郁夫追悼展」が開かれ、会期中、5,000人に近い来場者を集めました。平山先生はシルクロードを生涯にわたって描かれ、私も中学時代からシルクロードに興味を持っていたので、今回、同展運営補助員のお話をいただいたとき、喜んでお引き受けしました。展覧会場に座ってウオッチングの仕事、一度やってみたかったので、緊張の中にも楽しいお仕事でした。
今回の追悼展は、先生のお若い頃から晩年の大作まで50点の公開。特に感銘深い本画を目の前にして対峙していると、心が癒される思いでした。休憩時間、控え室にお菓子を用意して下さったシルクロード美術館スタッフのお心遣い、嬉しかったです。(鶴島朋子)

“和賀江嶋”清掃保全活動参加
5月20日(日)鎌倉世界遺産登録の「武家の古都・鎌倉」の構成遺産の一つになっている材木座海岸の「和賀江嶋」(わかえのしま)の恒例の清掃・保全活動に、鎌倉ユネスコから3名が参加した。
この日は晴天に恵まれ、材木座自治連合連絡協議会の挨拶があった午前10時には干潮による築港跡の海面上から玉石(たまいし)の盛り上り群がはっきりと姿を現していた。
日本最古といわれる築港の玉石は鎌倉石と違い固い丸石で、鎌倉時代に伊豆や酒匂川・相模川から舟で運ばれたという。現場には漂着・投棄されたプラスチックやビニール類の不燃物が目立ち、美観を損ね、海岸散策にも危険で、市民参加による遺産の清掃・保全の重要性を再認識した。(丸山)

大船渡を訪れて
東日本大震災から1年、遅ればせながら3月27日、28日、29日の丸3日間、岩手県大船渡市の被災地にボランティアに行ってきました。キリスト教系のNGO法人カリタスジャパンが運営する、大船渡・地の森ベースに宿泊しながら、近隣の仮設住宅を訪問してお年寄りの皆さんとお話しをしたり、瓦礫の片付けや、みなし仮設住宅に援助物資を届けるなど、色々なことをしてきました。大船渡の市街地を高台から見た、広島から来たボランティアの一人が、まるで原爆記念館の写真を見るようだと表現したのが印象的でした。
大船渡を訪れたもう一つの目的は、大船渡ユネスコ協会の佐々木会長や畑中副会長に直接お礼を申し述べたいと思ったからです。私の娘と友人が2月に大船渡の仮設住宅で激励ミニコンサートを行った際、大変お世話になりました。(濱田忠孝)

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