黒部ダム見学ツアー

科学・環境委員会

10月28日-29日、黒部ダム見学に行って参りました。台風一過絶好の秋晴れの早朝、大船に集合し、東京駅経由で一路長野県小布施に向う。一行17名である。小布施では、昼食に栗おこわを頂き、北斎美術館を見て、酒蔵のバーで日本酒を飲み、栗の渋皮煮、栗羊羹を横目に睨んで、買わずにバスに乗り込んだ。次の目的地、ヒスイ海岸に向かい、到着4時40分、日没まで30分程ある。海岸でお宝のヒスイらしき石を拾い、真っ赤な夕日を待つうち、寒くなって来た。あと5分粘れば、感動の日本海の夕日に出会えた筈であったが、せかされて、バスに乗り込んだ。残念。また来る事にしよう。黒部ダム見学ツアー
滑川の宿に着き、夕食を7時半からと定め、車椅子で参加の久保典雄さん(久保理事のご主人)、一般参加の久保田さん、添乗員の朝木さんと私の4人で、温泉を楽しむ。夕食は沢山のごちそうとお酒、そのあとチョットカラオケをして就寝11時。翌朝は5時に起床し、ベランダに出て日の出を待った。立山連峰からの閃光一閃を期待したが、剣の上空に若干雲がかかり叶わず残念。バイキング形式の朝食を、満腹になる迄食す。宿の人に、「ありがとう」と手を振りつつ、7時45分頃出発、山道で猿が2匹、お出迎えしてくれた。立山駅からケーブルカーに乗り、間もなく美女平に到着。更に高原バスに乗り換え、室堂に向かう。カメラを構えていると、次第に大きな木が無くなり、何とも凄味のある景色となって、ファインダーを横切る。室堂の立山山荘で昼食の後、外に出ると360度のパノラマ絶景、不思議な存在感のミクリガ池、好天に恵まれて良かった。何より来て良かった。
弥陀ヶ原、室堂と、ただならぬ名前も実感できる。
トロリーバスでトンネルを抜けて、大観峰(だいかんぼう)へ。ここからロープウエイで、怖い、怖いと言いつつ黒部平に一気に下る。続いてケーブルカーでトンネルを抜け、黒部ダムに到着。アーチ式のダム堤の高さ492m、10㎞程下流の黒部で発電していて、有効落差545.5mである。335,000kWの発電量は、約100万戸の家庭の使用電力を賄う事ができるとの事。このダムは、171もの人柱によって完成した事でも有名である。再びトロリーバスで、多くの人命を奪った破砕帯を通り、扇沢に到着、一路鎌倉に向かう。猿がまた山道でお見送りしてくれた。
排気ガスを出さない乗り物を駆使して自然保護に配慮し、一方でトンネルを掘り、巨大なコンクリートの塊で川をせき止め、ダムを作り発電する。黒部アルペンルートには自然保護と自然破壊の両極端がバランスしている。ESD研修に最適の地だった。   (神澤)


ESD講演会

~科学・環境委員会~

昨年大好評だった白木正四郎先生に今年も講演をお願いしました。
11月20日カトリック雪ノ下教会に50名が受講。先生は昭和23年福岡生まれ、早稲田大学理工学部資源講師の白木正四郎先生工学科卒業、出光興産在籍中に湯布院で地熱発電の為の掘削に成功、現在九州RKB毎日放送テレビキャスターとしてご活躍中です。 昨年はご専門の地熱発電の講演をお願いしました。今年は、題して「日本のエネルギーパラダイムパートⅡシェールガスとメタンハイドレート」です。 中国は崩壊する 報道されていないが、中国では、公害に抗議するデモが20万件/年発生しており、鎮圧の為、老婆を殴り倒すシーンがユーチューブで流れて世界の批判をあびた。腐敗、汚職、格差問題等で、民衆の不満は爆発寸前である。これが中国の本質である。中国には、瀋陽軍区対北京政府の覇権争いがあり、人民解放軍は、北朝鮮と組んで、国内不満を利用し崩壊への道を画策しているが、北京政府は権力維持に有効な策が打てず、苦慮して居る。2017年にも崩壊するだろう。 その時に備えて多くの中国共産党幹部は、自分の子供を米国に帰化させて居る。 急に顕在化した新エネルギー 小泉前首相が原発の即時利用禁止を訴えはじめてから、それまで報道されずに隠されていた、日本発の新エネルギー技術が続々と顕在化し始めている。昨年紹介したオオマサガスは特許を取得し、プロパンガスに混合して、新プロパンガスとして販売開始した。 筑波大の前川教授は油を作りだす藻類を発見した。餌を与えると、油ができるらしい。SiC(炭化珪素)を用いたソーラパネルはESD講演会発電量を5倍に、面積効率を200倍に出来るとの事。発火し易いため利用が難しかったMgの問題点を合金にする事で解決し、Li電池の5倍発電する電池をつくる事ができる。しかも1000度以上に加熱すると元に戻る事が素晴らしい。 エネルギー資源の偏在が無くなると、世界は平和になる。 シェールガスは世界のどこにでも存在する。掘削技術が有れば、採取できる。またメタンハイドレートは日本近海に豊富に埋蔵されていて、日本の消費量にして300年分はあるとの事。これ等は世界から争いを減らし、平和にする。 中国の動向、新エネルギーの動向、シェールガス、メタンハイドレートの平和貢献等、正しい見識を持って、マスコミの報道を判別し、見るべき物を見、見るべきでない物を見ない。全てあなた次第ですよ、と強調された。 (神澤)

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