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学び舎江戸東京ユネスコクラブ
Manabiya Edo-Tokyo UNESCO CLUB

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設立総会&記念講演会

設立総会: 13時半〜14時半
記念講演会: 15時〜16時
日時: 2013年7月13日(土)  
会場: 小平市中央公民館 1F 視聴覚室
講師: 内田 眞朗氏
(日本ユネスコ協会連盟専務理事・事務局長)

学び舎江戸東京ユネスコクラブ設立総会が2013年7月13日(土)に開催されました。
会員・関係者の皆様におかれましては、ご多忙のなか、多数のご出席を頂き心より御礼申し上げます。

設立総会では、ご来賓の小平市小林市長、日本ユネスコ協会連盟内田専務理事、東京都ユネスコ連絡協議会相良会長の皆様からご祝辞をいただきました。
続いて、発起人を代表して櫻田氏より設立の経緯説明があり、議事に移りました。
議案書に基づき、会則案・役員人事案・今年度活動計画案・予算案などを審議し無事ご承認いただいた後、渡部会長より新任抱負が延べられました。

第2部の設立記念講演会では、始めに小平市議会浅倉議長、小平市教育委員会関口教育長よりご祝辞をいただきました。


小林市長

相良会長

浅倉議長

関口教育長

 

講演会に先立ち渡部一二会長より今後の抱負等、役員を代表してご挨拶申し上げました。
総会にてご承認いただきました事業計画を基に、講演会及び様々な事業を積極的に展開して参ります。 
今後ともご注目賜れば幸いです。

 

講演会では、日本ユネスコ協会連盟の内田眞朗専務理事より「民間ユネスコ運動の昨今」と題しご講演いただきました。約80名の参加者でした。
(下記に要旨掲載)
大変興味深いお話を伺い、盛会のうちに終了することが出来ました。 ご講演の内田先生、ご出席の皆様や東京都ユネスコ連絡協議会の関係者の皆さま、誠にありがとうございました。


講師 内田 眞朗氏


設立記念講演 (講演会要旨)
日本ユネスコ協会連盟 専務理事 内田 眞朗(うちだしんろう)様

《民間ユネスコ運動の昨今》

一、 はじめに
設立総会なのでユネスコ全体の事と ”Think globally, Act locally”に触れていきたい。
クラブの命名について懐かしい響きの「学び舎」と入っているので演題に「昨今」といれた。

二、 富士山の世界遺産登録
世界遺産は、パリ本部に「世界遺産委員会」がありそこで決定する。
ユネスコとは?と問われたら「世界遺産のユネスコ」と言うと理解されやすい。
富士山が世界遺産になってから効果が出てきた。
今年、夏の山開き以降、登山者が5割増し。NHKの『視点論点』に東大副学長の石村幸雄氏(日本ユネスコ協会連盟顧問・元理事)が出演し興味深い話をしていた。
世界遺産に絡んだ事業として活動してきた一部を紹介する。世界遺産の登録祝福、社会貢献しながら企業のイメージアップ・収益が上がりユネスコ遺産活動の資金確保に繋がる。
@ ハウステンボスとボストン美術館との浮世絵展示会企画 日ユとのコラボ企画
A 日本酒の朝日酒造が、限定ラベル販売    売り上げは、全部ユネスコに寄付 
B 通販ニッセン 葛飾北斎の富士山・富嶽三十六景赤富士を題材としたTシャツを販売  売り上げの一部をユネスコに寄付  
C お土産用の会社  富士山シリーズのお菓子  売り上げの一部をユネスコに寄付
D 松本記章 登録記念メダルを作成 一部をユネスコ世界遺産活動に寄付

三、 ボコバUNESCO事務局長の来日
2011.3.11 の大地震・大津波・原発問題⇒ボコバ事務局長自ら日本への支援をいち早くパリ本部にて提案した。UNESCOが日本への支援を全世界に呼びかけ、パリ本部独自で『絆キャンペーン』を行った。大変珍しいケースである。
@ 1回目の来日 2010/11/26:国連大学講演
   「気候変動に対処していくための教育の必要性」を強調した 
A 2回目 2012/2/12:平泉にて『世界遺産登録証』授与・小笠原諸島とダブル授与
   式典後、仙台の小学校訪問・仙台ユネスコ会館 東北代表者幹部と懇談会。
「ユネスコは世界で2度誕生していると言及。
まず、第2次世界大戦後1945年にUNESCOはロンドンで創設され、その後パリに本部を移した。
次に1947年日本の仙台でも民間ユネスコが誕生。
世界が変化する中で私たちも遠く長い旅を続けなければならない。
ユネスコと言うのは、単なる政府の集まりではなく、このような草の根の人々に支えられていることが重要だと思った」とのメッセージを伝えた。
B 3回目 2012/11/6:世界遺産条約採択40周年記念最終会合(於京都)
今後、UNESCOとの緊密な連携を保つことによって、ユネスコ運動の発展を期さなければならない。UNESCOからも大きく期待されている。
ユネスコ憲章の紹介。国際平和について。

四、 アジアの緊張
現在日本が置かれている国際環境を考える時に感慨深いものがある
@ 北朝鮮の核ミサイル開発・拉致被害問題 
A 竹島・尖閣諸島をめぐる中国・韓国との問題 
B 北方四島のロシアとの領有権問題 
C 東シナ海天然ガス開発問題 
D 米軍の沖縄基地をめぐる不協和音問題等々
日米中韓北朝ソの中に大きな判断の違いがある。論争から熱い戦争になる恐れがある。国家間の外交と共に国民相互の信頼感をどう要請していくか民間の役割である。ここが重要である。

五、 EUにノーベル平和賞
2012/10 欧州統合が平和に貢献したという事で「ノーベル平和賞」が授与された
国境を越えた統合・努力により経済危機を乗り越えたとのことである。
欧州の大半を戦争の大陸から平和の大陸に変えた。(27か国)通貨統合17か国でユーロを使用。
EUは、第二次世界大戦のような凄惨な悲劇を二度と繰り返さないという理念のもとに出来上がった。欧州統一国家に近づいていく。しかし、経済不況は広がっている。

六、 全国大会in四国
2012年、松田会長の開会宣言の中でオバマ大統領への書簡を送ろうと提案。
パレスチナがUNESCOの正式メンバーになったことを不服としたアメリカが、分担金支払いを拒否。(最大の拠出国の拒否にユネスコ本部の経済状況が大変らしい)
これに対し当連盟は、この行為が世界平和を理想とするUNESCOの活動に支障をきたすとしてオバマ米国大統領に署名と書簡を送る事とした。
オバマ大統領へ「3.11の友達作戦の御礼の後、ユネスコ運動の理解を願った」書簡の読み上げ。
2010年全国大会in奈良において「核兵器のない世界へ向けての宣言」をうけ、国連に対して署名簿を送って以来の事である。世界の機関を民間が応援しようと日ユが応援する事となった。
中・韓両国ユネスコ協会連盟代表者が四国大会に出席した。

七、 UNESCOの支援
3.11について全国から53億円の寄付が集まった。日頃の皆さまの活躍のたまものである。
もちろん学校の支援・奨学金の支援に充てている。このごろ企業からの問い合わせが多くなった。ユネスコには、募金の使途の明確性・スピードアップがある。地元の教育委員会と連絡を取りながら行ってきたことが評価されてきた。
・保護者よりのお礼状紹介…新築が流され停電・電話の不通、無我夢中で逃げた。死んじゃダメと叫びながら流されて低体温になり気が付いたら看護ベッドにいた。生活困難になった後、今迄の幸せをかみしめた。ユネスコ活動に感謝しました。
・子供から…世界にはいろんな人がいるんだ。(中略)私に愛をありがとう。地球に愛をありがとう。世界に幸せをありがとう。
日ユとして今後も「早く確実に幅広く」をモットーに支援していきたい。(震災関係独立会計)

八、 東日本大震災
世界最大級の地震・津波・火災・原発事故を含む・複合的天災人災である。
この情報は、いち早く全世界を駆け巡った。その一方で海外では、大きな驚きとして伝わったのは、日本人が平静と秩序を守っていたことにある。
他国では、支援物資の奪い合い・暴動・略奪等がある中で、なぜ日本では、そのような混乱が起こらなかったのか?企業の便乗値上げもなかった。むしろ無償救援物資提供が相次いだ。
@ 日本人の評判…イギリスのBCC・ニューヨークタイムズ・中国の報道などの紹介 
A 未来遺産運動…5年前から運動している。子供たちにつなげていく活動。周りの自然保護につながる。舞踊や民話など無形文化財も伝えたい。

九、 バタフライ効果
北京の1羽の蝶々が羽ばたくとアメリカにハリケーンが起こると言う例え。カオス理論またバタフライ効果と言われている。これは、気流の流れが1羽4羽8羽と広がっていく無数の様子を例えている。
これをユネスコ運動に当てはめるとユネスコ・ユネスコと言っているだけではダメで地域の方々が集い平和につながる語らいをし、それらの活動が響きあって予測できなかったようなすばらしい広がりを持っていく。アジアに世界に広がっていく。地域の人たちが、一人ひとり主体となって羽ばたいていけば、ついには大きな運動の盛り上がりとなる。
太平洋戦争を経て焦土から立ち上がった先輩たちが、早く民主主義の国家を作り再び国際社会の仲間入りをしようと…そして、全国に広がった。これが、私たち民間ユネスコ運動である。

十、 課題の解決
社会の様々な活動の課題の解決に取り組んでいる。ボランティア活動を大いに広めていきたい。青年たちの意欲と行動力をみんなで汲み上げて応援していきたい。女性の活躍をねがっている。そして各地のユネスコ協会がしっかり横の連携を取って情報を共有し、いずれは日本中に巨大なハリケーンを作っていきたい。もちろんユネスコ活動は、強制ではありません。
志を同じくする同志が、自由な気持ちで参加する。
日本は、震災後の長期不況の中で揺らいでいる。大きな地震は時代の変わり目と言われる。
広く市民に開かれた民間ユネスコ運動としていきたいと思う。

以上
(文責:事務局)

 


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