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私たちは、シンポジウムやイベントを開き、などいろいろな機会に鞆の良さを伝えようとしました。様々な専門家のご協力もいただき、ICOMOSには世界遺産級の貴重な遺産であると言っていただけるようになりました。しかしそれでも港を埋め立てる計画は止まることはありませんでした。ついに訴訟までに発展することになりました。鞆の浦の世界遺産訴訟と名づけられ、2年間戦ってまいりました。そして、「県は鞆を埋め立ててはならぬ。」という判決が下されたのです。日本で始めて景観が公共事業を止めた画期的な判決でした。
判決が下された瞬間、涙を流しながら抱き合って喜んだ光景を今でも忘れることはできません。鞆を維持するためには大変な努力がいります。しかし、この町並みがあるからこそ、鞆のコミュニテイが今でも維持できているんだという自負があります。「鞆の浦」を子ども達の世代、そしてさらにその先の「未来」へ引き継いでいくために、これまでの取り組みを継続・発展させながら、発生する課題を解決していきたいと思います。
「プロジェクト未来遺産」活動家の証言
特定非営利活動法人鞆まちづくり工房 代表 松居 秀子さん