【文化】
ブタペストの温泉には市民のほか、世界中から多くの人々が訪れており、ゆったりと温泉を楽しむ姿があちこちで見られます。温泉のおかげで治癒した人が感謝の気持ちを大理石に彫りこんで温泉施設の壁に掛けるという風習もあります。また、温泉を飲むための独特のグラスが作られたり、ジョルナイ製のタイル壁や装飾を施した施設もあり、温泉に対するハンガリーの人たちの思いがうかがえます。
2.大阪ユネスコ国際理解講演会  
@ 講演会 6月12日 ホテルニューオータニ大阪 (平成21年度定時総会)
   講師 :早稲田みか氏(大阪大学教授、関西ハンガリー交流協会理事)
   演題 :「温泉都市ブタペスト〜その歴史と文化」

 ハンガリーの首都であるブタペストは一国の首都でありながら、豊かな温泉に恵まれた温泉都市。美しい温泉の建物や温泉利用の歴史等がたくさんのスライドと先生の巧みな話術によって紹介されました。お話は多岐にわたりましたが、紙面の都合上そのごく一部を紹介します。

【歴史】

ブタペスト市内には123の源泉があり、40近い温泉施設が整っています。古くはケルト時代から温泉としての利用があり、ローマ時代は公衆浴場として定着したほか暖房としてもつかわれました。大発展を遂げたのはオスマン時代。オスマン人は温泉の効用をよく理解し、施設としての充実も図られました。17世紀には西ヨーロッパの何人かの旅行家がこの都市の活発な温泉利用の様子を伝えています。ハプスブルグ時代は、入浴は不道徳で贅沢なものというキリスト教の影響で、温錐mZ 艶椛゙を見ます。近代に入り、科学の発達が次々と温泉の効用を証明したので息を吹き返し、今日のような隆盛につながっています。 


活動報告2009(平成21)年度  2009年4月1日〜2010年3月31日
主催事業
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大阪ユネスコ協会平成21年度定時総会   2009年6月12日 ホテルニューオータニ大阪

本年は、大阪ユネスコ協会が午前、関西ハンガリー交流協会が同日午後と、同日・同一会場でそれぞれの総会が開催された。 中馬弘毅・会長は公務多忙にもかかわらず出席、元気な姿を見せられた。 平成20年度事業報告、同収支報告、平成21年度事業計画、同予算案が審議され、いずれも原案通り承認、議決された。また新役員1名の就任案が提案され、原案通り承認された。  

 

 新役員は、林田雅至氏(大阪大学教授)で、大阪大学内でのユネスコに関する事項を担当していただくことになった。会員とともに昼食。
  午後1時から、講師 早稲田みか氏 (大阪大学教授、関西ハンガリー交流協会理事)の講演「温泉都市ブタペスト〜その歴史と文化」を両協会会員合同で聴講した。
前年度より繰越 570 会議費 131
会費・補助金 2,218 事務費 1,010
分担金・寄付金 雑収入 430 事業活動費 1,917
参加費・受託費 収入 536 *緑化基金 3,921
緑化基金 3,920 支出合計 6,979
収入合計 7,674 次年度へ繰越 695
平成20年度収支計算書
収入                            支出    (単位:千円)
前年度より繰越 695 会議費 200
会費・補助金 2,218 事務費 1,050
分担金・寄付金 雑収入 330 事業活動費 2,240
参加費・受託費 収入 420 予備費 275
収入合計 3,617 支出合計 3,493
*緑化基金 3,500
平成21年度収支計算書
収入                         支出    (単位:千円)
 ・アジア系を中心に各国からの留学生がグループで参加。2幕目の「解説・文楽へようこそ」では、若手技芸員による実演を交えた解説は軽妙で興味深く、演技指導で舞台に上がった留学生も理解できたようで、楽しそうな笑顔で盛んな拍手を送っていた。
本番への理解と興味が一層増し、楽しく有意義な観劇会となった。
協力:学校法人エール学園、学校法人山口学園ECC社会貢献センター
1. 第5回人形浄瑠璃文楽鑑賞教室
大阪府下で初の世界無形文化遺産として宣言されたのを記念して第5回目の記念講演会と文楽鑑賞教室が開催。
大阪ユネスコ協会、エリーニ・ユネスコ協会、の在阪2協会

文楽鑑賞教室 2009年6月7日14:00〜  参加者 留学生・一般  合計約70人
 
  会場:国立文楽劇場  参加費:会員2500円、一般3000円、学生500円
   鑑賞:「二人三番叟」、「解説・文楽へようこそ」、「傾城恋の飛脚(新口村の段)」
   解説:文楽へようこそ 太夫・人形のそれぞれの役割について技芸員が実演を交えてわかりやすく解説します。
 
初級暗唱・弁論の部
入門暗唱の部
 ○初級暗唱の部
・最優秀賞 千里国際高校 小野 茜
・優秀賞  兵庫県立神戸商業高校 下野有紀
・奨励賞  兵庫県立神戸甲北高校 後 優人、
      兵庫県立神戸商業高校 山本彩夏 

 ○弁論の部
最優秀賞 大阪府立柴島高校 中畑百恵
・優秀賞  大商学園高校 景谷真大

審査員特別賞 大阪府立大手前高校(定) 山本敏雄 
駐大阪総領事館賞 大阪府立桃谷学校
3) 第14回 近畿地区高等学校中国語弁論大会  2009/11/14
 
 会  場:関西大学 千里山キャンパス   主  催:全国高等学校中国語教育研究会関西支部
  後  援:中華人民共和国駐大阪総領事館教育室、(財)国際文化フォーラム、日本中国語検定協会
      各教育委員会 大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、京都府、滋賀県、大阪市、京都市;大阪ユネスコ協会
 協 賛:(株)アルク、NTTコミニュケーションズ(株)、カシオ計算機株式会社、(株)研究社、(株)光生館、
      (株)高電社、中国語ドットコム、(株)東方書店、(株)白水社、(株)白帝社、日中国際フェリー株式会社、
      日本関西地区中国語漢語教師交流会、大阪産業大学孔子学院、関西大学文学部中国語中国学専修、
      関西学院大学国際学部、四天王寺大学、帝塚山学院大学、桃山学院大学、立命館孔子学院

 ○入門暗唱の部
 
・最優秀賞 東大阪市立日新高校 松崎麻衣子
 
・優秀賞   大阪府立三島高校 名越早穂、京都学園高校 塩見 彩良
 ・奨励賞   東大阪市立高校 福井綾乃 、兵庫県立有馬高校 丸山 輝、
        兵庫県立西宮北高校 岩本直子
 ・駐大阪総領事賞 東大阪市立日新高校、
審査委員 
  大阪府教育委員会事務局指導主事     竹中 隆男(委員長)
  NHK大阪放送局番組制作部ディレクター 村上 千佳
  朝日新聞大阪本社編集局長補佐      中島 泰
  大阪ユネスコ協会理事             大川 均
7. 平成21年度「国際理解・国際協力のための高校生のスピーチコンテスト
総応募数26点より予備審査により選ばれた以下の方々による決勝審査  
 ・日時:
平成22年1月23日(土) 午後2時〜4時30分
 
・会場: 大阪市立南高等学校 
最優秀賞 大阪市立扇町総合1年 鷹居 真記さん 「戦争=私達が忘れかけているもの」
優秀賞   明星    
     1年 中本 天望さん 「私にとっての国連ミレニアム開発目標」
優秀賞   羽衣学園       3年 福原 衣織さん 「つながーる」
優秀賞   聖母被昇天学院  3年 藤崎由理亜さん 「大海の一適 ーフィリッピンへの思いー」
佳作    府立東住吉     1年 岩永 将英さん 「心」
佳作    羽衣学園       3年 氏野 京華さん 「世界へ行けば、水って使い放題ではないのです。」
佳作    大阪星光学院    2年 織田 旭胤さん  「大事なのは『実際に触れてみること』」

佳作    梅花          3年 川口 了子さん  「笑顔」
佳作    大阪星光学院     2年 葛野 力さん   「簡単の壊せる国境の壁」

8.国際交流事業

 新年会・ユネスコ・ハンガリー国際交流の夕べ2010」 
関西ハンガリー交流協会と共催
2010年2月9日 正午から  会場:帝国ホテル大阪 
 2009年は、ハンガリーと日本が国交を樹立して150周年、戦後国交回復して50周年を記念して各地でハンガリーフェスティバルが多彩に繰り広げられた。ハンガリー共和国大使館からエルドッシュ・アッティラ(一等書記官、科学技術担当)をゲストに迎え関係者40名が楽しい一時をすごした。記念事業として昨年ドナウ河「エリザベート橋」のライトアップ企画に、関西ハンガリー交流協会、大阪ユネスコ協会の7名が参加した旅行会の模様が映像で報告された。
 東欧音楽、ジプシー音楽演奏グループ「チャパー^シュ」の福永さんトリオの圧倒的な演奏や会員の演じる手品など、楽しい雰囲気に包まれて新年会の時間が過ぎた。
第3回in韓国 春季 2010年3月29日〜月31日 キョンギ英語村・ソウル
 参加人数20名昨年の春に引き続き韓国のキョンギ英語村(GEV)へ一週間、英語漬けの日々を過ごしてきました。 GEVは日本から私達が行くことで、バイキングスタイルの食事内容にも気遣い、日本食であるそばや豚カツ、コロッケ等を提供してくれ、子供たちに大人気でした。ドラマにも挑戦し、衣装を付け、緊張が高まる中、精一杯英語で演じきりました。分かれ際には「また来るね!」と、子供たちの目には涙があふれていました。
第2回 飛騨の小さな英語村 8月4日〜7日   実施:アクトレップ(株)
   英語村のルールは4日間英語のみを話すこと
飛騨
の小さな英語村ではいいお天気に恵まれ、高原の涼しさにリラックス。露天風呂から見える北アルプスは近くて雄大!!温泉も最高です。ハンガリーの郷土料理グヤーシュにも挑戦しました。あっという間に鍋は空っぽになりました。マシュマロサンドも美味でした。世界遺産の白川郷ではたくさんの観光客と外国人のツーリストにも出会いました。この景色がいつまでも続くことを願いました。
 参加者 19名
世界遺産の白川郷の見学

3. 青少年国際理解教育プログラム   小中高生対象・海外短期留学と英語研修及びホームステイ 
  
 ・2009年 夏季企画新型インフルエンザ予防のため中止(@、A)
  @ 第2回 韓国キョンギ英語村 7月20日〜25日    A 第24回 英国、オーストラリア7月30日〜8月28日   
◆ 第6回 in琵琶湖 春季
参加者93名 2010年3月31日〜4月4日2班 
今年はMother Lakeびわ湖をきれいにしよう(ECOを考える)をテーマに高島市新旭町針江を米国、ロシア、シリアなどの留学生6人と共に訪れました。生活に密着した昔ながらの炊事場として使われているカバタ(川端)を見学したり、繁殖が問題になっている外来種の藻を刈るお手伝いをしました。その様子を京都新聞や朝日新聞が取材にかけつけ、翌日の紙面に取り上げられました!「自分に何ができるかを、考えるきっかけになった」と、留学生と子供たちは笑顔で答えていました。
日本全国北は神奈川県から南は鹿児島まで小学2年生から中学2年生までの参加があり、子供達と戯れた留学生は13人。アメリカ、カナダ、中国、ハンガリー、マセドニア、ポーランド、シリア、マダガスカル、ブルガリア、サモア、エクアドル、スペイン、ロシアから来た世界中の留学生が子供達と交流し英語での生活を楽しみました。
彼らに出会うまではその国がどこにあるのかも知らなかった子供たちだけれど、今なら友達が居る国を興味を持ってみることができます。
4. 国際野外活動プログラム: 小中高生対象・青少年のための語学研修&自然体験 
   外国人留学生と楽しむインターナショナルキャンプ  実施:アクトレップ(株)
  ◆第5回 伊賀 2009年7月26日〜28日 7月28日〜30日    協力:大阪市立伊賀青少年野外活動センター
  伊賀のキャンプの山登りはしんどかったけれど、頂上からの景色を見ると、登ってよかったと実感しました。クラフトで作ったバードコールの音色には癒されます。手が熱くなるまで一生懸命ねじをまわして作りました。これからは山で鳥たちと会話ができます。 参加者 69名
◆海遊館 8月4日〜5日 8月25日〜26日
でのお泊まりはカマイルカやウミガメやジンベイザメの横で眠りました。目が覚めるとビックリ!!まるで海の中にいるようでした。
参加者 57名
   第16回「与謝野晶子短歌文学賞」
産経新聞社
ユネスコ世界寺子屋運動を支援
大阪・堺出身の“情熱の歌人”与謝野晶子を顕彰する「第16回与謝野晶子短歌文学賞」では、「一般部門」と中・高校生対象の「青春の短歌」の投稿歌を募集。同文学賞では、上記運動を応援、ご賛同いただける投稿者の方は、書き損じはがき・未使用切手などを同封していただき、寄せられたはがき・切手等は大阪ユネスコ協会へまとめて委託していただきました。はがき912枚、未使用切手その他で合計110,850円分に達しました。 ご協力・ご支援に感謝します。
6.平成21年「ユネスコ書き損じはがき回収キャンペーン」  
  2009年12月〜2010年3月31日
 総計約63万円相当が集まりました。ありがとうございました。
 
途上国の「ユネスコ世界寺子屋運動」識字プロジェクト及び国政理解教育推進支援活動の一環日本全国各地のユネスコ協会が一斉実施しているキャンペーン。大阪ユネスコ協会では、当協会会員様をはじめ全国各地から総計で下記のとおり御提供をいただきました。 
■回収結果   ◆書き損じハガキ 9120 枚、  ◆未使用切手 140876 円分、  ◆現金等 32390 円
         ◆未使用テレカ 18000 円   皆様の御協力、御支援に感謝申し上げます。
書き損じハガキを多数提供された団体・個人の皆様に日本ユネスコ協会連盟から委託された感謝状を贈呈しています。
この度は協賛事業が行われました。


後援事業  
春の芸術祭「OASIS」 :多忙な現代人の心を珠玉の芸術で潤す事を目的に日本全国、更には海外からも様々なジャンルの芸術家たちが、大阪を目指して集まります。 「美術を通じて社会にたいし何ができるか?」
今年も3日間にわたって、文化庁・大阪府・大阪市・在大阪/神戸フランス総領事館・大阪ユネスコ協会他の後援、(株)麗人社の運営により開催された。会場内には例年同様「ユネスコ世界寺子屋運動」を支援するための募金BOXと書き損じハガキBOXを設置、鑑賞の市民に協力が呼びかけられた。この募金活動に関連し、当協会の副会長でフランス音楽ピアニストの山田忍氏もオープニンクセレモニーに出席、テープカットに臨んだ。

・出展参加作家数 178名 観客総数 17000人
・はがき 62枚 募金 69970円 :
ご協力ありがとうございました
1) 第14回OASIS2009(2009年オアシス・国際芸術作品展)
  2009年5月29日〜31日
  会場:OBPツイン21 
                             実施 株式会社麗人社  
 大阪ユネスコ協会では、この皆既日食の観測を熱望するファンの期待に応えて、皆既日食を観測するツァー、を企画・実施した。
「中国・安吉県 皆既日食ツアー」   (旅行実施:日本通運大阪旅行支店)
  観測場所:東経119度35分  北緯30度27分 標高:約900m◎食の始まり:
7月22日 8時20分  ◎皆既:9時32分〜9時37分 ◎食の終わり:10時57分
「船上からの皆既日食観測ツァー」  (旅行実施:ジェイ・ケイ・トラベル
  観測場所:奄美大島、トカラ列島、屋久島、種子島南部等の海上使用船舶:
  「新鑒真」号(日中国際フェリー)
5.ユネスコ「世界天文年2009」記念 皆既日食の観察 7月22日
世界天文年が2009年1月15,16の2日間、パリのユネスコ本部で正式に開幕した。
この国際連合と国際天文学連合の提案に基づくイベント年は、「宇宙・・・解き明かすのはあなた」をスローガンに、ガリレオ・ガリレイが初めて天体望遠鏡を使用して天体を観測してから400年目の記念の年を世界中で祝う絶好の機会である。一般市民を宇宙探検に誘おうと、世界約140カ国で1年を通じて多くのイベントが開催される。観望会や楽しいワークショップ、各種イベント、観測現場からの生中継などが、世界の主要天文台を結んで行われる。フランスでは、天文学者が300以上の公認イベントを通じて、その情熱や知識を紹介するという。 
2) 関西大学ユネスコ研究部 09夏季合宿 合宿期間:8月3日〜6日 
大阪府能勢町での児童対象ユネスコ活動を実施
大阪ユネスコ協会では、
「地域草の根活動振興助成金」を日本ユネスコ協会連盟(東京)に申請承認を受け、概要下記のような活動が展開された。
参加者 34名(研究部員14名)
場所:大阪府豊能郡能勢町天王 町立天王小学校・ユネスコ活動の学習:ポスター、チラシ、ユネスコの日、世界寺子屋運動、世界遺産、書き損じハガキキャンペーン 
・ゲーム、 カレー作り、胆ためし、 
・訪問した地域は大阪府の最北端で、住民にとって、ユネスコとは何か、また自分たちにも出来る事が少なからずあるものだ、ということ知ってもらえたと感じる。ユネスコへの関心と理解を根付かせ、地域にユネスコ活動を近い将来地域ユネスコ協会の新規結成の要因となり得るものと期待される。
背景
関西大学ユネスコ研究部
約60年前、関西大学文化部にユネスコ研究会が創設されると同時に大阪ユネスコ協会へ団体会員として入会。「ユネスコスクール」、「吹田市子どもカーニバル」、「ユネスコ夏期合宿」等、主として地域小学生を対象としたユネスコ活動を展開。現在同大学ユネスコOB会で、当協会会員の東浦栄一氏が会長をつとめ、同大学ユネスコ研究部の充実・発展、現役部員の育成に努力しておられる。
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 17日夕刻、ブダペストのエリザベート橋の点灯式には、ハンガリー政府より遊覧船を出していただき、ブダペスト市長をはじめ関係者とともに、日本側も東京より河野洋平・日本ハンガリー友好協会会長、伊藤哲雄・駐ハンガリー日本大使はじめ日本各地の友好協会会員など50名、ハンガリー側もほぼ同数の参会者が乗船し、セレモニーは盛会であった。 当日昼には、ハンガリー・日本友好協会(ブダペスト)との懇親昼食会が、市内の日本レストラン「富士」で行われ、現地友好協会のビハール・ユディット会長に向山会長からのメッセージを手渡した。ユデットさん(女性)は大変な日本通であった。
  我々一行はこの後、パリ・ユネスコ本部では丁度、松浦前局長からイリナ・ボコバ新事務局長(女性、前ルーマニア外相)に引き継ぎ中であった。新事務局長を訪ね、中馬会長よりの就任をお祝いするメッセージを、秘書を通じて手渡した。
 それに先立ち、一般見学者とともにユネスコ本部の施設見学を行った。本部の庭園(イサム・ノグチ作)の内に、わが大阪ユネスコ協会の北村公宏氏による呼びかけによる募金で作られた「瞑想の空間」(安藤忠雄設計)がある。若い黒人のお嬢さんガイドが見学者に「この空間の真中で“ピース”と叫んでください」と言い、各人は大声を出していた。「瞑想」は「叫び」となっていた。
大阪ユネスコ協会は、中馬会長からのユネスコ本部イリナ・ボコバ・ユネスコ新事務局長へのメッセージ呈出と、同本部内を見学のため、また、関西ハンガリー交流協会(向山会長)からは、ブダペストで行う「エリザベート橋ライトアップ」記念式典を祝うメッセージを携え、11月16日に日本を出発7日間フランス・ハンガリー旅行を実施した。
    思い返せば、敗戦後数年を過ぎて未だ占領下でありながらユネスコ加盟が許され、仙台において初のユネスコ大会が開かれた。我々戦争を体験した者としては、「心の中に平和の砦を築かなければならない」とのユネスコ精神の伝道のために、戦争のために多くの亡くなった人々のためにも尽くさなければならない。(関西大学ユネスコOB会会長)

パリ・ユネスコ本部訪問と、日本・ハンガリー国交樹立140周年、
大戦後国交回復50周年記念式典 に参加して
  大阪ユネスコ協会  会員  東浦  栄一
2009年11月16日〜21日