家が貧しくて学校を辞めた。
自分で決めたけど、すごく後悔しました。
寺子屋があったからいま勉強ができています。
将来の夢は、ホテルのマネージャーです。
カンボジアの素晴らしさを世界に伝えたい。

日本ユネスコ協会連盟は、UNESCOと連携をしながら活動する、独立した民間の組織(NGO)です。日本で集められたご寄付は、「世界寺子屋運動」をはじめ、日本ユネスコ協会連盟が実施する事業に活用させていただきます。

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カンボジアに暮らすアン・サムナン。
家計のため11歳で小学校に行くことを辞める。

私には5人兄弟がいます。

お兄さんとお姉さんの進学にお金が必要と知り、家が貧しかったので、自ら小学校を辞めました。

その後は、家で野菜を育てたり、牛の世話や掃除、洗濯をしていました。両親を支えてあげたかったからです。

でも、友達がみんな学校に行っているのを見ると、本当に悲しかった。

私にも明るい未来があったかもしれないのにと後悔しました。

「仕方がない。」と自分に言い聞かせながら家事を手伝う毎日が続いていました。

近くに寺子屋ができる。
人生が大きく変わる。

私たちの村に寺子屋ができたんです。

そこに通うようになり、文字の読み書きから学び直し、文章を書いたり、計算ができるようになりました。うれしくて、いっぱい本を読み、一生懸命勉強しました。

たくさんの知識と経験を得たことで地元の中学校、高校にまで進学できました。

私の今の夢は、ホテルで働くこと。

私が世界のことを知ることができたように、今度はカンボジアの良さを世界中の人に知ってもらいたい。

私の人生は、寺子屋で大きく変わりました。

カンボジアのシェムリアップ州タヤック村には、2009年に寺子屋ができました。

これまでに2906人の子どもや大人たちが寺子屋で学び、夢や未来に向かって歩んでいます。

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世界の15歳以上の7人に1人が
読み書きできないという現実。

貧困や戦争、あるいは女性であるという理由だけで、教育を受ける機会に恵まれない人びとが世界には多く取り残されています。

15歳以上の約7人に1人にあたる約7億7,300万人が、子どもの時に学校に通えなかったために今なお読み書きができません。

SDGsの教育目標では「2030年までにすべての人が読み書きできる世界を目指すこと」がうたわれている一方、実現にはまだ長い道のりです。

※UNESCO Education Monitoring Report 2021/2より

学べない理由。学べない事情。

教育を受けられないことで、読み書きや計算ができないまま大人になり、仕事に就けず、収入が少ない状態が続く、さらには本人や子どもが教育を受けられなくなる...という悪循環が生まれてしまいます。

貧困、格差によるこの負の連鎖を断ち切るために、私たち日本ユネスコ協会連盟がおこなっている活動「世界寺子屋運動」をご紹介します。

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貧困サイクルを断ち切る!
教育支援と地域活性支援

教育の受け皿をつくる。

私たちは、2015年9月に国連が定めた国際的な目標SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)の達成に向けて、すべての人が質の高い教育を受けられる世界を目指して活動しています。

しかし小学校の入学年齢を過ぎてしまった子どもたちや文字の読み書きができない10代の若者が学べる場はいまだ限られています。

またそのまま若いお父さん、お母さんになってしまった人たちが小学校で学ぶような基礎学力を身につけられる受け皿も皆無に等しい国や地域も少なくありません。誰もが教育を受けられる機会を作ることが必要です。

読み書き計算を教える。

年齢に関わらず「学びたい」と希望している人たちに、その国の先生が読み書き計算や日々の生活に必要な保健・衛生のことなどを教える環境をつくるのが「世界寺子屋運動」です。

「なぜ大人も必要なの?」と問われる事がありますが、一度教育の大切さを知ったお父さん、お母さんは自分たちの子どもたちにも、学校に通わせる努力を怠りません。

したがって、子どもたちの教育のためにも大人が学ぶことは大切です。

技術を身につける。

今まで小学校に通う機会が無かった、もしくは小学校を中途退学してしまった若者や大人を対象とする場合、既に家族を養わなければならない立場の人がほとんどです。

そのため、読み書き計算を学ぶ識字クラスのみならず、技術訓練も行っています。技術を身につけるためには基礎教育が大切であることにも気付き、相乗効果が期待できます。

例えば、野菜の栽培の仕方、養蜂、養魚、養鶏、民芸品作り、実用品生産、伝統音楽の習得など地域の人びとのニーズに基づいてその種類も多岐にわたります。

収入を増やす。みんなで助け合う。

一言で「収入を増やす」と言っても個人の力では出来ない事も多々あります。

でも地域の人たちによる、地域の人たちのための学び舎である寺子屋=CLC(Community Learning Center)では、地域の人たちが皆で助け合うしくみをつくっています。

女性たちを対象に小口融資を活用して地域密着型の商売を行うセルフヘルプ(自助)グループ、お米が不作の時に安価でお米を借りるライスバンク(米銀行)など、多彩な取り組みで少ない収入を補い、地域の助け合いを通して収入を増やす努力が続けられています。

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1989年から今日までに、世界44カ国1地域に535の寺子屋を建てました。
12,000を超えるクラスで学んだ生徒は135万人以上。
寺子屋に通った子どもや大人に、明るい未来が生まれています。

ネパールに住むシュリスティのストーリー

娘の夢を叶えることが私の願い。

ネパールのパタンに住むシュリスティ(41歳)は、幼少の頃に父をなくし、母と4人の姉弟と一緒に育ちました。

家は貧しく、一度も学校に行くことができませんでした。

現在、二人の子どもを育てながら、寺子屋に通って英語を学んでいる彼女は、世界遺産地域のパタンにあるホテルで働くようになりました。娘たちにはよりよい教育を受けてもらいたい。

そして自分たちよりよい人生を送ってほしい。寺子屋に通うことで、教育を受けられない負の連鎖を自らの努力で断った彼女の今の夢は、高校の卒業証書を手に入れ、海外で働くことです。

水上の村
カンボジア・チョンクニア村のストーリー

寺子屋を中心に地域全体がかわる。

カンボジア・チョンクニア村は、巨大な湖に浮かぶ水上村。

多くの子どもたちは貧しさから学校に行けず、漁業の手伝いをしていました。

学校に通っていた子どもたちも通学が大変だからと辞めてしまう状況が続いていました。また、読み書きできないまま大人になった人たちもたくさんいました。

そんなチョンクニア村の集落に、私たちは水上に浮かぶ寺子屋を作りました。

2006年に寺子屋ができてから、この村で学校に通えなかった人たちの9割以上が、読み書きができるようになりました。

寺子屋設立から、10年。村全体が良い変化を遂げました。

読み書きができるようになった人たちは、技術を身に着け、安定した収入を得られるようになりました。

その子どもたちは学校に行くことができ、高校を卒業できるまでになりました。

さらに寺子屋は集会所の役割もになっています。

そこでは女性たちが地域の天然資源を使った「かごバッグ」づくりのスキルを学び、収入を継続的に得られるようになっています。

この集落は、貧しさと水上に住むというハンデを日本ユネスコ協会連盟と一緒に乗り越えたのです。

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いただいたご寄付でできること

みなさまからいただいたご寄付によって、様々なことを実現することができます。

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ご支援くださっている方からのメッセージ

UNESCO平和芸術家ヴァイオリニスト 二村英仁さん おかげさまでUNESCO平和芸術家として20年を迎えました。
世界に平和と秩序をもたらす「SDGs/17の目標:169のターゲット」を実現させるため、UNESCOの重要性もますます高まっています。たとえ個人の力でも実践できる事柄が必ずある「17の目標」を、より多くの人に認識してもらえるよう、僕自身は音楽を通じ、ユネスコ協会の皆さまとともにユネスコ活動に励みます。

歌手 倉木麻衣さん 今年も私なりに協力できることをと思い、カンボジアの寺子屋で学んだ女性たちが作り上げたホテイアオイのカゴバッグと、フォトフレームを販売させていただいています。
皆さん、温かなご支援ご協力ありがとうございます。また、カンボジアの皆さんと子どもたちの笑顔に会いにいきたいです。ますます皆さんの笑顔が増えるように、引き続き活動を続けていきたいと思っています。

当連盟への寄付により
税金の控除が受けられます。

日本ユネスコ協会連盟は内閣府より「公益社団法人」としての認定を受けています。当法人へのご寄付は、確定申告していただくことで税制上の優遇措置(寄付金控除)を受けることができます。

寄付⾦控除と領収書に関する詳細はこちらをご覧ください。

私たちは公正な組織運営に努めています。

毎年の財務状況、事業報告は全てWebサイト上に公開しています。

監事による監査に加え、監査法人エムエムピージー・エーマック並びに要石公認会計士事務所より監査を受けています。

また公益認定法に基づいて、定期的に内閣府の立入検査を受けており、公益法人として適正な運営を行っているとの講評を頂いています。

よくあるご質問

A1:初夏ごろに、ご希望の方、年間(1~12月)の募金合計5,000円以上の方に活動レポートをお送りしております。

A2:はい。ご都合により月1・いいことプログラムを停止される場合は、当連盟まで電話もしくはEメールにてご連絡ください。


公益社団法人日本ユネスコ協会連盟事務局総務部

受付時間:9:30~17:30(平日)

TEL:03-5424-1121

bokin@unesco.or.jp

A3:寄付金控除を受けるためには、確定申告が必要です。

当協会連盟が発行する領収書、「税額控除の証明書」を添付して税務署に申告してください。

確定申告の時期は毎年2月16日から3月15日までです。

勤務先などで実施される年末調整では寄付金控除を受けることはできませんのでご注意ください。(所得税法施行令第217条第1項第3号)

領収書は、募金受付日でなく、当連盟の入金日付で発行することをご了承ください。また、11月以降にクレジットカードで募金されると、当連盟の入金が翌年1月以降になることがあります。

12月内の募金を希望され、確定申告で寄付金控除される場合は、10月までに募金していただきますようお願い申し上げます。

A4:インターネット募金は、情報漏洩を防ぐため、送信時にはSSL(Secure Sockets Layer)により通信内容を保護しています。

SSLとは、安全にデータを通信する暗号化の方式のことです。

また日本ユネスコ協会連盟は、「個人情報の保護に関する法律(個人情報保護法)」に基づいて、皆さまから寄せられる個人情報を厳重に管理しております。

はがきやメールで郵送・送信いただいた個人情報は、当連盟からの連絡以外に使用いたしません。

また、法令に定める場合以外に、本人の同意を得ないで第三者に情報を提供することはありません。


公益社団法人日本ユネスコ協会連盟

〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿1-3-1

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