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地域の文化・自然遺産を未来へと守り伝える "未来遺産運動" 第4回 「プロジェクト未来遺産」 9プロジェクト 登録決定!!

お詫び
11月30日(金)に発信しました本プレスリリースの一部に誤りがございました。ここに訂正させていただきますとともに、関係者の皆さまにお詫び申し上げます。
【修正箇所】
⑤プロジェクト名:みんなの手で守り、未来に伝える!日本の原風景『丸山千枚田』
所在地:    誤)三重県津市 ⇒ (正)三重県熊野市

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公益社団法人日本ユネスコ協会連盟は 2012年11月、第4回「プロジェクト未来遺産」を下記9プロジェクトに決定いたしました。本事業は「未来へ伝承すべき遺産」として、100年後の子どもたちに地域の文化や自然遺産を残し、伝えていくことを目的にする「未来遺産運動」の取り組みとして行っているものです。
本年度は、昨年に引き続き、全国の21都道府県 の24プロジェクトの応募から下記を選定し登録いたしました。
今後は1月から3月にかけて「プロジェクト未来遺産」登録地域で証書伝達式が行われます。
未来遺産運動に関しては、当連盟ホームページ内未来遺産運動活動ニュースやブログで紹介してまいります。

 

■登録プロジェクト紹介


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プロジェクト名: 「月浜のえんずのわり」を未来につなげよう(宮城県東松島市)
申請団体:    えんずのわり保存会

宮城県東松島市月浜地区は日本三景松島の外洋部にあり「奥松島」と呼ばれ、温暖な気候に恵まれ、自然豊かで風光明美なところです。国指定民俗無形文化財「月浜のえんずのわり」は、宮戸月浜地区に伝承される小正月の鳥追いの行事です。子どもたちが岩屋でお籠もりをしてから、家々を回り、害鳥を追い払う「唱え言」をいって、一年の豊作や無病息災、家業繁栄、家内安全を祈願します。近年の少子化、東日本大震災による住民の移転等により伝統文化の火が消えることのないように、伝承に力を注ぎ、地域一丸となって後世に伝えていきます。

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プロジェクト名: 新津丘陵の自然・森林・歴史遺産の保全・整備プロジェクト(新潟県新潟市) 
申請団体:       NPO法人 にいがた森林(もり)と仲間(とも)の会

日本を代表する大河である信濃川と阿賀野川に挟まれ、新潟平野にくさび形に突き出た新津丘陵は暖温帯系、北方系の植物約900種が生育する自然豊かな丘陵地です。新津丘陵には国指定の古津八幡山遺跡、またかつての石油の里があり、薪炭林として活用された歴史があります。ロマンあふれる貴重な新津丘陵の自然と、歴史や文化を後世に引き継ぐため、その保全整備の活動を行うと共に、次代を担う子どもたちに自然・森林体験教室を通して里山文化の普及啓発活動を行い、地域のさらなる発展を目指します。


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プロジェクト名: 水戸の歴史資産"偕楽園と弘道館"の魅力を子どもたちに伝える活動(茨城県水戸市)
申請団体:       偕楽園公園を愛する市民の会

水戸市民の誇りである偕楽園、弘道館は歴史と自然の宝庫です。このプロジェクトでは8団体が協働で偕楽園、弘道館のさらなる活用と発展を考え、偕楽園公園の歴史と自然を学び、風致と梅を守り後代に伝えると共に、新しい魅力を創出することを目的としながら活動しています。
全国から絶滅しつつある梅を集め、品種を日本一にする「平成梅林整備事業」、「弘道館・親と子の論語塾」、『偕楽園なんでも百科』の発行、偕楽園・弘道館復興支援募金事業などを開催しながら、今後も次代を担う子どもたちに偕楽園の魅力を伝える活動を進めていきます。

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プロジェクト名: 越前にコウノトリ呼び戻す田んぼファンクラブ(福井県越前市)
申請団体:       水辺と生き物を守る農家と市民の会

福井県越前市西部地域は、絶滅危惧種であるアベサンショウウオをはじめ、メダカやゲンゴロウ、ハッチョウトンボなどの多くの希少野生生物が生息する地域です。
コウノトリが飼育されているしらやま地区で、環境を守りながら暮らしていくことの大切さを学んでもらうことを目的とし、無農薬無化学肥料の農法に取り組みコメ作りを行なう活動をしています。近年ではコメ作り以外に、地元伝承料理など里地里山の恵みを味わう体験も積極的にプログラムに取り入れながら、やがてコウノトリが戻り、共に暮らせる豊かな里山を目指していきます。

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プロジェクト名: みんなの手で守り、未来に伝える!日本の原風景『丸山千枚田』(三重県熊野市)
申請団体:       丸山千枚田保存会

熊野市紀和町丸山地区にある『丸山千枚田』は丸山地区の南西向きの斜面に段々に造られた棚田の総称で、標高150~270m地点に面積約7.2ha内に、1,340枚の田んぼがあります。一時は530枚まで減少した棚田を4年間かけ復田させました。棚田の米づくりを手作業で行うことで、農耕文化の伝承と景観維持を行い、市や財団法人紀和町ふるさと公社とともにオーナー制度を運営し、田植え・稲刈りなどの農業体験を行っています。貴重な文化遺産である日本の原風景『丸山千枚田』を守り、後世に伝えるため保全活動に取組んでいきます。


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プロジェクト名: いやしの里深野を目指して。希少になったササユリ保護・増殖活動(奈良県宇陀市)
申請団体:       深野ササユリ保存会


宇陀市の室生深野地域は「にほんの里100選」にも選ばれた、青山高原や台高山脈を遠望できる風光明美な土地です。全戸数36戸の小集落で過疎高齢化が進む中、地域活性化をテーマとし「都市との交流」を掲げ、田舎の原風景を保つために集落挙げてのササユリの保存・増殖に取り組んでいます。30年前まで田舎の草むらに清楚に薫り高く咲いていたササユリは、今は探さないと目にすることが出来ません。あたり前の景色や自然が大事なものであると都市との交流によって気づいた今、他の地域の団体と連携をとり、保護活動推進のモデルを目指します。

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プロジェクト名: 銀の馬車道プロジェクト~日本初の高速産業道路を未来につなぐ~(兵庫県姫路市)
申請団体:       銀の馬車道ネットワーク協議会


明治初期、フランス人技師のもとヨーロッパの最新技術を導入し、生野銀山から姫路港まで約49㎞を結ぶ馬車専用道路としてつくられた"日本初の高速産業道路"とも言われる「銀の馬車道」。地域住民が劇団員として参加する「銀の馬車道劇団」による公演、子ども絵画コンクール、「銀の馬車道商品」の開発、リレーイベントやバスツアーなどを通じて、近代化に尽力した当時の人々の活力と、この道でつながれ発展してきた沿線地域の豊かな歴史・文化を伝えるなど、地域の元気とにぎわいづくりを行う多彩な事業を展開しています。


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プロジェクト名: 笑い講とお笑い講で世界中に笑いを広める運動(山口県防府市)
申請団体:       一般社団法人 防府市観光協会


山口県防府市の大道小俣地区には、「笑い講」という神事が鎌倉時代から続いています。伝統神事「笑い講」が持つ「笑いの魅力」を庶民文化として世界中の人に広げ、世界中の人が笑顔で平和に暮らせることを目的に「世界お笑い協会」を設立し、「笑いの街づくり」を進めています。「世界お笑い協会」では、防府版万歳三唱の「お笑い三笑」や防府版健康体操の「お笑い体操」を開発した他、笑いの迫力や品位を競う「お笑い講世界選手権大会」を開催しています。「笑いの聖地」として地域住民が未来に誇れる街づくりを進めていきます。


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プロジェクト名: 鬼と炎が舞う長岩屋修正鬼会(ながいわやしゅじょうおにえ)(大分県豊後高田市)
申請団体:       長岩屋修正鬼会保存会


豊後高田市は、平安・鎌倉・室町時代に仏教文化の華開いた仏の里です。修正鬼会は養老年間に諸願成就のために仁聞菩薩が六郷山二十八ヶ寺の僧侶を集め「鬼会式」六巻を授け、勤業するようになったのが始まりであると伝えられています。江戸時代の国東半島では、20ヶ所以上の寺院で行われていましたが、現在は天念寺を含め3ヶ所でしか行われていません。この長岩屋地区は過疎地域にありながら、地区を離れた若者たちも「修正鬼会」を後世に継承するため協力し、地元の小中学生にお囃子なども含めた指導を行うなど地域が一丸となって活動をしています。

 

 ■未来遺産委員会 委員長 総評

図1.jpg4年目を迎えた今年のプロジェクト未来遺産の応募は、残念ながら昨年よりも9件少ない24件でした。昨年は東日本大震災から日が浅かったため、応募件数が少なくなったと判断しておりましたが、今年の方がさらに少なくなってしまったのは、私たち関係者のアピール不足ではないかと反省しているところです。
しかし、応募された内容を見ると、どれも力の入ったものばかりで、選考は例年にも増して、困難なものでした。とりわけ、震災で被害のあった地域からの応募も複数あり、文化復興が地域にとって重要な課題のひとつとなっていることを実感した次第です。

選考にあたっては、これまでどおり、未来遺産委員会の中に学識経験者によるワーキンググループを立ち上げ、有形文化遺産、無形文化遺産、ならびに自然遺産のそれぞれの複数の専門家に並行して申請書類を読み込んでもらい、各自の評価を持ち寄って、二次審査にすすむ案件を絞り込みました。今年は昨年と同じ14件を選定し、その大半のものについてワーキンググループのメンバーと事務局とのチームで現地を訪問し、具体的なヒアリングを重ねて、その結果を二次審査の際に情報提供しました。
二次審査は未来遺産委員会のメンバーほぼ全員による協議で、最終的に9プロジェクトを選定しました。例年のとおり10プロジェクトを選ぶことをしなかったのは、残り1プロジェクトについて内容は十分だったのですが、資格要件に関して疑義が提起されたため、見送ったからでした。
選ばれた9プロジェクトは、伝統的な民俗芸能や特色のある伝統行事から森や棚田の保存運動、さらには産業遺産としての馬車道の顕彰まで、じつに多様で深みのある運動ばかりです。とりわけ現在の遺産を未来の世代に引き継ぐために、運動の中に様々な工夫がこらされているプロジェクトがほとんどであったことが印象に残りました。(未来遺産委員会委員長 西村幸夫)

 

■未来遺産委員(敬称略・2012年11月13日現在)

・西村幸夫(委員長)
 東京大学副学長・先端科学技術研究センター教授

・秋道智彌
 総合地球環境学研究所名誉教授
 
・内田眞朗 
 日本ユネスコ協会連盟専務理事・事務局長

・古谷堯彦
 大分合同新聞 特別顧問東京駐在
 
・佐野賢治
 神奈川大学日本常民文化研究所所長
 
・七野俊彦
 トヨタ自動車株式会社レクサス国内営業部部長

・銭谷眞美 東京国立博物館長

・千住孝一郎
 日本ユネスコ協会連盟理事、三菱商事株式会社環境・CSR推進部長代行
 
・土屋誠 琉球大学理学部海洋自然科学科教授

・中塚健也
 日本電信電話株式会社総務部門総務部長・CSR推進室長

・西山厚
奈良国立博物館学芸部長

・西山徳明
 北海道大学観光学高等研究センター教授 

・朴恵淑
 三重大学理事・副学長 環境・国際担当、三重県地球温暖化防止活動推進センター長

・原口宰
 東日本旅客鉄道株式会社常務取締役・営業部長

・福原義春
 企業メセナ協議会会長

・前田耕作 
 文化遺産国際協力コンソーシアム副会長、アフガニスタン文化研究所長

・宮廻正明
 東京藝術大学大学院教授学長 特命社会連携センター長、公益財団法人日本美術院評議委員長

・宮田繁幸
 国立文化財機構・東京文化財研究所無形文化遺産部部長
 
・矢野和之 
 株式会社文化財保存計画協会代表取締役

・鷲谷いづみ
 東京大学農学生命科学研究科教授
  

■過去に登録された活動

第1回プロジェクト未来遺産

第2回プロジェクト未来遺産

第3回プロジェクト未来遺産


○特別協力:東日本旅客鉄道株式会社、レクサス
○後   援:総務省、環境省、農林水産省、観光庁、日本ユネスコ国内委員会、日本政府観光局、全国知事会、全国都道府県議会議長会     
         全国市長会、全国市議会議長会、全国町村会、全国町村議会議長会、公益社団法人経済同友会

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〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿1-3-1 朝日生命恵比寿ビル12階

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