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【まなびゲーター 久保純子 in ネパール】 現地レポート その③

3月6日(日) nepal_307.JPG
ネパール滞在最終日となったこの日はカトマンズの世界遺産スワヤンブナートへ。
そこで今回の寺子屋視察について、久保さんに振り返っていただきました。



Q.ネパールの寺子屋運動の印象はいかがでしたか?

前回視察したカンボジアとは、また違った問題が根強く残っていることを感じました。ネパールの寺子屋でお会いした方々は、とても温くて明るい人ばかりだったのですが、その影には女性蔑視の現実が隠されていることを知って、衝撃を受けました。

Q.ネパール人女性の現実について、同じ女性としてどう感じましたか?

同じ地球上に、同じ女性として生まれ、同じく妻であったり、同じく母であったりするのに、一部のネパールの女性には自由な時間を持つことも、自由に発言することもできない現実があると聞いて、とても悲しく感じました。私たちが何かをしなくてはいけないという思いを強く持ちました。

Q.今回の視察で出会った人たちの中で、印象的だった人は?

ご自宅にお邪魔して一般のネパール人女性の生活を間近で体験させていただいた、ビナ・ビーケーさんが印象的でした。私も同じ妻として、母として、やらなく てはいけない一日の仕事は同じだなぁと共感する一方で、一つ一つの家事にかかる時間がまったく違うことに驚きました。料理一つするにしても、薪を取りにい かなければいけないし、自分で火をおこさなければいけない。
でも、そんな忙しい中でも、ビナさんは時間をやりくりしながら、自分が勉強できる時間をつくろうと一生懸命に努力していました。寺子屋に通う以前の様子も聞いているので、こんなに短時間で人って変われるのだと驚き、頼もしく思いました。

Q.他に印象に残っている人はいますか?

タラマティ・ハリジャンさんも印象的でした。タラマティさんが少しずつ心を開いてくれるたびに、「こんなに辛いことを聞いていいのだろうか」と、私は逆に 自分の心を閉ざしてしまうような感覚を覚えました。12歳で結婚、16歳で出産し、それから先の30年間は、ただ家事をするだけの生活。ずっと辛い思いを したまま、心を閉ざしてきたのだと思うと、すごく辛い気持ちになりましたし、タラマティさんがお話中に涙を流したときは、開いてはいけない扉に手をかけて しまったと、本当に切なかったです。

Q.このような女性たちに対して、寺子屋が果たした役割は?

私は今まで、寺子屋 を、読み書きを教える「学びの場」だと考えてきましたが、ここネパールの女性にとってはそれだけではなく、女性同士が話し合い、お互いの存在を認め合う 「大切なコミュニティー」になっていました。寺子屋は、ここに生きる女性たちにとっては「力の源」であり、新しい息吹が生まれる「自立の場所」なのだと感 じました。

Q.今回の訪問を経て、日本の方へ伝えたいことはなんですか?

日本にいると、どうしても日々の生活で精一杯 で、なかなか外の世界のことを考えられなかったり、遠くで起きている話だと考えたりしがちだと思います。でも自分のほんのささいな手助けでも、たとえばこのネパールの女性にとっては人生を変える新しい一歩につながっている。そのことを私は今回の訪問で、きれいごとではなく、確かに体感できたので、少しずつ でもこの運動を広げていきたいと強く思いました。そしてより多くの方々に協力を呼びかけていきたいと思います。

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