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【お知らせ】 UNESCO事務局長イリーナ・ボコヴァ氏の講演

去る2012年2月、二度目の来日をはたしたイリーナ・ボコヴァ氏は13日に平泉入りし、現地で「世界遺産登録証」授与式を行った。翌14日、仙台に入り、東日本大震災で被災した中野小学校を視察、次いで東北大学にて講演された。かなりの長文であるが、その内容は今に生きる私達にとって斬新で、示唆に富むところが多い。ここに講演の一部を紹介して、関係の皆様の参考に供します。


なかでもボコヴァ氏が本講演を締め括るに当たり「UNESCOは1945年にロンドンで創設されましたが、1947年に仙台においても生まれたということです」と、日本で民間が展開するユネスコ運動を高く評価していることが印象的です。なお講演は、英語にて行われましたが、その全文を末尾に掲載しました。

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                             写真提供:東北大学

今回、「震災後の連携-UNESCOからのヒューマニスト・メッセージ」をテーマにお話をすべくご招待いただきまして、大変名誉に思っております。東北大学においてこのテーマについて皆様と語り合うことは特別の喜びです。日本で最も名高い高等教育機関の一つである東北大学は、世界に通用する大学であり、2009年には、登録された特許件数の最高位を東北大学が占めました(324件)。これこそ、行動する技術革新です。東北大学は、また「門戸開放」方針をとり日本で最初に女子学生の入学を認めた大学ですが、これは欧州と北米で東北大学に匹敵する大学が同様のことを行うずっと前のことです。UNESCOで初の女性事務局長として、私はこの事実に大いに感銘を受けました。

皆様、ここ仙台にいることは私にとって特別の栄誉であります。世界で最初のUNESCOクラブが、1947年7月にこの仙台で生まれ、初のUNESCOクラブ総会は、ここ東北大学で開催されました。初代会長は当時の東北大学総長、佐武安太郎氏が務めました。UNESCOクラブ誕生の物語は興味深く、また意義深いものでもあります。そのお話をしましょう。

1646年11月25日、上田康一氏(※ 当時外務省東北終戦連絡事務局文化班長)は新聞を読んでいて、パリでUNESCOの第1回総会が開催されていることを知りました。新聞にはUNESCO憲章の前文が転載されており、この前文に、上田氏は後に彼のいう「電擊ショック」を受けたのでした。氏によれば、前文を読み、「これこそ私の探していたものだ!」と叫んだそうです。


「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない」。これらの言葉は、氏の心の琴線に触れました。さらに引用しましょう。「平和は、失われないためには、人類の知的及び精神的連帯の上に築かなければならない」。
敗戦の荒廃を経た復興の混乱の中で、これらの言葉は希望を与え、新たな平和のビジョンを、そして根本的には人間性に対する新たな信念を示したのでした。仙台UNESCOクラブに遅れること数ヵ月、京都、そして九州にもUNESCOクラブが誕生しました。こういう動きに導かれ、日本は国連への正式加盟承認に先立つ5年前の1951年7月、UNESCOに加盟しました。2011年には、私たちは日本のUNESCO加盟から実に60周年の記念を祝いました。こうした初期の年月が、日本のUNESCOへの取り組みの精神を形作ったのです。この取り組みは日本社会に根付く価値観や、また、変革を求める献身的な個人によって推進されています。UNESCOへの日本の取り組みは60年間にわたって、逆境の中で連帯を築き上げるという姿勢により導かれ、私にとって最も重要なヒューマニズムと思えるもの、すなわち努力し、力を合わせ、架け橋を築こうとする意思を通じて、前向きな変革を起こす可能性に対する信念を反映してきました。

このメッセージは今日も、当時と変わらぬ「電擊的」な強い力を維持しています。2011年3月11日に東日本大震災と津波がこの国、この街、このコミュニティを襲ってから1年に満たない今日、この言葉を語るのはとりわけ感動的なことです。
この大学も直接の被害を受けたと伺いました。私はUNESCOを代表し、東日本大震災と津波のすべての犠牲者に深い哀悼の意を表します。震災と津波は痛ましくも、我々が今日直面する課題の複雑さを表すものです。災害は、我々の社会を打ちのめします。その頻度はより高く、その影響はより壊滅的になりつつあります。

これら大災害の一つ一つが、深い人間的悲劇を物語ります。しかしそれら一つ一つは、希望と再生の物語をも語ります。我々は災害を止めることはできませんが、リスクを低減し、影響を緩和することはできます。世界は1945年以降、劇的に変化してきましたが、我々が当時得た教訓は今日、かつて以上にゆるぎないものとなっています。すなわち、協力は世界的に行われなければなりません。あらゆる国境を越えて届かなければなりません。協力には、我々の社会のすべての人を含めなければなりません。最も貧しく、社会的に最も取るに足りないとされている人々に届かなければなりません。

1945年当時と同様、今日においても、条約のみでは連帯は生まれません。すべての女性と男性、すべての少女と少年の心の中から連帯は始まるのです。この心こそが、今日における真の回復力の源です。新たな形の回復力を築くためのあらゆる取り組みを支援し、世界の統治に存在する溝に橋をかけることこそがUNESCOの果たすべき役割です。我々は地域ごとに、より結束の強い世界を築き上げるべきです。日本はこれらすべて、特に包括的な災害リスクの軽減において先駆的役割を果たしています。予想外の出来事を乗り切る力は、社会のもつ教育と科学の資源、それに文化にも左右されます。文化遺産と文化的多様性は、アイデンティティと連帯の源泉です。UNESCOは社会を刷新し、万人のための機会を拡大するダイナミックな力として文化を振興しています。


UNESCOは今年、世界遺産条約の40周年を祝っています。hiraizumi_116.jpgこの条約は今日、顕著な普遍的価値をもつ世界中のおよそ936か所を保護する上で旗艦の役割を果たしています。日本は文化遺産に関しては偉大なチャンピオンで、16か所の文化遺産と自然遺産が世界遺産リストに登録されています。

私は昨日、世界遺産リストへの平泉の登録証明書を授与するという栄誉にあずかり、人類と自然の調和を求める日本人ならではの渇望を表すこのたぐい稀な場所を訪れました。平泉は極めて良く保存されており、地元の人々の意識とプライドの中にしっかり根付いています。このことは、文化が連帯のための力の尽きぬ原動力であることをまたもや示しました。

日本には、きわめて長い遺産保護の伝統があります。日本は遺産の持つ長い歴史と現代性、技術革新との折り合いをつけている国ですが、世界ではこのことがいまなお大きな課題であります。文化とは、我々が世界を理解する方法であり、我々が世界を形作る手段であります。また、無限に再生可能なエネルギーの源でもあります。しかしこのためには、我々の認識と保護が必要です。これには無形文化遺産が含まれます。2011年に広島県壬生での田植えの儀式、壬生の花田植え、および島根県佐田神社の神楽、佐陀神能が人類の無形文化遺産の代表的一覧表に登録されたことにお祝いを申します。

2012年は、国連持続可能な開発会議の年です。持続可能な開発のための教育は、持続可能性という新たな文化のための価値観、姿勢と行動を育むものであり、画期的な答を見出すために科学を動員します。我々は「ブルーでグリーンな経済」についての新たなビジョンを展開し、文化をすべての開発イニシアチブに統合するのです。
 

メディアは人々の認識を高める手助けをし、政策に影響を与えなければならず、我々は総合政策を通じて社会的包摂を推進しなければなりません。持続可能性は、これらすべてのレベルで努力することで、初めてもたらされるものであり、現在我々の前にある課題であると同時に、大きな賭けであります。今日お集まりいただいた方々の誰もが、我々の直面している課題の複雑性をよくご存知です。ここにいるすべての人が、グローバルな難題にはグローバルなソリューションが必要であることを身近に認識しています。
 

UNESCOは第二次大戦後、人類には新たな平和の構築方法が必要であるとの考えに基づき設立されました。この考え方は今日、これまで以上にその妥当性を高めています。これこそ、今日我々の指針となる新たなヒューマニズムを求める私の呼びかけで、私の申し上げたいことなのです。我々は今、すべての女性と男性が他者に対して、あるいは我々の地球を守ることに対して、自らの参画意識と責任を感じるような、新たな開発のビジョンを必要としています。我々には、人間の尊厳、基本的権利、そして文化の多様性やそれらに対する敬意と認識を心から尊重することに根ざした、新たなヒューマニズムが必要です。

私は、ここ東北大学で次のようなお話をすることに心から感動しています。それは、UNESCOは1945年にロンドンで創設されましたが、1947年に仙台においても生まれたということです。我々はそれ以来、長い道のりを共に歩んできました。世界は変化しましたが、我々はさらに歩を進めなければなりません。我々は連帯のうちに歩を進めてゆきますが、これこそが我々の強さなのです。めまぐるしく変化する世界において、人間の創造力に対するこの信頼、万人のために変化を最大限活用する能力を我々はもっているのだ、という信念を新たにしようではありませんか。

 

(原文)

DG/2012/021 - Original: English

Address by Irina Bokova,

Director-General of UNESCO

to Tohoku University

Solidarity in Adversity: UNESCO's Humanist Message

14 February 2012

 

Mr Kazuyuki Mikami, Director of Miyagi University of Education,

Excellencies,

Ladies and Gentlemen,

Dear Professors, Dear Students,

 

I am deeply honoured by this invitation to speak on the theme of Solidarity in Adversity - UNESCO's Humanist Message.  It is a special pleasure to discuss this subject with you, at Tohoku University.  One of Japan's most prestigious places for higher learning, Tohoku is a world class university.  I know this University took first place in Japan in 2009 for the number of patents registered (324).  This is innovation in action.  This was also the first university in Japan to pursue an 'Open Door' policy and to admit women as students.  The first three women joined the student body in 1913 - well before equivalent universities in Europe and North America. It will not come as a surprise that as the first woman Director-General of UNESCO, I was very impressed by such a fact.  This reflects a conviction that has always guided Tohoku University--the conviction that learning and knowledge must be directed for the benefit of all of society.  Tohoku University is not an ivory tower, standing alone and isolated from the surrounding community.  It is deeply embedded in Japanese society.  It is closely connected to global dynamics.  This is a place of learning for the sake of understanding the world and also for the sake of shaping it to the benefit of all.  I see this as the ethical mission of higher education in the 21st century.  This is embodied in Tohoku University and others in Japan, where UNESCO has created four University Chairs, in the field of environmental protection, risk management and education for sustainable development. 

 

Ladies and Gentlemen, I must say it is special honour to be here, in Sendai.  The world's first UNESCO Club was created here, on 19 July 1947.  The first constituent assembly of this first club was held here, at Tohoku University.  Its first president was Mr. Yasutorio Satake, then President of Tohoku University.  I find the story of the birth of the UNESCO Club both fascinating and meaningful.  The story goes that Mr. Koichi Ueda was reading the newspaper on 25 November 1946 when he learned about the first General Conference of UNESCO being held in Paris.  The newspaper reprinted the preamble of UNESCO's Constitution - and it was here Mr. Ueda received what he later called an "electric shock"!  As he put it, upon reading the preamble, he exclaimed - "this is what I am looking for!"  "Since wars begin in the minds of men, it is in the minds of men that the defences of peace must be constructed."  These words struck a chord deep in his heart.  I quote further from our Constitution: "Peace must be founded, if it is not to fail, upon the intellectual and moral solidarity of mankind."  After the devastation of defeat, in the turmoil of reconstruction, these words offered hope.  They offered a new vision of peace.  Fundamentally, they offered a new belief in humanity.

They pointed to our potential to rebuild on new foundations, through the strength of

solidarity.  The Sendai UNESCO Club was followed a few months later by the Kyoto Club, and then by the Kyushu Club.  This paved the way for Japan to join UNESCO in July 1951, five years before its formal admission to the United Nations.  Indeed, we celebrated last year the 60th anniversary of Japan's membership of UNESCO.  These early years shaped the spirit of Japan's engagement with UNESCO.  This engagement is driven by values held deeply in Japanese society and it is driven by committed individuals seeking change.  For sixty years, Japan's engagement with UNESCO has been guided by the commitment to build solidarity in adversity.  It has reflected what I see as an essential humanism - a belief in the possibility of positive change through the will to work, to join forces, to build bridges. 

 

Ladies and Gentlemen,

To borrow Mr. Ueda's words, this message remains as "electrical" today as it was then.  It is especially moving to say this today -- less than one year after the Great East Japan Tsunami and Earthquake that struck this country, this city, this community on 11 March 2011.  I know this University was affected directly.  Students, staff and their families were hit hard. On behalf of UNESCO, I wish to express my deepest condolences for all victims of the Great East Japan Earthquake and Tsunami and to convey my heartfelt sympathy to all affected by its devastating impact.  The earthquake and tsunami sum up -- tragically -- the complexity of the challenges we face today.  Disasters strike our societies to the heart.  They pay no heed to borders.  They are becoming more frequent and their impact more devastating.  Last year alone, we lived through the disaster that struck this country, a heavy monsoon in Pakistan, floods in Australia and Thailand, typhoon in Philippines, an earthquake in New Zealand, hurricanes in the Caribbean, and a drought affecting the Horn of Africa.  Each of these disasters tells a story of profound human tragedy.  But each tells also a story of hope and revival.  We probably cannot stop disasters, but we can reduce their risk and lessen their impact.  The world has changed dramatically since 1945 - but the lessons we drew then hold ever more firmly today.  Cooperation must be global. It must reach across all borders.  Cooperation must include everyone inside our societies. It must reach out to the poorest and most marginalised.  I was impressed by the initiative taken in this university to start an Research Institute of Disaster Science and pledge our support to work together in putting together a broader network of centres to better prepare our societies to cope with risk and help to build capacities in disaster risk preparedness. I know your university can play a leading role in this international effort.  States cannot tackle alone the economic crisis, the impact of climate change, the loss of biodiversity. 

 

Today, as in 1945, solidarity cannot come from treaties alone - it must start in the minds of every woman and man, every girl and boy.  These are the sources of true resilience today.  This is UNESCO's role - to support all efforts to build new forms of resilience, to bridge the gaps that exist in global governance.  In the first instance, this means working to reduce the risks of disasters.  For nearly fifty years, the UNESCO Intergovernmental Oceanographic Commission has coordinated the tsunami warning systems in the Pacific region.  Following the 2004 Indian Ocean Tsunami, the Intergovernmental Oceanographic Commission has worked to develop regional systems in the Indian Ocean, the Caribbean, the North-east Atlantic and the Mediterranean.  After 6 years of work, I was honoured to inaugurate on October 12, 2011 the Regional Tsunami Advisory Services in Australia, India and Indonesia - all covering the Indian Ocean.  We need to work at this scale.   We need to build a more united world, region by region.  Japan plays a pioneering role in all of this, especially in comprehensive disaster risk reduction.  You are playing a vital role in the Pacific Tsunami Warning System. Later this week, we are holding with Japan and the United Nations University a Symposium on the Great East Japan Tsunami to explore lessons to be learned from the disaster. 

 

Japan works with UNESCO to harness the power of science for sustainability -- including where needs are most acute.  With Japan's support, we launched last year a programme in Pakistan to upgrade flood forecasting and early warning systems.  This draws on the expertise of the Tsukuba-based International Centre for Water Hazard and Risk Management, created under UNESCO auspices.  Japan also supports UNESCO's action to combat drought and famine in the Horn of Africa -- where we are working to assess groundwater resources for drought preparedness.  Protecting biodiversity is a core part of this work.  Sustainability and the preservation of biodiversity are two sides of the same coin.  For UNESCO, safeguarding biodiversity calls for holistic responses that cut across disciplines and policy areas to tap the synergies between them. 

 

In 2010, the Nagoya Conference of the Parties to the Convention on Biological  Diversity took a major step forward by defining a comprehensive framework for collective action.  UNESCO will do everything to translate the Nagoya outcomes into tangible action and to take forward the United Nations Decade of Biodiversity (2011-2020).  Our World Network of Biosphere Reserves is important here.  The Network consists of 563 sites located in 100 countries -- of which there are four in Japan, including the reserves of Yakushima Island.  These Reserves are places for learning and innovation, for taking forward on the ground the concepts of sustainable living, sustainable tourism, and organic agriculture.  Here again, we work hand in hand with Japan.  Japan supports our programme on climate change mitigation and adaptation in the biosphere reserves of the Asia and Pacific region, in Vietnam, the Philippines and Timor Leste.  Building sustainability must take, indeed, this wide angle and look beyond questions of infrastructure and urban planning.  It must start with education.  Education is the best way to shape new ways of thinking and to forge new behaviours.  It is the foundation for more resilient societies that are able to adapt to the pressures of change.  This is the idea guiding the United Nations Decade of Education for Sustainable Development that Japan sponsored and UNESCO leads.   Our aim is to equip individuals with the knowledge, attitudes and skills to allow them to make informed choices and responsible decisions -- now and in the future.  With Japan's support, we are working to reorient educational programmes, to train teachers in education for sustainable development, and to raise awareness with young people and adults.  Following Japan's example, after 2004, Indonesia and Thailand have accelerated risk reduction education with UNESCO's support.  The Sandwatch programme illustrates our approach.  This is a global network of schools, youth groups, non-governmental and community-based organizations, initiated in the Caribbean in 1999, and with a particular focus on Small Island Developing States.  Our idea is to empower citizens to act for positive environmental and social change.  We are actively preparing with Japan the 2014 Conference on Education for Sustainable Development that will close the United Nations Decade.  This conference must take stock of the outcomes of the Decade and look forward to new joint actions.

 

Ladies and Gentlemen,

The ability to manage the unexpected depends on a society's educational and scientific resources - it also depends on its culture.  Cultural heritage and cultural diversity are sources of identity and solidarity.  UNESCO promotes culture as a dynamic force that renews societies and enlarges opportunities for all.  We do this through global standard-setting.  We celebrate this year the 40th anniversary of the World Heritage Convention.  This Convention is a flagship today for safeguarding almost 936 sites across the world of "outstanding universal value."  Japan is a great champion here -- with sixteen sites, cultural and natural, inscribed on the World Heritage List.  I had the honour yesterday to present the certificate for the inscription of Hiraizumi on the World Heritage List, and visited this extraordinary site that represents the inherent aspiration of the Japanese people for harmony between humankind and nature. It is extraordinarily preserved and inscribed into the consciousness and pride of the local people.  This showed once again the endless power of culture as a force for solidarity.  I look forward to the Final Event to celebrate the 40th anniversary of the World Heritage Convention to be held in Kyoto on 6-8 November, 2012. In fact, we started the celebrations in Japan in Hiraizumi yesterday and will end the anniversary year in Kyoto - this shows how much Japan matters.  There is a very long tradition of heritage protection in Japan. This is a country that reconciles its long history of heritage with modernity and innovation, which is still a huge challenge in the world.  Culture is the way we understand the world and the means by which we shape it.  It is a source of energy that is endlessly renewable. But this needs our recognition and protection. This includes our intangible cultural heritage.  I wish to congratulate Japan for the inscription in 2011 of the Mibu no Hana Taue, ritual of transplanting rice in Mibu, Hiroshima and Sada Shin Noh, the sacred dancing at Sada shrine, Shimane, on the Representative List of the Intangible Cultural Heritage of Humanity.

 

Ladies and Gentlemen,

2012 is the year of Rio+20 - the United Nations Conference on Sustainable Development.  I see this as a vital opportunity to set the world on the path to sustainable development.  UNESCO will bring to Rio a roadmap for sustainable development that makes the most of the transformative power of education, the sciences, culture and media.  We need 'green economies' for the century ahead, and we need 'green societies.'  Education for Sustainable Development must foster the values, attitudes and behaviours for a new culture of sustainability.  Science must be mobilized to find innovative answers.  We must develop a new vision of the ocean and the 'blue/green economy.'  Culture must be integrated into all development initiatives. 

The media must help build awareness and inform policy.  We must promote social inclusion through integrated policies.  Sustainability can only come from working on all of these levels.  These are tasks before us now. The stakes are high.  Everyone gathered today knows the complexity of the challenges we face.  Everyone here knows intimately that global problems require global solutions. UNESCO was established in the wake of the Second World War on the idea that humanity needed new ways to build peace.  This idea is more relevant than ever today.  This is what I mean in my most appeal for a new humanism to guide us today.  We need today a new vision of development where every woman and man feels engaged and responsible towards others and the safeguarding of our planet.  We need a new humanism rooted in a profound respect for human dignity, fundamental rights and the diversity of cultures - and their respect and recognition.  Universities have a special role to play here - as custodians of wisdom and as creators of knowledge.  This wisdom and knowledge must be shared for the benefit of all and harnessed to developed new ways of thinking and acting.  This is exemplified in the cooperation of 80 universities across 40 countries in Africa to integrate Education for Sustainable Development into their curricula.  I see all of this as the essence of solidarity in the face of adversity, and I am deeply touched to say this here, at Tohoku University.  UNESCO was created in London in 1945, but it was also born in Sendai in 1947.  We have come a long way together since then. The world has changed and we must travel yet further.  We do so in solidarity -- and this is our strength.   It was the same strength that inspired the great poet, Matsuo Bashō, to depart on his epic journey in 1689, a journey that took him to Sendai and produced the poetic treasure that is his diary, The Narrow Road to the Interior.  As Matsuo Bashō wrote, "every day is a journey, and the journey itself home." In a world changing quickly, let us renew with this faith in human ingenuity, this belief in our capacity to make the most of change for the good of all.

 

Thank you for listening.

 

 


 

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