【アフガニスタン】 「読み書きと平和」について話し合う
開会式の来賓(中央がハリリ副大統領)
10月4日(火)、アフガニスタンが本当に平和になるために、国民みんなが読み書きできる社会を作ろう、とアピールすることを目的に、「読み書きと平和」会議がカブール市内のホテルで開かれました。
開会式は、アフガニスタンの習慣に従って、コーラン(イスラム教の聖典)の朗唱と国歌斉唱で始まりました。その後、ハリリ副大統領が挨拶の中で、「アフガニスタン識字根絶委員会」の立ち上げを公表しました。また、ファルク・ワルダック教育大臣は、国全体を読み書きできるようにするためには、教育省が国際社会の協力を得て、大々的な識字キャンペーンを実施することが重要だと強調しました。
また、教育省のサルワール・ホサイニ氏は、最近のアフガニスタンの読み書きの状況について、4つの進展があったことを報告しました。
1. 読み書きを進める教育政策が変更されたこと
2. 読み書きできない人をなくすために国内が一致団結すること
3. 早朝や夜間に学校を利用して読み書き教室を行うこと
4. 読み書き教室にボランティアを活用すること
議論に熱心に聞き入る参加者
その他、会議に参加した警察の代表からは、警察官の72%が読み書きできないこと、現在、1,600の読み書き教室で1,500人の先生が40,000人を教えていること、すでに11,000人が読み書きできるようになったことが報告されました。
さらに、防衛省の代表から、読み書き教室で59,000人の兵士が読み書きできるようになったこと、アフガニスタン国軍のなかで1744人の先生が読み書きを教えていること、などが報告されました。
会議には、2002年からアフガニスタンで世界寺子屋運動による読み書き教室を推進する日本ユネスコ協会連盟アフガン事務所を始め、読み書き支援を行う国際団体、各県の宗教指導者などが参加し、「読み書きと平和」について意見を交換しました。
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