アフガニスタン事務所からの報告(11/8付)より -Part3-
広報担当・間辺です。
前回(アフガニスタン事務所からの報告(11/8付)より-Part1-・-Part2-)に引き続き、
アフガニスタン・カブール事務所から送られてくる報告書から、
現地の様子をお伝えします。
日本ユネスコ協会連盟カブール事務所のアリさんが、
バーミヤンにある識字教室を訪れました。
アリさんの報告によると、
「バーミヤンの寺子屋を訪れた時、9ヶ月の識字クラスの期間のうち、6ヶ月が経過したところでした。どの識字教室も生徒は一所懸命に学ぶ姿がみられましたが、識字クラスを卒業した人たち用のクラスが行われれば、更に生徒が教室を訪れ、学びを続けるいい励みになるのではと思います。」と報告しています。
カブール事務所は、生徒全員の要望に答えて、まず冬の間も識字プログラムを続けることにしました。冬の識字プログラムは12月下旬まで続けられます。
アフガン難民の子ども支援募金でもお伝えしていますが、アフガニスタンの冬は零下25度にも下がります。バーミヤン地区は標高が高いので、更に下がる日もあるそうです。そんな中でも生徒全員から冬の期間のクラス実施について要望がでるということは、地域の人びとがどれだけ寺子屋を必要としているのかが分かります。
また、固定住宅のような拠点をもつ人びとだけでなく、ノマドと呼ばれる移住民族の人びとにも寺子屋運動は必要とされています。秋口は乾燥しかつ冷え込む気候にも関わらず、デーサベズにあるカタッチャ砂漠に住むコーチ族の人びとも識字クラスに通っています。
世界寺子屋運動は、その国・その地方・その地区にあった方法で識字クラスを実施しています。どんな環境にいる人でも文字の読み書きができるようになるよう、そしてより良い生活が送れるよう、支援を続けていきます。