識字と世界遺産の実績

27年間で総額4,700万円余に

1988年の創立以来、鎌倉ユネスコ協会が取り組んできた「識字と世界遺産保全」の支援総額が、この27年間で4,700万円余に達しました。まさに「継続は力なり」です。支援の原資は、識字(寺子屋づくり)は会員総力を挙げてのバザーのほか、書きそんじハガキ回収キャンペーン、そして支援くださる多くの方々からのご寄付。世界遺産保全の原資は、初代会長・平山郁夫画伯の原画による絵はがき(6枚1組各500円
4シリーズ)の収益。UNESCOパリ本部のアピールに応えての緊急支援ではチャリティコンサートも開きました。2015年度も下記7プロジェクトへの送金を終えました。感謝を込めてのご報告です。

2015 識字部門支援先

①カンボジア寺子屋づくり(日ユ協連に指定寄託)。アンコール寺院群のあるシェムリアップ州には識字支援日ユ協連カンボジア事務所があり、1992年の支援開始以来の継続支援。30万円。
②ブラジル セラ・ダ・カピバラ
識字教育 世界遺産登録地で識字教育に献身している女性考古学者ギドン博士に寄託。20万円。
③ペルー ワスカラン国立公園地域で退職後も識字支援を続けている前・世界遺産保護所長レネ教授に寄託。10万円。
④ネパール大地震救援 ルンビニとカトマンズの両世界遺産地域に建てた寺子屋も被災。救急支援として日ユ協連に寄託。20万円。

2015 世界遺産部門支援先

①シルクロード研究者の助成を続けている平山郁夫シルクロード美術館に寄託。ペルー古代遺跡保存支援20万円。
②日ユ協連がアンコール遺跡群修復の一環で取り組んでいるバイヨン寺院のナーガ・シンハ彫像群の修復協力者を刻んだ銘板には鎌倉ユ協の名も彫られたとの報告が届きました。15年度も継続支援。20万円。
③日本のアンデス調査団は15年かけてペルー古代神殿クントゥル・ワシを発掘、資金を集めて、出土品を展示するクントゥル・ワシ博物館を1994年に建設、地元住民に寄贈。同博物館の諸活動を支援する(一社)希有の会に、10万円を寄託。

書きそんじハガキでの寺子屋支援

全国のユネスコ協会が一斉に取り組む「書きそんじハガキ回収キャンペーン」は毎年1月から3月に展開されますが、本誌100号でも報じられたように鎌倉ユ協では通年、ご協力を受付けています。
本会が2013年に達成した回収ハガキでの実績438万円余の大記録は、しばらく破られないでしょうが、さて15年度はどうなりますか?(書きそんじハガキの記事参照)

◆支援活動のQ & A

Q :スタディツアーはなぜ中断しているのですか?
A :ちょっと耳に痛いご質問です。
確かに鎌倉ユネスコの国際支援活動では、ペルーには4回、カンボジアには3回、そのほかブラジル、ネパール、フィリピン、ベトナムなど、支援先には市内中学生や市民から託された支援教材をツアー参加者のトランクいっぱい詰めて現地訪問をし、「顔と顔、心と心のつながる支援」を心がけてきました。
ところが近年は、支援開始以来1000万円以上を寄託してきたアフガニスタンをはじめ、支援先の国情不安、渡航制限でスタディツアーに出掛けられない事情が生じ、現地のスタッフが来日の折に交流することで繋がっているのが現状です。
加えて、かつて元気いっぱいだった会員の高齢化で、要介護世帯が増えているのも現実。でも、次世代会員によるスタディツアー再開の声も挙がっています。世界情勢の安定を期待しつつ、新展開の日も近い筈。よろしく。
米海軍基地でバザー
会員の矢部基子さんは日頃から交流を続けている米海軍横須賀基地が池子の森自然公園で5月23日に開いた「フレンドシップ・デイ」でバザーを開催。和服生地で作ったお手製の人形用ドレスや着物を出品。基地の子どもたちの人気を集め、その売り上げと募金の8,567円がネパール大地震支援の一助にと鎌倉ユ協に寄託されました。(尾花)

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