ひろば

空き家対策

田中 誠
「空き家対策特別措置法」が施行され、各自治体で解決に向けた動きが本格化しています。鎌倉も例外ではなく、日々散歩などで問題の深刻化を肌で感じている方も多いのではないでしょうか。規制改革で民泊などが認められる方向にあり、まちづくりや地域振興に有用な具体的活用が望まれます。本質的な問題として、空き家の権利者(相続人等)を調査・特定した上で、実質的に意思決定権を持つ人との信頼関係の構築が前提になろうかと思います。鎌倉市においても近々協議会が設置されるでしょう。一市民として可能な範囲で尽力したいと思います。

木版画の紹介

林 一雄
1962年春から3年ほどスイスに滞在した時、学友からヨーロッパではリノリウム版・洋紙・ノミを使って版画を作ると聞きました。早速、母に版木・和紙・彫刻刀を送って貰い、美しい木目・繊維が細かい和紙・微細作業に適した彫刻刀などの組み合わせが素晴らしい木版画制作を友人に実演して喜んで貰いました。
昨年は日本スイス国交樹立150周年でしたので、スイス生まれの金属プレス技術が日本に紹介され50年経過したので、スイス大使館から後援を受け国際技術セミナーを横浜で開催しました。
そこで、諸国から訪れた人々に約60年間続けてきた木版画制作を披露し、作品を記念として持ち帰ってもらいました。
また今年もスイスを訪れ、2014年11月にユネスコの無形文化遺産に登録された和紙の製造工程のビデオを見て貰うとともに、山桜の版木・微細な作業にふさわしい高速度鋼を用いて三木市で製造した彫刻刀による伝統的木版画も紹介できました。

誰も知らない小さな工房

佐藤 修司
妻と一緒にジョギングをしていて偶然見つけた丘の上の朽ち果てた洋館。周囲の環境とモダンな作りが気に入り、会社勤めをしながら土日や休日を利用して5年かけて再生し、工房として造り変えました。それから15年、忙しかった会社生活も去年卒業し、今は悠々自適かと思いきや会社にいた時よりも忙しい。会社員時代から続けている色々な趣味の集大成。そして、この工房を少しずつ解放して、陶芸や籠つくり、銅版画、木工、折り紙、そば打ち、珈琲焙煎、料理教室など様々な体験のできる場所にしていく予定です。

辛 栄雨氏のこと

梅田 美千代
日本語もほとんどわからない27歳の時、横浜国大の研究生として来日、一年後に最優秀成績を取り、奨学生となり博士課程を卒業、数年後帰国し国立麗水水産大学の教授となる。現在56歳、数年前に4ケ国での特許を取得。陽気で優しい人柄は、22年前「韓国ユネスコとの交流会」で、初めて会って以来変わらない。主人が厳しい病で入院した時、遠くまで行き、漢方薬を購入。大きな専用鍋を持ち、病院へ来てくれ、定期的に送ってくれた。先日、ユネスコの仲間で訪韓の折には、美しい麗水を、家族、知人と共に案内してくれ、良き交流の場となりました。

日帰りバス旅行に参加して

安藤 典子
秋晴れの一日、十周年を迎えた平山郁夫シルクロード美術館へ、平山画伯七回忌記念展の日帰りバスツアーに参加しました。平山先生がシルクロード美術館と名付けたこと、日本では馴染みのない「シルクロード」という名前に焦点を当てられたところに先生の狙いがあったと思います。今回先生の特別展を拝見した中では「熱砂塵黒」という作品にひかれました。砂塵の中古代から中世にかけて多種多様な民族がロバ、ラクダで旅して行きかう姿は、まさにシルクロードです。別の作品「ペルセポリス遺跡」。嘗て栄華を誇ったイラン・アケメネス朝(BC5世紀)の大宮殿ペルセポリスの朽ち果てた石柱に美しいセルリアンブルーの空。滅びゆく歴史を、思わず現代と重ねあわせてしまわずにいられませんでした。

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