新年のご挨拶

新年おめでとうございます 会長 佐藤美智子

世界情勢がめまぐるしく動いている中で、アメリカがユネスコ脱退を表明し、私達はユネスコ会員の一人として落胆せざるを得ない昨年でしたが、1988年に創立した鎌倉ユネスコ協会は本年創立30年を迎えるとのこと、私達が目標としている世界平和実現への貢献には誰一人異議を唱えさせる必然性は無いものと、改めて民間ユネスコ協会の存在意義を強く意識し、益々活動せねばと思う此の頃です。私達一人一人の力は微々たるものですが、民間の草の根運動が必ずやいつかは世界を動かす力になるものと信じて、今年は若い人達を取込んで活動したいものです。
当協会は昨秋、石田理事長をはじめ理事の皆様のご努力が実って特定非営利活動法人に認定され、活動範囲も拡まって来ました。私は昨年仙台での民間ユネスコ運動70周年記念全国大会と中部東ブロックユネスコ活動研究会㏌厚木に参加させて頂き、他協会の活動状況を知る機会を得ましたが、その都度、他協会が若い人達を取り込んで活発な活動をしていらっしゃる事に驚きと感銘を受け、当協会の今後の課題は如何にして若い青年層を取り込むかを真剣に考えねばと痛感したのでした。勿論、優秀な人材を多く抱える当協会のこと、昨年も各委員会が各々の活動をご立派に成し遂げられました事に敬意を拂っておりますことには変りはありません。
昨秋、横浜そごう美術館で開催されました平山郁夫シルクロードコレクション展を拝見したのですが、先生の平和への強い希求心と偉大な功績に改めて感激し、ユネスコ親善大使として躍された先生を初代会長としてお迎えしていた当協会を誇りに思いましたと同時に、先生の御遺志を受け継いで尚一層努力せねばと心に深く刻みました。 世界では多くの避難民が極悪な環境で生きている姿を映像で見る度に、世界の全ての人が食べることや住むことに困ることなく、教育を甘受出来る世界に近づけるには、私達に何が出来るのか、少しでも助ける事が出来るよう知恵を絞って取り組まねばと強く思うのです。
また、数少なくなって来た戦争体験者の一人として、どんな理由があっても戦争をしてはいけない、して良いことは一つもないことを若い世代に積極的に伝えねばと自省している此の頃です。 本年も御優秀な皆様から多くの事を学ばせて頂き乍らご一緒に有意義な一年を送りたいと念願しております。

~特定非営利活動法人になって 理事長 石田 喬也~

当協会にとって記念すべき創立30周年となる今年の幕開けを、特定非営利活動法人(略称NPO法人)として迎えることができたことを共に喜びたいと思います。特定非営利活動法人となった意義は言うまでもなく、団体としての社会的信用を確たるものにしたことです。その結果、外部組織と受託等の契約を正式に交わすことができるようになりましたが、他のNPO団体との連携をし易くなった意義が何よりも大きいのです。
当協会が今、差し迫って当地域のNPO団体との連携を強く必要としている事態は、国連「持続可能な開発のための2030アジェンダ」、即ち2015年9月に国連加盟193カ国の全会一致で合意された、2030年までに達成する「持続可能な開発のための目標(SDGs)」をめぐって生じています。SDGsは、第1のゴールで「あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる」と高らかに謳っていますように、「誰一人取り残さない」(原文:No one will be left behind)との決意のもと、持続可能な開発を実現するための17のゴールと169のターゲットから構成されていますが、よく見れば当地区に多数あるNPO団体はこれらの一つあるいは複数のゴールを達成することを目指して、日々活動していることがわかります。
個々のゴールを更に突き詰めてみると、どのゴールも根本的には、市民の一人ひとりが社会的弱者、並びに地球環境に対して思いやる価値観を持ち、かつそのように行動する人間に変容することを求めていることに気づきます。これは、私たちがユネスコスクールを通して生徒一人ひとりに学んでもらおうとしてきた「持続可能な開発のための教育(ESD)」に他なりません。それゆえに、当協会がこのたびNPO法人となったことで、ESDを当地区の色々なNPO団体と連携して市民の中に広げることに、いよいよ真剣に取り組みたいと考えています。

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