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北鎌倉女子学園校長 今泉 仁氏

78年の歴史を刻む北鎌倉女子学園。昨年、理事長に元駐米大使の藤崎一郎氏を招聘し、今年第12代校長に今泉仁氏が就任された。学園は大きく変わる。

受け継がれた伝統と校風

1940(昭和15)年、東邦大学(旧帝国女子医学専門学校)の創立者額田豊博士が創設。戦争、敗戦の混乱の中にあっても校風は受け継がれた。「礼法」の授業は日本文化を伝える形として今も必須科目。戦争で英語の授業が廃止される風潮の中でも英語教育に力を注ぐ。学園の社会福祉活動は古く、生徒会の自主的な社会貢献は受け継がれた。今年の鎌ユ主催のESDパスポート活動発表会では、在校生の半数近くが校外でボランティア活動する様子が紹介された。

のびやかな自立した女性へ

今年、学園生活は大きく変わる。「自ら考え、自ら動き、自ら成長していく自立した女性を育てたい」と今泉校長は語る。校則が変わった。高校生のアルバイトは学習に弊害のない限り許可、学園内でもスマホの携帯を許可し、一人一台のiPadを配布、ICT環境のスキルを磨く。授業は対話を重視したアクティブラーニングへ転換した。英語は、4人のネイティブの先生が常勤し今年新たにEnglish Roomを作り生きた英語が飛び交う。生徒達は円覚寺と鶴岡八幡宮で英語のボランテイアガイドを務め、また地域の団体と繋がりを図る。

ユネスコ活動にも意欲的

今泉校長は“Think Globally, Act Locally” に共感する。2年前、ユネスコ世界寺子屋のシェムリアップ(カンボジア)を視察。世界遺産の修復を手伝った。また、ESD研究者と交流を図り意欲的だ。同校はユネスコスクールに申請し、日ユ協連主催の寺子屋リーフレット制作プロジェクトに応募。今年の高校生徒総会のテーマは「SDGs」。校長率いる北鎌倉の女子生徒達は既に世界に羽ばたいていた。(文:梅ケ辻, 写真:長嶋)


ICT:情報通信技術
ESD:持続可能な開発のための教育
SDGs:持続可能な開発目標(国連提唱)

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