ユネスコサロン

アフガニスタンの秘宝たち

11月29日(土)、紅葉最盛の鎌倉大仏高徳院客殿において、土谷遥子先生を講師に迎えてユネスコサロンが開催された。ユネスコサロン
土谷先生は、アフガニスタン・カーブル大学講師、カーブル博物館研究員などを歴任し、ソ連がアフガニスタンに侵攻した1979年に帰国後は、上智大学比較文化学部で教鞭をとっておられた。中央アジア、アフガニスタン、パキスタンの美術史・文化交流史に関する論文、著書が多数あられる。
今回は、アフガニスタンの文化財の中でもカーブル博物館に収蔵されていた文化財を中心にお話をうかがった。
カーブル博物館は東西文明の十字路にあったアフガニスタンの歴史を物語る文化遺産が多数収納されていた。
しかし、打ち続く内戦によって、その歴史的遺産は破壊され、散逸してしまった。
在りし日のカーブル博物館に収蔵されていた文化財の内、辛うじて撮影され、保存されている貴重な映像を、スライドによって上映しながら先生の話は進む。美しい仏像の姿に感嘆の声。
その後、「これらの文化財は今、どうなっているのか判りません。」との先生の言葉で、100名を超す参加者から落胆の声。
現在、内戦終結後、復興に向け力強く動き始めているアフガニスタンへ、私たちのユネスコ活動でも支援を進めている。平和の訪れと共に、博物館も蘇ってほしいと願うのだが。

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