ユネスコサロン(鎌倉をもっと知るシリーズ第3弾)

美術館・・・県立近代美術館・葉山館がオープン

1月17日は雪降りのため前日まで41名いた申込者の中から欠席者が続出、出席者は29名。
予定通り1時半から「もうひとつの現代展」を太田泰人学芸員の説明で見学した。7つの部屋に分類されており、本の近代美術の流れがわかるように、工夫されていた。<

3時から講堂においてサロン開催。酒井忠康館長の「美術館」というお話を聴きました。これが面白い。
県立近代美術館は1951年(昭和26年)に創設されたが、これは日本で一番古い歴史を持っている。
創成期のエピソード、平家池のスッポンを食べたら、臭くてたべられなかったとか、大賀蓮の花咲く音を聴くために徹夜したとか公立の美術館の運営は几帳面な役人と美術を学んだ創造人間のぶつかり合いで苦労の連続とかで、美術館建設で意見を述べるときは極力反対するとか、それが今度葉山館を創るはめになってしめしがつかない、という導入の話から本題に。ユネスコサロン
漫談調の裏話が次から次と。 鎌倉館は沼地の基礎のマツの木の上に浮かんでいる建物で雨漏りはするし構造も弱く、小錦クラスの人が3人跳びはねたら、床がぬけるとか。しかし、展示するとどこよりも作品が映えるし、戦後の世界の傑作建築物ベスト20に入ってしまった。しかも昨年から鎌倉館を100年保存しようという委員会もスタートしている。 

葉山館は元高松宮別邸の跡地、作る時の心配は「塩害」と「津波」。建物は外部圧より内部の気圧をたかくしてあるし、関東大震災クラスの地震で起こる津波にも耐えられるようになっている。
また、いま展示している作品は160点ぐらいあるが、95%はいただいたもの。また葉山館はPFI方式という民間の資本を公共の施設に活用する方法をとっているのでレストランも駐車場も別会社扱い。館長の権限外との話もお聞きした。 このほか佐伯祐三の贋作事件、岸田劉生の「麗子像」の話、話題は尽きず時間オーバーのサロンで楽しかった。

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