ユネスコサロン「イスラームを知ろう」

講師: ハッジ・アハマド鈴木氏

10月2日御成小学校多目的ホールにハッジ・アハマド鈴木講師を迎え、約50人の出席による公開講座を開催した。ユネスコサロン「イスラームを知ろう」
同氏はエジプトのアズハル大学でイスラームを学び、中東各地での豊富な生活体験をもつ日本では珍しいイスラーム教徒(親、本人、家族三代がメッカの巡礼に参加)。
今回はイスラームの話とコーランの一部の説明。
質疑応答ではイラク問題が多かった。興味深い点を拾ってみると:610年イスラーム預言者ムハンマドは神の啓示を受け、648年預言者の啓示を纏めたコーランの原典が出来た
。これは唯一神を信じ古い教えを認め、人種・女性差別もなく女性の権利は七世紀から認められていた由。
三宗教の聖地がエルサレムにある。これらはユダヤ教の神殿丘、嘆きの壁、キリスト教のゴルコタの丘、イエスの聖墓、イスラーム教の岩のドーム、アクサーモスク等の聖地を巡る世界紛争の絶えない火種となる。 
1948年には二千年に亘り世界各地に分散していたユダヤ人がイスラエルを建国、その中にある聖地エルサレムを巡る争いと中東地区の石油を巡って、昔からの争いは益々複雑となっている。今までイスラームをかけ離れた存在と見ていたがこれからは中東での歴史を学び、世界情勢を捉える必要があると痛感した講座であった。(田村)

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