みんなの協力で着実にすすむ
鎌倉ユネスコの多彩な国際支援活動

世界遺産を守るには、その地に住む人びとの読み書きや自立教育が必要との考えで、鎌倉ユネスコ協会の識字教育支援は世界遺産登録地を中心にすすめています。いま、協力の輪は大きく広がり、ことしも多彩な活動を展開しています。

 
ネパール ルンビニに4つの井戸完成
インドの国境に近いネパールのルンビニは"仏陀の生誕地"としての世界遺産。昨春、鎌倉ユネスコの会員20人が、この地に完成した識字教室を訪れるに際し、鎌倉高徳院から「ルンビニは当院にとっても格別ご縁の深い地。いちばん必要なことに役立ててください」と20万円をお預かりしました。 ネパール ルンビニに4つの井戸完成

現地の責任者T・M・サキヤさんがとりくんだのは1000メートル掘らなければ出ない"飲料用井戸"の建設。このほど四つの識字教室の傍らに井戸が完成。
「これで子供や女性の発病率がグンと減ります」と写真を添えての礼状が。それぞれの井戸には「この井戸は鎌倉ユネスコと鎌倉大仏殿の協力で完成」の銘版が掲げられています。

 
2005年度、すでに9プロジェクトを支援

ユネスコ世界寺子屋運動"を進めている日本ユネスコ協会連盟を通しての識字支援は、
1.戦後復興をめざすアフガニスタンのノンフォーマル教育、
2.寺子屋が村人の学ぶ意欲を引き出したルンビニのプロジェクト、
3.カンボジアで再開する自立のための教育、以上に150万円を支出。

また同連盟を通じて、ベトナムの世界遺産フォンニャ・ケバン国立公園とルンビニの仏教文化や遺跡保護を呼びかける冊子(写真右)制作費に100万円を寄託しました。  さらに(財)文化財保護・芸術研究助成財団が実施している世界遺産保全活動に対して200万円を寄託。

  以上3プロジェクトへの支援は平山会長原画絵はがきの収益から支出しました。
  山の学校修復に1万ドル 
15年前に日ユ協連が建設したペルーの世界遺産ワスカラン国立公園内の識字教室が老朽化したため、現地と10年ちかい交流を続けている鎌ユが、その修復と衛星環境整備経費1万ドルを支援。12月には完成を祝ってのスタディツアーを派遣する準備をすすめています。
アメリアさんに託した奨学金
ブラジルの世界遺産セラ・ダ・カピバラで学ぶ児童1人1年間の学費は2万円。向学心に燃えながらも貧しさ故に学べない現地の子らへの奨学金12万円を、7月に現地を訪れる井上アメリアさん(マイケン代表)に寄託。
危機遺産に24万円
世界遺産の中でも緊急に支援を必要としている辺地を訪ねて調査研究をすすめている工藤父母道会員(プロジェクト・ワールドヘリティッジ代表)に現地支援金として24万円を寄託。(尾花)
 


資金づくりで生まれる大きな輪

国際支援の資金づくりは会員プラス友人たちが大活躍。5月29日から2週間、横浜高島屋での"日本の美を求めて〜平山郁夫展"には延べ60人近い会員が売り子に立って"世界遺産支援絵はがき"を売らせていただいた。バザーは鎌倉JC主催の大仏殿境内での大献茶会(5月22日)や生涯学習センター・フェスティバルに加え名月院への小径に面した山田理事宅でのガレージセールも盛況。新鮮な野菜を献品してくださる本岡会員や人気の手描き一筆箋をご献品の佐藤美代子さんは毎回カンパを添えてくださり、元気付けられています。バザー委員長の久保理事宅はベースキャンプであると同時に常時自宅開放してくださってのセール会場。ご家族の協力に感謝!献品や支援品を保管してくださる深沢中学校にも大感謝です。

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