ユネスコサロン 英国大使館日本語研修所
 鎌倉と英国 伝統と革新ー異文化間の掛け橋

 9月17日(土)14:00から鎌倉生涯学習センター第5集会室において、日本語による2名の研修生の講演がおこなわれました。

 
  

 司会は鎌倉ユネスコ理事渡邉周氏。講師紹介後、芳我日本語研修所長から研修所の歴史をお聞きしてから「言語に依る結合と分裂」と題してベンジャミン・オルドレッド氏が先陣を切りました。

 
 

まず、旧約聖書の“バベルの塔”の話から入り、言語と民族との関係、文化が言語に影響を与えるのと同様に言語が文化に影響を与えていると述べ、英国の外国語教育の例を説明。

次に言語による分裂の例としてCockney Rhyming Slangという暗号の仲間言葉が生れたことに触れました。

 また同一言語を話す国々は親近感と連帯感を持つ、その例として英国と米国とオーストラリアを挙げました。そして国際言語の英語の普及の理由として、世界の国々で第二語学として学んでいること、英国の植民地が世界中にあったこと、それに米国の技術的、経済的、娯楽面の優位性が英語を国際語におしあげたと述べました。
 最後に他の言語の特徴、歴史、文化性を学ぶことはこれからの国際社会においてますます重要と結びました。

 つぎに「英国のボランティア活動」と題してメラニー・バーロウさんが登場。特に若者に人気のある「GAP YEAR」という制度と自分の経験、ネパール・インド・モンゴルの経験を話してくださいました。

 まとめとして、ボランティア活動は時間と能力を提供することであり、異文化に触れ、一人一人が何をなすべきかを考えさせ、人間として自信をもち成長することができると結びました。 (鴇澤)