情報ア・ラ・カルト

中国東北古代史ツアー 

9月初旬、7月2日に世界遺産として登録が決まったばかりの高句麗遺跡群を訪ねた。鴨緑江岸にある集安のこの地域の対岸は迷彩色の見張り兵が待機穴から出入りするのがわかる程近い。

「中国古代辺境の少数民族政権」と規定する中国に猛反発する韓国と、「朝鮮最初の封建王朝」と主張する北朝鮮。いずれにせよ半島で一番早く建国された高句麗。

それだけに遼東地域を巡る覇権争いは熾烈だったろうと思う。遂に築いた好太王、長寿王の全盛時代の遺跡群。今呼称されているコリアの高麗王朝へと継がれていく。

現脱北者と言われる人達はこの故地を頼っての渡河かも知れない。思えば二千年前の歴史がなおいきているといえそうだ。 ところで、この好太王碑は日露戦当時参謀本部所属の酒匂中尉によって発見されたとか。ともあれ此の碑に刻まれた古代日本ー倭国ーとの交戦記を通して千数百年前の国際情勢を想った。

この旅では、松花江沿岸にある扶余国発祥の地龍潭山城址も訪ねた。数年前にやっぱり古代史ツアーで韓国の扶余を旅したが、そこは帰化日本人1号という徐福の住居地。「ようこそ故郷へ」の歓迎幕があって、何やら複雑な感慨が湧いてきたのだったが、その時の記憶が脳裏に甦ってきた。(野田)

八ヶ岳 平山郁夫シルクロード 美術館へのバスツアー

楽しみにしていた『八ヶ岳平山郁夫シルクロード美術館へのバスの旅』も生憎の天気でしたが、佐藤美智子さん始め鎌ユ関係20名、総勢66名が、10月30日(土)大型バス2台で早朝7時鎌倉駅前を出発。

途中小淵沢IC近くのレストランで薬膳松花堂弁当に舌鼓を打ち、正午過ぎに美術館に到着。 平山先生が日本文化の源流を求めて歩かれた道、それがシルクロードと言われる道でした。

先生が或るときは奥様共々大変ご苦労をなさりながら集められた数多のコレクションが実に整然と展示され又、お二人の学芸員の解りやすい解説につい時間が経つのも忘れて見入ってしまいました

。八ヶ岳周辺は日本文化の源である縄文文化の中心地の一つであり、この周辺の道はかつて絹の往来する道であったとか。 館長である奥様が早朝暗いうちから館員の方と山で採られた心尽くしのキノコのお土産が全員に配られ、一同感激して帰路につきました。(池上)

雨の緑化まつり

10月30日、10時の開始時には雨が降り出し、今回はベテラン不在で忘れ物でスタートした模擬店。でも料理は本家本元のピューピューさんが作って下さり、すこぶる美味なサーザンチェ。荒天のため1時で閉店。残念! (山田ミ

「ミツバチ文庫」市内3つの小学校へ

鎌倉ユネスコ協会の法人会員で広告主でもある山田養蜂場さんの「ミツバチ文庫」プレゼント募集に昨年度ユース賞を受賞した玉縄小学校・深沢小学校・大船小学校へのプレゼントに鎌ユとして応募したところ抽選に当たり各小学校に素晴らしい本11冊ずつ送られた。

同じくユース賞を受賞した清泉小には他の方からも応募があったのでそちらからのプレゼントになったとの事。

贈られた小学校からは図書の予算の少ないおり、また読書指導に力をいれているのでと大変感謝されました。 この企画は山田養蜂場の教育支援活動として行われているもので今年6回目、毎年888校の小学校にプレゼントされているそうです。 (山田ミ)

新刊紹介

「鎌倉 古都点描」

旅に出ると尋ねられる。「どちらから?」「鎌倉です」「それは佳いところにお住まいで」。このとき私たちは「神奈川県からです」とは、まず言わない。そう、鎌倉は全国区なのだ。でも本当に鎌倉を知っている?

『鎌倉朝日』編集主幹の中村藤一郎さんが67回にわたって同紙に連載したエッセイ「古都点描」が冬花社から刊行された。神社仏閣はもとより、野鳥や花たちに寄せる温かいまなざしが歯切れのよい文から伝わってくる。道順が示されているのも親切。

知らなかったなぁ。すぐにも出掛けたくなる未知の鎌倉がいっぱいだ。連載時にも愛読していたけど、一冊にままると重みも深さも違う。5年の歳月を共に取材した西松凌波さんの墨彩画もカラーだから一層のびやかで楽しい。 A4判変型、144p、1890円。(尾花)


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