第18回鎌倉ユネスコ協会総会

 5月20日土曜日の午後、梅雨のような空模様の下、2006年度鎌倉ユネスコ協会総会が鎌倉芸術館で開催された。第4次ペルースタディツアー報告、工藤父母道氏による世界の危機遺産に関する公開講座(詳細は3頁参照)が終わる頃には5月にふさわしい久々の青空と太陽が顔を見せ、これからのユネスコ活動の成功を保証しているかのようだった。

 

開会のことば
司会の二瓶武理事より開会が告げられ、まず丸山泰世理事長より挨拶があった。

“平和のとりでを確認しよう”
 今年2006年はユネスコ憲章発効60周年、来年は民間ユネスコ発足60周年、再来年は鎌倉ユネスコ協会創立20周年です。
 このような節目の年には民間ユネスコ活動の拠所であるユネスコ精神を確認しあうのにいい機会です。皆さんも憲章前文「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない」というユネスコ精神に、感応して入会されたのではないでしょうか。前文はさらに「相互の風習や生活を知らないことは、人類の歴史を通じて世界の人々との間に疑義と不信をおこし、それがしばしば戦争の原因となった」と続きます。世界は地理的に益々狭く、文化はより多様性を増しています。今異文化が対話し、理解し合わないと心の中に平和のとりでを築けません。鎌倉ユネスコはこれ迄海外支援先との相互理解に努めてきましたが、築くべき平和のとりでの成果は見えにくいものです。しかしユネスコ精神に基づく活動の継続と積重ねこそが平和へのとりで構築の道程と考えたいものです。活動に参加を!(丸山)

来賓挨拶
次に熊代コ彦鎌倉市教育長からは、「時代が大きく早く変化する中、大人達が知恵を出し合って子どもたちを守り、豊かな情操を育てなければならない。「心の中に平和を」と言う思いを子どもたちの中に育てるためにも、是非ユネスコの協力をよろしく」とのご挨拶を頂いた。

祝電披露
石渡コ一鎌倉市長より頂いた祝電を司会の二瓶理事が読み上げた。

議事
事務局の推薦を受けて鴇澤武彦理事と岡野周子理事が議長団に選出され、議事進行に移る。
 2005年度事業報告(案)が山田ミヤ子事務局長から、小倉寛子会計担当からは収支決算報告(案)がなされ、両案とも満場の拍手を以って承認。木村五郎会計監査からは会計処理が妥当かつ適正に行われたとの報告がなされた。
 

次に2006年度事業計画(案)について山田事務局長より殆どの事業、活動が継続して行われる旨説明がなされた。
1、識字・世界遺産保全支援活動
2、鎌倉文化遺産保全活動
3、青少年育成活動鎌倉ユースクラブ立上げ予定
4、コミュニケーション活動
5、国際交流活動
6、“平和の鐘を鳴らそう”運動への参加
7、組織及びその他の活動
 続いて予算(案)は小倉会計担当より説明があり、拍手を持って承認され、これにより議事は全て終了、議長団は退席。

ブロンズ賞贈呈
鎌ユ協会員暦10年の会員を表彰するブロンズ賞。今年の該当者11名のうち次の出席者5名に丸山理事長から賞状と記念品が手渡された。左から池上雅之・鍋谷信子・清田安孝・古川弘子・鈴木紋子。総会終了、ティータイム。

懇 親 会 の 部

 佐藤副会長の乾杯で始まった懇親会は、料理をいただきながら和やかな歓談の場に。この時間は久しぶりの知人や初対面の会員とも親しくできる貴重な一時です。どのテーブルでも賑やかに話が弾みました。そんな中受賞した生徒さんたちが久保田さんのインタビューに答えてくれました。「無農薬で野菜を作るのは大変だったが、全部売れた時は嬉しかった」。「園児や高齢者の方々から、笑顔で感謝されることは嬉しくまた励みになった」。「描いたところはみんなで一緒に行ったお寺です。受賞はとてもうれしい」。「去年は優秀賞でした。来年はもっと上の賞をねらいます」。これらの言葉には主催者側こそが喜びと勇気をもらいました。
 山田ミヤ子事務局長から出席している新入会員が紹介された。鈴木恵子さんと山本桂子さん。お二人とも即戦力となって活動しておられます。
 アトラクションは、ジローウクレンティアのみなさんの演奏と歌。ウクレレの音色と歌声のハーモニーが会場に響きわたり、雰囲気を盛り上げてくれました。
 いよいよ終盤に近づいて恒例のビンゴゲーム。進行は佐藤劭理事。抽選マシーンの音楽が高らかに鳴って数字が表示されると、みんな自分のカードとにらめっこ。山積みだった賞品は瞬く間に減って、最後にはほとんどなくなっていました。そして古屋嘉廣新年会実行委員長の閉会の辞で終了となりました。今年もきっと良い活動の年になることでしょう。  (関根)