中部東ブロックユネスコ活動研究大会 in 横浜

横浜ユ協の主管により、8月29日(土)〜30日(日)に横浜キャメロットホテルにて開催された。参加者は約120名、当協会からは13名。最初に、ユネスコ世界寺子屋運動20周年を記念して、長年貢献してきた当ユ協を含むユ協に対し感謝状が贈呈され、また来日中のカンボジアのシン・シブコーイ寺子屋運営委員他が今や生活向上教育にまで根付いてきた、と同寺子屋の現状を報告。全体としては、約2ヵ月後に同じ横浜で開催される全国大会の分科会の位置付け。

基調講演
鈴木克徳・金沢大学教授が"持続可能な開発の課題"について講演された。地球規模の様々な環境破壊や世界の大きな貧富格差などで、この地球の持続可能性が今や危機にあることを改めて指摘されて、究極的にはひとり一人の考え方を変えなければならないとして、それにはユネスコスクール等で学校教育を通して幼少からユネスコ精神を学ぶことが有益であると主張され、民間ユネスコに積極的な関わりを求められた。

シンポジウム
「ユネスコ世界寺子屋運動と就学支援活動」をタイトルとした今回のシンポジウムでは、コーディネータの千葉杲弘・世界寺子屋運動20周年委員会委員長が20年の実績を振り返られた後、共に当地横浜に拠点を持つ2機関の代表者が、パネリストとしてそれぞれの機関が別の立場で進められている類似の活動を紹介された。相補的なこれらの活動を初めて認識した出席者も多くいて有意義であった。
焼家直絵・WFP(国連世界食料計画)日本事務局支援調整官は、世界の飢餓人口が今年は10億人に達する状況にあって、WFPが学校給食を支給することで学校に通う子供を増やすことを目指して過去40年以上にわたり実施している学校給食プログラムを紹介。江口秀夫・JICA(独立行政法人国際協力機構)人間開発部次長は、教育分野では学校建設から教員養成まで量、質両面で途上国に対する支援を広く行なっており、一部の国ではユネスコ側からノウハウの提供、JICAは行政への働きかけ、という分担で協調してきた、と報告。

記念講演
横浜開港150周年を記念して、生麦事件の民間研究家である浅海武夫氏が、独力で徹底的に収集された資料に基づき、生麦事件の一部始終を講談風に迫力満点で語られた。幕末のこの偶発的な英国人殺傷事件が、結果的に日本の開国を早めた意義を興味深く拝聴した。

各種報告
定例報告としては、ユネスコスクール推進等の日本ユネスコ国内委員会活動(森井・日本ユネスコ国内委員)、全国大会予告等の日ユイベント(日ユ協連)、くるりんぱ出前授業準備等の推進員活動(当ユ協ユネスコ運動推進員)、カンボジアへ青年交流信託基金スタディツアー報告(厚木ユ協)、地域草の根活動助成金の活用事例(厚木、磐田、木曽、忍野各ユ協)、など。 (石田)

 

 
 

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