エコキャンパス見学記

6月24日、フェリス女学院の正門に着くと見学をアテンドしていただく佐藤輝准教授が待機して居られ、にこやかに男5人女7人の我々一行を迎え入れてくれた。
エコキャンパスのシンボルである風力発電の風車は回転していなかった。

風が吹かなければ風車は回らない。納得して近くの生ゴミ処理機の見学に向かうと、丁度担当の方が作業中で「悪臭はありませんか」とたずねると「大丈夫です」との事。昔よりかなり進歩している事がわかる。次いで、蛍を育てている池に行った。思いのほか小さい。

本命と思える太陽光発電装置は小じんまりしていて「形だけです」との事。ここでは脇役らしい。それに比較して、雨水を地下に貯め、屋根に噴霧し、打水効果で冷却する装置は、物理的にもデモとしても、効果満点であった。空気を地下のパイフを通して体育館に引き込み省エネ空調に利用する、クール/ヒートチューブは、冷暖房要らずの効果のある省エネ装置。他にも廃材利用タイル、壁や屋上の緑化、木製カーテン等があった。
本当の目的は、未来の母親である学生の心に自然の恵みへの感謝の念を造成する事なのである。

その為にこの様なエコ企画を立案し、それを実践、運営している学校に敬意をこめて拍手を送りたい。
但し、佐藤准教授のご著書「100年先の暮らし?」を事前に読み、環境をきれいにする微生物のパワーの大きさに、目から鱗のインパクトを受けていた私にとっては、ご高説を拝聴できるだけの時間が無くて残念でした。

鎌倉でも野村総研跡地に実践とデモを兼ねたエコ村を建設し企業を競わせたらどうだろう。私の中で何かが覚醒したらしい。(神澤)

 
 

戻る