絵で伝えよう!わたしの町のたからもの絵画展

日本ユネスコ協会連盟は、人類にとってかけがえのない宝物である「世界遺産」を守り絵画展授賞式、後世に伝えていく活動と共に、次世代を担う子どもたちが、身近な文化や自然、歴史などを大切にする心を育む活動を行ってきました。

その一環として、「世界遺産も、身近なものも、未来へひきつぐ地域のたからもの」というキャッチフレーズのもと、「絵で伝えよう!わたしの町のたからもの」絵画展を1998年から実施しております。

鎌倉ユネスコ協会は2000年から参加、今年も例年通り実施し、応募作品は中学校215点、小学校85点、合計300点、作品が集まりました。ご協力いただきました学校の先生方には心より感謝申し上げます。

今年度も「絵で伝えよう!わたしの町のたからもの」というタイトルにふさわしく、町並みに史跡、 建造物などの「鎌倉のたからもの」を題材にしたものが多くありました。その中で何気ない風景でも自分の目で見て大切と感じるものを描いた作品があり審査の目にとまりました。何点か賞に入っています。
学校では大きな画面に描く機会が少なくなっている現在、この絵画展が子どもたちの豊かな心の育成と表現力の向上に寄与していることを改めて強く感じました。

受賞作品はこちら

鎌倉市長賞
「僕のたからもの鎌倉の花火大会」

夜空にパッと開いた花火を生き生きとした筆使いで描いています。
夜空を真っ黒で表さず紺色にした所にセンスが感じられます。水の透明感や映った花火、明るくなった夜空などよく観察しています。
見ている作者の歓声も聞こえてきそうです。

鎌倉市教育委員会賞
「江ノ電と御霊神社」

ゴトゴトとゆっくりと近づいてくる江ノ電を斜め前から描き、背景に御霊神社の鳥居を堂々と正面からとらえて描き、この二つの主題を実に上手に画面に配しています。そして黒と黄色の踏切が画面をきりりと引き締めて、重要な役割をしています。また、石段に人物を置くことで一層親しみやすい画面になっています。初夏らしいさわやかな色使いの作品です。

日本ユネスコ協会連盟会長賞
「赤いポスト」

昔懐かしい鉄製の赤いポスト。鎌倉にはいくつかまだ残っていて古い木造駅舎と合わせて、作者はこのような古いけどずっと使われて残っているものを大切と思い愛情込めて描いています。自然なポーズの駅員さんを入れることでますますこの絵があたたかなものになりました。緑と赤の配色でより鮮やかで印象的な画面になりました。

鎌倉ユネスコ協会会長賞
「鎌倉文学館」

手前に大きな杉の木を置き、文学館を斜め下からとらえて縦に入れることで大きさや遠近感の感じられる新鮮な構図になっています。
色はブルーの屋根、クリーム色の壁、黄緑の芝生と明快な配色で強い印象です。そして不透明な重厚な彩色は堂々と歴史の重みさえ感じます。質感や陰影の表現,建物の立体感の表現に苦心のあとがうかがわれる力作です。

2010年12月21日(火)〜26日(日)
鎌倉生涯学習センターギャラリーA
主催 鎌倉ユネスコ協会
後援 社団法人日本ユネスコ協会連盟
鎌倉市鎌倉市教育委員会

審査委員長  丸山まさ子先生(御成中学校)
委員  岸本愛子先生(富士塚小学校)
委員  磯田妃芳先生(鎌倉ユネスコ協会)

*2010年度受賞作品*
日本ユネスコ協会連盟会長賞
「赤い郵便ポスト」
鎌倉女学院中学校1年3組
大久保 友結
鎌倉市長賞
「僕のたからもの鎌倉の花火大会」
第一小学校3年2組
高尾 真
鎌倉市教育委員会賞
「江ノ電と御霊神社」
山崎小学校4年1組
鈴木 優
鎌倉ユネスコ協会会長賞
「鎌倉文学館」
御成中学校2年3組
大野 あゆみ
優秀賞
「八幡山の洋館」
鎌倉女学院中学校1年3組
岩間 千咲
優秀賞
「御成小の校門」
御成中学校1年1組
湯川 冬実
優秀賞
「大船観音」
富士塚小学校1年1組
池田 悠希
優秀賞
「鎌倉文学館」
御成中学校3年3組
小倉 遥香
優秀賞
「昔からの宝もの」
深沢中学校1年2組
鳴海 栞
優秀賞
「永遠の命」
御成中学校2年3組
村上 大河

 


 
 

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