ウズベキスタン紀行

日本・ウズベキスタン外交樹立20周年記念「平山郁夫展」見学旅行

10月19~26日、平山郁夫シルクロード美術館の平山美知子館長以下の関係者に加え、鎌ユ関係から佐藤美智子会長以下24名が参加した。

第1日目:成田より首都タシケントへ。約9時間の飛行。飛行機から雪の天山山脈が見える。それが茶色の大地となり街が現れ到着。各自5,000円を現地通貨スムに両替。12万4,000スムが渡される。厚さ約1センチの札束。一気にお大尽気分。しかし、ビールを飲むと9,000スム、ワインは15,000スムとお札はすぐに消えた。

第2日目:第二次世界大戦直後ソ連に抑留されこの地で没した79名の日本人が埋葬されている墓地を訪問。言葉や慣習も知らない土地でどのような思いで生活していたのかを思うと胸が痛む。現地の人たちがきれいに掃除をし墓を守っていることを知り安堵する。抑留された日本人が建設に携わったというナボイ劇場も見学。

第3日目:旅行のハイライトである平山郁夫先生が創設された「文化のキャラバンサライ」を訪問。さまざまな文化活動が実施され先生の遺志が受け継がれているようだ。夕方には、青少年センターで開かれた「平山郁夫展」の開会式に参加。可愛い子供たちの踊りが印象的だった。

第4日目:空路、ブハラヘ。イスラムの聖都。モスク、メドレセ(神学校)、広大なアルク城を見学。一番のお目当てはタキ・バザール。楽しいお買物。

第5日目:ブハラからサマルカンドへ280kmをバスで移動。車窓の外にどこまでも広がる広大な綿花畑。サマルカンド着。緑が多く日本にもあるようなスーパーや、おしゃれな店がたくさんあり洗練されている。食事の質もいい。街を歩く人たちもおしゃれで生活を楽しんでいるように見える。「青の都」とも呼ばれているように青いタイルのモザイクが美しい。

第6日目:アラフシャブの丘、博物館、ウルベルグ天文台跡、シャーヒズィンダ廟、レギスタン広場見学。日差しが強いが乾燥しているのでさわやかである。紅葉した黄色の葉が時折散る気持のよい日だった。

第7日目:サマルカンドからタシケントへ特急列車で移動。所要時間約3時間。夕方、平山美知子館長主催のディナーパーティが開かれた。ショーを見たり踊ったりウズベキスタン最後の夜を存分に楽しんだ。

最後にガイドのアリさんの言葉でこのレポートを締めくくりたいと思います。「今回の旅を通して平山郁夫先生の『キャラバンサライ』構想の意味が分かりました。それは異文化間の距離を縮めること。これからも国際交流が盛んになることを願っています」と。
(山本雪江)

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