絵で伝えよう!わたしの町のたからもの絵画展

今年度で11回目の開催

日本ユネスコ協会連盟は、人類にとってかけがえのないたからものである「世界遺産」を守り後世に伝えていく活動と共に、次世代を担う子どもたちが身近な文化や自然、歴史などを大切にする心を育む活動を行っています。その一環として「世界遺産も、身近なものも、未来へ引き継ぐ地域のたからもの」という考えのもとに、「絵で伝えよう!わたしの町のたからもの」絵画展を全国のユネスコ協会に呼びかけ実施してきました。
鎌倉ユネスコ協会では2000年からこの絵画展活動に参加し、2009年からは自ら主催して開催し今年で11回目の開催となります。また今年は特別展示としてペルーの子どもたちの絵を展示しました。これは鎌倉ユネスコ協会が識字支援を行っている、ペルーの世界遺産ワスカラン国立公園にある寺子屋の子どもたちとの国際交流の一環として実現したものです。応募作品は中学校213点、小学校317点、合計530点が集まりました。ご協力いただきました学校の先生方に心より感謝申し上げます。

 

2012年度受賞作品はこちら

 

<特別展示>

鎌倉ユネスコ協会が学校づくりや教材の支援を続けてきた先住民ケチュアの子どもたちの3つの寺子屋ケロコチャ、シラパタ、タンビージョスから送られてきた作品。 作品はこちら

講 評

審査委員長
岸本 愛子

今年はまず応募作品の多さに審査員一同嬉しい悲鳴をあげてしまいました。

全体的に題材は、例年のように大仏様や大船観音、江ノ電、神社仏閣、地域のお祭り、海や山、花火、建造物、町並み・・・といったものが多かったのですが、同じ題材でも1枚1枚個性的で、技術的に素晴らしい作品、子供らしい可愛い作品、何ともいえない面白い作品、意外性のある楽しい作品などいろいろです。見ていて「あぁ、この子はこういうところを描きたかったのだね!」と感動の連続でした。絵の中に心があるのです。「わたしの町のたからもの」を描いた作者の声なきメッセージが聞こえてくるのです。

自分の身近にある古き良きものを自分の目で見つめ直し、自分の心で感じ、それを絵で表現する。作品には、描く喜びや楽しさがあふれていました。

時代の流れとともに失われていきがちな地域の貴重な文化・伝統・自然などをこれからも大切に愛し、伝えたい!残したい!ものとしてまた来年もたくさんの子供たちにこの絵画展にチャレンジしてほしいと思いました。

鎌倉市長賞
「蓮池」

光明寺の蓮池でしょうか?直線的で白っぽい建物と柔らかな緑の蓮の葉、庭木という丸い形や色の対比が良いですね。そして、赤い花がアクセントになり画面を引き締めています。色も明るく美しいです。

鎌倉市教育委員会賞
「八幡宮新たな大いちょう」

倒れてしまった八幡宮の大いちょうの新たな再生を願い、それを手前に配置し、奥に朱塗りの本殿と長い石段を斜めにとらえた構図が面白いです。一生懸命描きましたね。朱の赤と木々の緑の色のバランスも良いです。

日本ユネスコ協会連盟会長賞
「八幡宮にて」

建物の屋根の色彩を抑え、逆に木々を重厚に描き、どっしりとした重量感、存在感を出しています。遠近感のある構図、色使い、筆使いもとても素晴らしいです。しっかり描きこみ、夏の境内の空気感まで伝わってきそうです。

鎌倉ユネスコ協会会長賞
「やぶさめ」

鎌倉の有名な行事の一つ「やぶさめ」を題材に 遠近の技法を上手に生かし、躍動感あふれる楽しい絵です。絵を見ていると、実際「流鏑馬」を見学しているような臨場感があります。人物や馬の表情も良いですね。

<応募作品の審査および展示期間など>

2012年12月20日(木)~24日(月)
鎌倉生涯学習センターギャラリーB・C
主催  鎌倉ユネスコ協会
後援 公益社団法人 日本ユネスコ協会連盟
鎌倉市 鎌倉市教育委員会
審査委員長 岸本 愛子先生 (富士塚小学校)
委員 岡屋 守先生(御成中学校)
委員 磯田 妃芳先生 (鎌倉ユネスコ協会)

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