「わたしの町のたからもの」絵画展表彰

今年も367点の応募がありました

公益社団法人日本ユネスコ協会連盟は、人類にとってかけがえのないたからものである「世界遺産」を守り、後世に伝えていく活動と共に、次世代を担う子ども達が身近な文化や自然、歴史などを大切にする心を育む活動をおこなっています。その一環として「世界遺産も、身近なものも、未来への引き継ぐ地域のたからもの」という考えのもとに、「絵で伝えよう!わたしの町のたからもの」絵画展を全国のユネスコ協会に呼びかけ実施してきました。
鎌倉ユネスコ協会は2000年から、この絵画展活動に参加し、今年で12回目の開催となります。今年の応募作品は中学校201点、小学校166点、合計367点でした。紙面を借りて、ご協力いただいた学校の先生方に心より感謝申し上げます。

今年度の受賞作品はこちら

講評

審査委員長 岸本愛子
今回の絵画展でもまたたくさんの「わたしの町のたからもの」に出会うことができました。
どの絵からも「自分の住む町が大好き!」というメッセージや絵を描くことで「自分の町を見つめ直し、また新しい発見が生まれ、それをみんなに伝えたい!」という想いが溢れていました。
毎年題材には、鎌倉の町のシンボルでもある大仏や大船観音、江ノ電、神社仏閣、地域のお祭り、海や山、花火、建造物、町並み・・・といったものが多く出品されますが、今年も驚くほど雰囲気が違う、持ち味が違う個性的な作品ばかりでした。表現する力があるということは、題材を見る目、捉える目があるということです。その上に、その人が持つ個性があり、感性があります。そして、豊かな表現力で丁寧に大切に描いているのです。本当に心に響く絵がたくさんありとても嬉しくなりました。
こうした子どもたちのわが町を想う純粋な心や未来へ繋いでいこうとするエネルギーを育むためにも、私たち大人も環境・地域・文化を大切にしていかなければなりません。そのことを心に留め、また来年も多くの「わたしの町のたからもの」に対する想いを巡らせた作品を期待しています。
鎌倉市長賞「 鶴岡八幡宮 」
八幡宮の総朱塗りの楼門を真下から見上げている作者の視点を感じます。ダイナミックな構図と筆使いにより、躍動感あふれる作品になっています。赤と青のコントラストが美しく、空の雲の動きが効果的に表現されています。
鎌倉市教育委員会賞「龍宝寺」
美しい緑に囲まれた龍宝寺の山門の静けさが伝わってきます。木造、茅葺きの屋根の特徴が色遣いや筆のタッチでよく表現されています。構図がユニークでありながら、素朴でどことなく味のある絵になっています。
日本ユネスコ協会連盟会長賞「妙本寺」
よく細部まで観察し、描き込んでいます。瓦や木目もしっかり描け、素晴らしい表現力です。どっしりとした大きな屋根と奥行きのある建物が重量感と存在感を出しています。色使い、筆使いもとても良いです。
鎌倉ユネスコ協会会長賞「秋の大仏」
バックの朱は秋の紅葉か夕日の色でしょうか?その背景に静かに浮かび上がる鎌倉大仏。光と影を巧に表現し、無駄のない素晴らしい作品です。素朴な中にも色彩の鮮やかさに心をひかれます。確かな描写力もあります。

鎌倉ユネスコの活動

お問い合わせ

ご入会方法

賛助法人会員

会員専用

プレス情報

Home