鎌倉ビーチコーミング

科学・環境委員会

3月22日(土)、今年も鎌倉市の後援をいただき、恒例のビーチコーミングを実施しました。児童の春休みが始まるのを待って、毎年この時期に鎌倉在住のイギリス人、エマ・ロングホーンさんのご指導を仰ぎ、開催しました。ビーチコーミング
参加者は21名でした。10時に参加者のほぼ全員がそろい、エマ先生から事前の手ほどきを受けた。これも恒例である。今年は、先生がつい最近鎌倉近隣の浜辺で拾った、亀の甲羅、青磁のかけら、小さなきれいな貝各種、これ等を一つづつ手にとって見せて下さる。また今年も「参加者に」、と、桜貝を30個程の透明な小さな箱にいれて、持って来ていただいた。一方、我々スタッフの準備したお土産は、例によって馬の歯を200個程、である。
10時20分、いよいよ海岸に散ってコーミング開始である。雲一つ無い晴天の材木座海岸で、暖かな春の日差しを浴びて、お宝を捜していると、時間が止まったり進んだりする。貝を沢山拾った。
20日の大雨と風で、海が荒れたのだろうか、砂浜の相当奥まで海藻が打ち上げられて居る。今は穏やかになった海にはサーフィンを楽しむ人が多い。砂浜には犬を連れた家族が幾組も行き来する。
一時間後、今年も事故もなく、全員が戻って来てくれた。これで一安心である。点呼をしてから、拾った物を持ちより、これは何なのか、品評する「何コレ品評会」を開始した。今年は先生用に椅子とテーブルを用意した。エマ先生は丁寧に説明して下さる。「ハイこれはただの瓦のかけら」。等という事もあるが、大抵は図鑑まで用意して、それを見ながら、講評して下さる。子供はもちろん、大人も皆真剣な顔で説明に聞き入った。アッと言う間に12時となって、終了した。そして恒例の記念撮影である。エマ先生を中央に、その周りに全員集まって写真に収まった。

海岸の放射能測定も

実は、今年のビーチコーミングには、もう一つの目的があった。海岸の放射能測定である。ドイツのキール海洋研究所が、福島原発事故後に発表した海洋汚染予測というものがある。それは、事故後3年もすると鎌倉海岸どころか、日本の近海は全て放射能で汚染され、とても人がすんでは居られないと言う、衝撃的なものである。事故後5年が過ぎた頃は、太平洋全域が汚染される事になっていた。それでは実態はどうなのか、我々は人が住めないところに住んでいるのか? 食べてはいけない魚を食べているのか? 実際に測定し、自分の目で確かめる、というのが主旨である。γ線測定器を使い、滑川河口、滑川橋、由比ガ浜、材木座海岸の4箇所を測定ポイントに定め、必要なら、今後定期的に継続して測定を続ける予定である。ビーチコーミング
測定係4名が、慎重に測定した結果は、未だ未整理であるが、安心できるものであった。少しは事故の影響があるのか、全く影響ないのか、安心できるレベルとはどんなレベルなのか、疑問を持たれる方もいらっしゃると思うが、測定値が一人歩きを始め、政治に悪用される事は、よくある事である。その為、具体的数値は公表はしない事に決めているので、ご理解の程、お願いします。 (神澤)
測定チーム:石田、平松、矢田、渡部

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