法人賛助会員の落合賢映画監督が最優秀賞を受賞

モントリオール・ファンタジア国際映画祭

カナダ・モントリオールで7月17日~8月7日に開催された第18回ファンタジア国際映画祭で、当協会の法人賛助会員である落合賢映画監督の「太秦ライムライト」がシュバル・ノワール賞(最優秀作品賞)を、落合賢監督主演した福本清三さんが最優秀主演男優賞を受賞した。
1996年に始まった同映画祭は北米最大級のジャンルを対象とし、今回は長編作品だけで各国の160作品が上映された中での最優秀作品賞で、日本映画作品では初の受賞、落合監督は日本人最年少31歳での受賞という快挙となった。

この映画は、50年にわたり京都・太秦撮影所において時代劇でひたすら「斬られる」役を演じてきた「5万回斬られた男」の異名を持つ俳優・福本清三さん自身を主役とした、チャールズ・チャップリンの「ライムライト」をモチーフにした味わい深い人間ドラマ。
ニューヨークアジアンフィルムフェスティバルでも最優秀観客賞を受賞している。

実は、筆者は今年1月初めに、太秦撮影所における古くからの伝統と落合監督のハリウッド流が激しくぶつかり合うこの映画の製作現場を撮影したドキュメンタリー、並びにその5日後に放映されたこの映画自体を、NHK・Eテレでたまたま続けて観ることができた。
そこで早速に落合監督にその両方に対する感動を伝えるメールを送ったのに対しては、落合監督から「御陰さまで少しずつですが、監督として一歩ずつ前進しております」との謙虚なメールを折り返しいただいていたのである。その時にはこの映画がまさかここまでブレークするとは正直言って思っていなかっただけに、個人的にもこの快挙にはとりわけ嬉しい。

落合監督は、ご自身のインターネット公式サイトによれば、東京都出身、12歳の頃から映画を撮り始め、高校を卒業後ただちに映画監督になるという夢を追いかけて渡米。
南カリフォルニア大学(USC)で映画制作学科の学士号を取得、2008年にアメリカ映画協会(AFI)大学院で映画監督科の修士号を取得。
卒業後はロサンゼルスに映画製作会社「フォトシンス・エンターテイメント」を設立。これまでに制作された30以上の短編映画などで全米映画協会審査員賞等の数々の賞を受賞、長編映画は、高い評価を得た2013年の「タイガーマスク」に続く今回が2作目。

当協会では、2012年10月開催のユネスコサロンにて、慶応義塾大学のコンゴ民主共和国教育支援プロジェクトでコンゴに同行されて制作された学校建設作業ドキュメンタリーを紹介していただいた。まだ31歳の若さであり、今後の国際を舞台にした映画監督としての更なるご活躍が本当に楽しみである。      (石田)

鎌倉ユネスコの活動

お問い合わせ

ご入会方法

賛助法人会員

会員専用

プレス情報

Home