ひろば

after you:お先にどうぞ

飯田 茂
3月に開催された中部東ブロック・ユネスコ活動研究大会in鎌倉の千玄室氏の講演を聴いて、心に残った言葉の一つに「after you」がある。 茶道の「和敬清寂」に通じる言葉として取り上げられていたが、その日以降、車を運転する時、混雑した階段を昇降する時、様々な場で「after you」を心掛けている。 すると、どうであろう結局自分の心が安らいで来るではないか。調和と敬愛を失い掛けた現代において、今一度見つめ直すべき言葉であると考える。会社をリタイヤしたら、茶道でも嗜もうかと思う今日この頃である。

洋子・葉子

内田 洋子
名前で呼ばれると、この年になっても少し嬉しくて気恥ずかしい。 2年前の高徳院での国際交流フェステイバルで、葉子さんという慶応大学SFCの先生と知りあって意気投合。コンゴの留学生との教育の交流プログラムを主催している葉子さんに母の家を宿として提供する事となった。理事を辞めて7年、このような形で間接的に鎌ユを応援できるのも悪くはないと思う。葉子さんはおおらかで料理上手。会った人誰もが彼女のファンになる。 偶然の出会いが素敵な刺激になって、鎌ユの活動に弾みをつけてくれる事を祈っている。

新春を寿(ことほ)ぐ山姥

丸山 泰世
昨年から今年にかけて能の仕舞「山姥」の稽古を続けている。 深山に住む山姥は、里の花祭りや新春にあたって、それとなく里に下りてきて寿ぎ廻りをして山に帰る目出度い存在で、そんな山姥に恐れより好感をもつ人も多い。能の謡では「柳は緑、花は紅」の名句に続いて、山姥が樵の重荷に肩を貸したり、里の織姫の機織(はたお)りを手伝った後、それとなく山に帰る優しさは、後の近松の子持山姥よりすっきりとしていて好きだ。 能がユネスコの無形文化遺産になったのをきっかけに、六十の手習い?で仕舞を始めたが、老境の稽古の運びは師の意に反しままならずの状態が続いた。けれど年に一回の本舞台上では不思議と無心に体が運び、舞い終えたときの透明感は何物にもかえがたかった。

COOPERATION

佐藤 嘉子
1988年、前橋汀子さんのヴァイオリン演奏で、華やかに鎌ユの創立式典が、行われたのは、ついこの間の事のように思われる。それ以来、数限りない会員の善意、協力のすべてが今日に繋がっている。 10月中旬、会員から銀杏の提供があり、四人で地面を覆い尽くすような落ちた実を熊手箒で集め、なんとその日は60キログラムの収穫。 その実を一人の会員が洗い、銀杏を取り出し、干し、袋に詰めてバザーで売る。 この個人の努力が鎌ユを支えてきたと思う。毎月手書きの封筒、便箋などを届けてくださる方、パウンドケーキを何本も寄付する方、アクセサリーを作ってくださる方、多方面から送られてきた多数の未使用葉書の整理、それらの手伝いの人の為のお弁当を作ってくださる方、また運搬の車の提供。すべて多くの無償の行動がこれからも鎌ユを継続、充実、発展させていくと思う 。

いとこ会

藤森 宰子
先日初めての父方のいとこ会があった。父は兄弟姉妹が多くどこも子沢山。おじおばの顔は見知っていても、会ったことのないいとこが一杯。いとこの数さえ正確に知らない。どれだけ知っている顔がいるのだろうと不安半分、興味津々で出かけていった。全員現在の姓名と氏素性を記した名札をつけてのいとこ会。出席者全員が並んで記念写真から始まり、兄弟姉妹が壇上に揃って名乗った後それぞれがじいばあの思い出話や近況を語り、あっという間に時間が過ぎていた。そして最年長いとこの提案で毎年開催されることに。いとこは総勢39名。存命者が26名。集まったのは22名。お初にお目にかかります、のいとこが半数。ちなみに、母方には16名のいとこがいる。こちらは全員存命。

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