機関誌「ユネスコ」 2020年4月号

これからも支えていきます
被災地の子どもたちの進学の夢

東北の子どもたちのための2つの奨学金

日本ユネスコ協会連盟では、東日本大震災教育復興支援として、2つの奨学金事業を継続しています。

  • ユネスコ協会就学支援奨学金

震災によって経済状況が悪化したご家庭を対象とする、返済義務のない給付型の奨学金プログラムです。全国の企業・団体・個人の方々からの募金により実施しています。奨学金は、中学3年から高校2年までの3年間、奨学生一人ひとりのご家庭に直接お送りしています。2019年度は岩手県陸前高田市、宮城県気仙沼市、石巻市で新規奨学生の募集を行いました。

  • MUFG・ユネスコ協会 東日本大震災復興育英基金

三菱UFJフィナンシャルグループと協働して創設。震災で保護者を亡くした小学校から高等学校までの児童、生徒を対象とした給付型の奨学金プログラムです。
(企画部:小崎好美、事業部:仁藤里香)

ユネスコ協会就学支援奨学金
整備士の夢に向かって

岩手県上閉伊郡大槌町に住むAさんは、震災当時小学校1年生でした。3月11日は日直で、「さよならをいった瞬間にゴーッとなって、全校生徒で校庭の真ん中に集合して、地面が割れたりして怖かったのを覚えています。でも先生が落ち着かせてくれて、裏の城山に皆で急いで登って、上から町を見ていました。泣いている人もいました」と、当時のことを語ってくれました。そんなAさんはいま、機械科のある高校に通っています。理由は、自分の夢に近づける資格が取れるからだそう。「僕の夢は、電車や飛行機の整備士になること。小さいころから車などの乗りものが好きで、とくにその構造に興味があります。それで、整備士に必要な機械加工技能士の資格が取れると知って機械科に入りました」と、すでに授業で始まっている溶接実習が楽しいと教えてくれました。いきいきと自分の夢に向かって学んでいます。

MUFG・ユネスコ協会 東日本大震災復興育英基金
志望校に合格しました!

震災当時小学4年生だった岩手県の奨学生からは、うれしいお便りが届きましたので紹介させていただきます。

「多大な支援に助けられ、お陰さまで福島大学に進学しました。友人が推薦で合格していくなか、焦りを感じながらも一般入試を受ける友人たちと一緒に勉強をしたり励まし合ったり、一日一日を大切に過ごしてきました。第一関門のセンター試験は集中して受けることができ、いままでの模擬試験よりも高い点数を取ることができました。(中略)合格できたのは、学資面を心配することなく勉学に励むことができたからです。本当にありがとうございました」


ユネスコ協会就学支援奨学金
《募金のお願い》

「ユネスコ協会就学支援奨学金」では、皆さまからの募金によって、返還不要の奨学金を給付しています。これまで多くの方にご支援いただきましたことに感謝申し上げます。子どもたちの明日のために、引き続きご協力をお願いいたします。

【専用募金口座】

  • 振込先:三菱UFJ銀行 神田支店
  • 口座番号 :(普) 0297275
  • 口座名義 :シヤ)ニホンユネスコキヨウカイレンメイ

※領収書が必要な方は日本ユネスコ協会連盟・総務部までご連絡ください。