機関誌「ユネスコ」 2021年4月号

地域のユネスコ協会・クラブの活動を紹介
ユネスコ活動の広場

コロナ禍でクラウドファンディングに挑戦

  • 札幌ユネスコ協会(北海道)

毎年、市内で行うカレンダーリサイクル市や街頭募金を通して、世界寺子屋運動や東日本大震災子ども支援募金への寄付を行っている。ところが、今年度は新型コロナウイルスの影響で事業が中止となってしまったため、「新型コロナウイルスに負けない支援の継続」を目指し、クラウドファンディングを1月8日から実施。2月26日現在、91万7000円の寄付が寄せられている。全国のユネスコ協会・クラブでは、おそらく初めてとなったこの挑戦。今後のユネスコ運動の新しい取り組みとして注目していきたい。

対面での活動を避けクラウドファンディングで寄付を募った 対面での活動を避けクラウドファンディングで寄付を募った

「わたしの町のたからもの」絵画展を実施

  • 紀南ユネスコ協会(和歌山県)

今年度はコロナ禍により、多くのユネスコ協会・クラブで標記絵画展を中止せざるを得ない状況となった。全国でもとくに多くの協会・クラブが取り組んでいる事業であり、各地で惜しむ声が聞かれた。
 そんな中、紀南ユネスコ協会は第25回目となる絵画展を実施。田辺市・西牟婁(にしむろ)郡内の小中学生から作品を募集し、539点全てを展示した。新型コロナウイルス感染拡大への対応として、展示方法を改善し、入場制限も設けて密になるのを避けた。また、入場に際してマスク着用・手指消毒・体温測定と連絡先の記入を義務づけた。出展数が少なくなることが予想されたが、ほぼ例年通りの絵画が集まり、2日間で1200名余りの来場があった。

コロナ対策を徹底して絵画展を実現した コロナ対策を徹底して絵画展を実現した


オンライン「ユネスコ教室」を開催

  • 富山ユネスコ協会(富山県)

今年度で3回目となる「ユネスコ教室」を2020年11月、新型コロナウイルス感染予防の観点からオンラインで実施、12人の子どもたちが参加した。1 時間目は「世界寺子屋運動~書きそんじハガキを集めて役立てよう~」。書きそんじハガキ回収の協力を呼びかけるリーフレットづくりを体験した。現地の写真を見ながら、多くの人にこの運動に協力してもらえるキャッチコピーを考えた。
 2時間目は「『わたしの提案!』みんなで考えよう環境問題とSDGs」。環境問題クイズに挑戦し、私たち一人ひとりができることは何か、グループでアイデアを出し合い、富山や日本、世界の友だちに向けたメッセージを考えた。
 参加した小学生からは「グループの皆とSDGsの12番(つくる責任 つかう責任)についてたくさん話せた。食品ロスについて気をつけていきたい」などの感想があった。


ユ協・高校・地域住民の三者連携で文化財を修復

  • 津山ユネスコ協会(岡山県)

開基704年と伝えられる法福寺(岡山県真庭市)の仁王門の欄間は、かつては黄色や緑に着色されていたが、長年風雨にさらされ、色落ちなどの劣化が進んでいた。そこで、津山ユネスコ協会の仲立ちで、美作高校の生徒たちによる欄間の修復活動がスタート。現代創造コースの生徒と美術部員、英語ユネスコ部員の生徒、あわせて約30人が作業にあたった。学校に欄干が引き渡され、生徒らが見守る中、総代3人が欄間を取り外した。今後は色合い・塗料の種類、着色作業の仕方などを研究の上、古くなった顔料を剥がし、細かいサンドペーパーによる磨きなど、何段階にもわたる作業を進めることになる。
 コロナ禍で発表会などすべての行事が中止となったが、高校生たちにとって、欄間という文化財の修復は、地元住民と交流し地域貢献をする格好の機会となっている。

地域の文化財である欄間を細かく点検 地域の文化財である欄間を細かく点検