
No.213 2005.1.12
羽ばたく「酉年」によせて| 2005年の幕があがりました。この年の平安を祈ります。 目黒ユ協においても、半世紀を区切りとして、また新しい一歩を踏み出す年です。 協会の基本の姿勢は、あくまでも創立時の趣意書に沿うものですが、活動の内容は、子どもたちへの働きかけも含めて、時代の求めに即した課題に絞りこむことが必要であり、NPO法人として身の丈に応じた運営形態の検討、スポンサー(会員ほか)の拡充、社会への貢献、意志の発信作業などがこれからの課題と言えましょう さらに、目黒ユ協の、今後の10年を見据える指針として、次の二つの視点を織り込み、学び、議論を練ることも大切であると考えます。 一つは、国連総会で決議され、ユネスコが主導機関として取り組みをはじめた「持続可能な開発のための教育の10年」〔2005〜)について。開発の定義については、多々あるでしょうが、ここで言う開発とは、自己開発の意がこめられていると思います。 二つ目は、「文化の多様性に関するユネスコ世界宣言」(第31回ユネスコ総会採択)についてです。これに関しては、多くが語られていますが、あえて申せば、一つの民族文化のなかにも、個人の価値観や、それぞれの個性、文化背景が様々であると痛切に感じています。 世界が病み、国連およびユネスコが困難な課題を担うこのとき、私たちは基本から学び、原点を確認し、心あらたに一歩をはじめましょう。 昨年は、大型台風、中越地震、そして年末には、未曾有な津波がインド洋を襲い、自然の猛威は、のどかな人々の暮らしを一瞬にして奪い去りました。ニュースを聞いたその時、「あの子たちは?」と、まだ、まみえてはいないのに、スリランカの子どもたちのことが脳裏をよぎりました。目黒ユ協は、16年間「サクラランカ奨学金」に送金し続けており、ヘーラット財団の現会長、スサンタ・ヘーラット氏とは、20年近くの信頼関係にあります。今日迄、目黒ユ協の支援で23人の青少年が巣立ち、中には、博士課程を終え、将来母国の重責を担うであろう人物もいるとのことです, インドネシア、インド、タイ等も、日ユ協連や目黒ユ協との関わりをもつ人びとが多い地域です。心から哀悼の意をささげ、地域復興のために、出来ることから支援行動に、と思います。 (別記参照) 羽ばたく「酉年」にあたり、さらに皆様のお支えを賜わりたくお願いいたします。 |
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